さて、今日は「感じ方の違い」「ズレ」について書いてみます。
今日も本から紹介致します。
もちろん、いつも言ってるとおり、この事例がすべての男女に
当てはまるものではありません。
自分の感じ方で、読んでみてくださいね。
今回紹介するのは、
男性のことをもっと知りたいと思うなら、必ず読んで欲しい
「なぜ彼は本気で恋愛してくれないのか」(P192〜)からの引用です。
私の
「男女の違い本」の中でも、一押しの本です。
恋愛中の方、夫婦、倦怠期の方も、年代を問わず、男性も女性も、
ぜひ、じっくりと読んでみることをおすすめいたします。
現実生活のなかで、パートナーに
「なんとなく、感じ方が違うなぁ、ズレがあるなぁ…」
「どうも、私の言っている真意が伝わらないなぁ…」
「なんか、話しが合わないなぁ」
と感じている方は多いのではないでしょうか?
なんか、どっかが違う…そんな違和感感じたことはありませんか?
例えば、多くの「ズレ」はこんなところから来ているのでは?
■大切なことに対する基本的な違い
以下、本からの引用
(※読みやすくするために段落を変えています)
パートナーと心を通わせ仲むつまじくしたい、と思っているのに、
それを歓迎されないと女性は拒まれたように感じます。
彼の言い分です。
「彼女の頭のなかにあるのは、2人の関係だけ。
それがなんの役に立つっていうんだ」
あくせく働いて生活と幸せを保障してやっているのに、
感謝しないのも気に障ります。
彼女は言います。
「生活が豊かになるよりは、もっと優しくしてほしいわ」
そんな言葉は彼の耳に入りません。
そして誤解されたと感じたまま態度を硬化させます。
そこで彼女はますます彼の気持ちを疑ってしまうのです。
(引用、終了)
男性は「一所懸命働いているのは、家族のため、愛のため」と思い、
女性は「そんなことより、もっと一緒にいて、優しくしてほしい、
生活が豊かになっても、2人の気持ちが離れてしまったら、
何にもならないわ」と思っています。
この男性と、女性の基本的な考え方の違いは、
とても大きな「ズレ」となっています。
男性にとっては、2人の関係が一番目には来ません。
女性にとっては、2人の関係は何にもまして大切な事です。
ただ、男性とって、一番目でないからといって、パートナーや
家族を愛してないとか大事にしないというワケではなくて、
男性には
「その他にも、大切だと思えることが並列である」と言うことです。
それは「仕事」だったり「お金」であったり「出世」だったり、
誰かとつながることも大切だけど、社会とつながっていることも
男性にとってはとっても大事なことだということです。
これは、生活を守っていくという責任感からでもあるのです。
つまり、男性にとってこれが「愛を示す形」の1つでもあるのです。
女性のように
「一緒にいること、仲良くすること=愛、愛情」ではないのです。
それに対して、女性にとっての一番大切は、
「人間同士のつながり」やパートナーとの「関係」になりますから、
どうしても、パートナーにもそれを求めてしまいます。
生活や、充分な収入、安全な家ももちろん大切ですが、
人間的がつながりやふれあいがなかったら、女性は、心が満たされたり
幸福感を感じられないのです。
なので、どうしてもパートナーには、それを求めてしまいます。
男性のように
「生活を守ること=愛、愛情」とは、素直に思えないのです。
このそれぞれの、大切なことの順番や思いの深さ、重さなどが
大きな「ズレ」となってしまうのです。
■また、こんな「ズレ」や違いありませんか?
以下、再び本からの引用
(※読みやすくするために段落を変えています)
1.彼は仕事を第一に考えていれば責任を果たせると考えている。
ところが、彼女はそれを2人の関係から逃げているととる。
2.彼女は自分が愛情深いと思っている。
2人の関係を何より大切に考えることで、献身的だとも。
ところが彼はそれを押しつけがましいと感じ、ほかのもっと大事な
義務から逃げようとしているのではないかと、と疑う。
3.彼は現実的な態度をとっているつもりなのに、
皮肉屋だといわれると心外。
4.彼女は楽天的な人生観を披露しようとしたのに、子どもっぽいだとか
世間知らずなどといわれるので心外に思う。
5.彼は、わたしと親密にするのが怖いのね、などとはいわれたくない。
できるかぎりのことをして、彼女のためにつくしてきたつもり
なのだから。
6.彼女はうっとうしい、などといわれたくない。
2人が仲むつまじくやれるように、彼が自分の殻に閉じこもっても
別れなくてすむようにがんばっているだけなのだから。
7.彼は客観的な態度で筋を通そうとしているのに、
それをつれないとか冷たいなどと非難されたくない。
8.彼女は感じたことを正直に話しているのに、冷静で客観的な態度で
ないからといって、わけがわからないとかどうしようもない、
などといってほしくない。
9.彼は支配したがっているなどと非難されたくない。
自分はただ責任を果たしているつもりなのだから。
彼女のまかせたら、まちがえずにすぐできるという保障はない。
彼女は「世間知らず」な面があるから。
10. 彼女は即決せずに慎重に考えなければと思っているときに、
煮え切らないと言われると腹が立つ。
11. 彼にとって、父親として充分なことをしていない、と非難されるのは
心外だ。一家の大黒柱として、親として与えるべきものはきちんと
与えていると思っているのに。
12. 彼女にとって、あまりにも過保護にして子どもをダメにしていると
いわれるのは心外だ。
愛情表現として子どもの欲求を最優先しているつもりなのだから。
(引用、終了)
お互いに見える現実や、物事に対する「感じ方」「考え方」が
全く違うってことですね。
これは、本からの例でしたが、現実の生活のなかでは、
もっとたくさんあるのではないでしょうか。
こうして、基本の思いが違うことを知らずに、
相手を非難したり、反論を重ねてケンカをし続けると、いつの間にか、
自分が、被害者となり加害者となっていきます。
本当はお互いにそれぞれが愛情や善意で、もっとよくしようと
頑張り、自分なりの思いやりをもって、一生懸命やっているのに…
なかなかその思いが、互いに伝わらない…切ないですよね。
■この「違いやズレ」…これをどうしたらいいか。
まずは、基本的に、
「男女の考え方、思い方、見方、感じ方が違う」
「ズレ」は、どうしてもあるのだと、
一緒の考え方や、感じ方はしてないと認識することが大切です。
例え、どんなに愛しあっていても、大事に思っていても…。
そして、何かあったときに、
「もしかしたら、考え方や感じ方が違うのかも知れない」と
ひと呼吸おいてみてください。
そして、「違いやズレ」があるから、
分かり合うのに、努力がいるのだとこころしてください。
以心伝心などと言うと、聞こえはいいですが、そんなことばかりを
期待せず、互いに、相手の言うことにも耳を傾けてみましょう。
自分の感じたことばかりを重要視せずに、相手の立場にも立って。
来週は、この「違いやズレ」について、
もう少し突っ込んだ話しをしたいと思います。