今週はグチについての、続きで「じゃ、どうしたらいいのか」を
わかりやすくまとめてみました。
グチを言う方は、もやもやしていたり、イライラしているので、
言うのですが、実は、聞かされる方もそう感じています。
グチを聞かされる方は、
「この人は、一体何を言いたいのだろう、
私にどうしてほしいのだろう…??」
というもやもやとした、より所のないイライラを持つからです。
ですから、グチを言う方は、
その負担をできるだけ軽くしてグチを言うべきです。
その方が、聞いてもらえる確率は実はずっと高くなりますから。
■ここで「グチについて」ちょっと質問です
あなたが今、心に持っているグチは、
「ただ、聞いてほしいグチ」ですか?
誰かが黙って「うんうん、そうだね」と聞いてくれたり、
ただ、がーっと話せば、それで気が晴れたり、
自分の頭の中が整理できたり、満足できるグチですか?
それとも、グチを聞いたら
「何とかしてもらいたい願いが入っている」グチですか?
「何とかしてよ」の気持ちが強いグチですか?
グチの中味には、とても大きく分けると、
「ただ、聞いてほしい」タイプのグチと、
「何とかして欲しい」というタイプのグチがあります。
あなたのグチは、どちらの気持ちが大きいですか?
グチの1つ1つが違っているかも知れませんね。
ちょっと棚卸ししてみてください。
何もかもいっぺんに、すべてをグチって、
とりとめなくなっていることも多いものです。
自分のグチの中味を…ちょっと振り返って見てください。
さて、では、それぞれのタイプの対処方法を見てみましょう。
■「ただ、聞いてほしい」タイプのグチ
《POINT》
●当事者(パートナー含む)以外の人に、聞いてもらう
●最初に「ただ、聞いてくれるだけでいい」と断わる
●同じグチを何度も話さない、だらだら話さない
●グチで始まり、グチで終わるようなことは避ける
(終わりは、明るく終わる)
●聞いてくれた人に「ありがとう」の感謝の気持ちを表す
●「ここをわかって欲しいのよ…」「これを言いたいのよ」を
整理しておく。
よく、他人には言えないとか、当事者じゃないと話しの内容が
わからないと言って、その人たちに、グチを言ったりしますが、
どうしても反発を招き、冷静には聞いてもらいにくいでしょう。
どうしても当事者や関係者にグチりたいなら、
「聞いてくれるだけでいい、どうにかして欲しいのではない」
と最初にしっかりと「断り」を入れてからにしましょう。
それだけでも大分、相手の負担が減るはずです。
さらに、何を一番聞いてほしいか、何をわかってほしいのか、
自分の中で整理しておくと、伝わりやすく、わかってもらいやすい
ものです。
■「解決してほしい」「どうにかしてほしい」タイプのグチ
●当事者(パートナー含む)や、関係者に話す
●何をどうしてほしいか、頭の中で整理しておく
(紙に書き出してみるとよりいい)
●話すときには、あれもこれもでなく1つずつ話す。
●「あなたに解決してほしい」「○○してほしい」と話す
●その欲求が通らなくてもその反応を受け入れる
特に、男性はだらだらと、何を言いたいのがわからないような
グチは、拒絶反応を示しますし、いくつも一気に言われると、
イライラして聞く耳を持たなくなります。
「私のことを想っているなら、愛しているなら、このグチから
私の気持ちを察して、何とかしてよ、解決してよ」
という態度では、毎回毎回、同じグチをぶつぶつ言うだけになり、
しまいに、何を話しても聞いてもらえなくなります。
言いたいことを、しっかりまとめておきましょう。
もちろん、こうしたからといって、こちらの欲求がすべて
通るわけでもないし、時として拒絶に合うこともあるでしょう。
でも、少なくても、あなたが何を考えているのかだけは伝わります。
■男女別グチ対処法
《男性の場合》
男性は、女性にグチられると、ついつい、次のようなことばを
投げつけてしまいます。
「君が言うほど大きな問題ではないと思うよ」
「文句ばかり並べていないで、実際にやってみることだね」
「だから、どうしたっていうんだよ」
「もし、君がそれほど不満なら、やらなければいいじゃないか」
「いったい君は何を言いたいんだ?とりとめもない話しばかり
しないで要点をかいつまんで話してくれ」等々
「ベストパートナーになるために」より一部抜粋
実はこのような言い方は、女性の感情をさらに逆なでし、今のグチに、
さらに「全然話しを聞いてくれない」というグチが1つ加わることに
なるだけです。
言いたくても、言わない方が賢明です。
女性のグチから、逃れたいと思ったら…
常に、女性に、
「よくやってくれて、ありがとう」
「いつも、いろいろ頑張ってくれてご苦労さま」
と言う感謝の気持ちを表すことが大切です。常に。
そして、時には黙って耳を傾けましょう。解決策など出さずに。
《女性の場合》
男性がグチったら「批判せず」聞いてあげてください。
アドバイスや、解決方法を提案してもいい結果になりません。
それよりは、温かい励ましをしてあげましょう。
男性の場合は、グチるときは、自分の中で整理がついていて、
自分の中で解決策を持っていることが多いので、
大きな気持ちで聞いてあげましょう。
■ともかく…グチを言いたくなったら…
グチを言う前に、ちょっと頭の中で、
「自分が何を言いたいのか」
「相手に何をわかって欲しいのか」
少し整理して、考えてからにしましょう。
もっといいのは、今の持っているグチを紙に書いてみることです。
グチを整理することは、相手も理解しやすいし、自分も何を
言いたいのかがわかってすっきりとするものです。
また、グチを言ったら、必ず最後に
「だから、私はこうしたい」と言う気持ちを表明すると、
そのグチはグチで終わらず、自分に力を与えてくれると
言われています。
自分で何とかしようと思うことは「無力感」からの脱出にも
なるのです。
このことばを、グチの最後に付け加えてみましょう。
また、親切にグチを聞いてくれたら、その相手に、
「グチを聞いてくれてありがとう」を言うのを忘れずに。
参考文献はこちらです→
「参考文献」
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