「今日は結婚記念日…って知っているのに…、
どうして飲みに行くの?
今日じゃなくてもいいじゃないのっ。ったく!」
約束をしていたのに、あるいは大切な記念日なのに、
男同士の付き合いを優先させ、そちらに行ってしまう、
仕事優先、男同士の付き合いを、自分との関係より
重視している…と感じる…こんなことはありませんか?
■男性の場合
男同士の約束、付き合いは、パートナーとの約束や
付き合いより優先し、大事にする場合が多い。
(恋愛の始まりの頃は、違いますが…)
■女性の場合
パートナーとの約束、付き合いを、同姓友人同士のそれより、
大事にし、優先します。
(パートナーに対して、すっかりさめている場合は、別ですが…)
■なぜこのように違うのでしょう?
□「脳の違い」
これは、脳の作られ方の違いだという説もあります。
つまり原始からの脳の発達により、それが今に引き継がれていると
いうことです。
男は原始時代、狩りに出ていて、狩りは、男同士が協力して行い、
互いに危険を分かち合って戦ってきているので、
男同士の付き合いを大切にしたがる。
女は、狩りから帰ってくる男を、子どもを守って
家を守って待っているのが役目だったので、
狩りから帰ってくる男を一番大切にする。
という説です。確かに一理あるかもしれません。
※男女の脳の違いがもっと知りたい方は、
「男と女のすれ違いはなぜ起こる」をどうぞ。
□「社会的な事情」
男性は、縦社会に生きる、社会的な人間と言われています。
そして、そう自負しています。
つまり「社会で認められてなんぼ」の世界で生きているのです。
(「家庭で認められてなんぼ」ではない)
それに、日本では「家庭や恋人」の都合を優先する人を
低く見る風潮がまだまだ残っています。
「女房子どもを泣かせてこそ一人前」というような。
つまり男性同士の付き合いを大切にしないような男では、
「社会に通用しない、評価されない、信用されない」と思っています。
なので、プライベートな事情を社会的な世界に、
極力持ち込みたくないと思っています。
そして、プライベートより「社会的なこと」を優先させるのです。
□「自衛本能」
また、常日頃の男性同士の付き合いを大切にしていないと、
仕事上で何かあったときに、情報が入ってこない、
助けてもらえないという思いもあります。
仕事上で利用出来るのは、助けてくれるのは、
仕事仲間ですから大切にするのです。
日々の助け合い、情報交換がとても大事なのです。
また、パートナーにコントロールされている男と、思われることに
プライドが許さないという男性の側面もあります。
「コントロールされている」と思うのもいやなのです。
パートナーと約束しても、
それに拘束されたくない…と思っているのです。
なので、女性ほど、二人の関係、プライベートなスケジュールに
注意を払いません。
それよりも大事なことがあると思うのです。
□「ストレス発散」
男性同士の会話は、一般的に競争型と言われています。
自分の知識や、知っていること、うんちくを競って話すのですが、
それが男性のストレス発散にもなります。
(元々男性は、競うのが好き)
つまり、パートナーに
「えっ、そんな知識興味ない、そんなことより…」
「そんなうんちく、何の役に立つの?」
などと言われて、傷ついたり、不愉快になったり、
気を遣って話をするより、男性同士で、
互いに競いながら気の置けない話をする方が
ずっとストレス発散になるのです。
つまり、会話を楽しめ、ストレスも発散でき、男性同士で分かる
話も出来るので、居心地がいいのです。
■どうすればいいの?
「男同士の付き合い重視」の裏には、このように、
「評価」と「自衛」と「ストレス発散」の心理があるようです。
(もちろん、個人差がありますので、その他の理由もあれば、
立場も、心理状態も違うこともあると思います)
男同士の付き合いに、口を挟んだり、嫉妬したり、
無理矢理、パートナーが割り込んで、入っていくようなことが、
家族関係や、二人のこれからの関係をよくしていくとは、
あまり思えません。
この辺の男性の立場、心理をちょっと
理解してあげて「男同士のつきあいも大切なのだ」と
わかってあげることが、大切なのではないでしょうか?
それが始まりかもしれません。