さて、今日は女性と男性の「思考の違い」について書いてみたいと
思います。
脳の違いや、育った環境、有史以来の男女の役割による違いから、
男性と女性とは「思考回路」も「思考そのもの」も違っていると
言われていますが、なかなか、それを、自分のこととして、
実感として感じることはむずかしいものです。
今日はその「違い」を本から引用してみたいと思います。
少し引いた目で、客観的に見てみましょう。
長い引用になりますが、とても参考になると思いますから、
ぜひとも読んで見てくださいね。
■本からの引用
これは、アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著の有名な
「嘘つき男と泣き虫女」の
「女はこうして墓穴を掘る」(P166)からの引用です。
(※読みやすくするために段落を変えています)
「ルークと私は、土曜の夜にお気に入りのレストランで落ち合う
約束でした。時間は午後6時頃です。
その日ルークは、友人たちとサッカーの試合を見に行きました。
私も女友たちと久しぶりに会って、ショッピングをしたり、ランチを
食べたり、コーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しみました。
時間が矢のように過ぎて、私はルークとの約束に少し遅れてしまいました。
でも今夜はロマンチックなディナーになるはず。
私は胸が高鳴り、早く彼に会いたくてたまりませんでした。
店に着いたら、彼はもう席についていました。
私は遅刻したことを謝って、今日は友だちと楽しく過ごしたことを
報告しました。
今日買った品物を見せ、彼にもプレゼントをあげました…
スーツによくに合う金色のカフスボタンです。
でも、ルークは「ありがとう」と言ったきり、カフスをポケットに
しまい、黙り込んでしまいました。
明らかにルークの様子は変でした。
私が遅れたものだから、罰として口をきいてくれないにちがい
ありません。
食事のあいだも会話はとぎれがちで、少しも盛り上がりません。
まるで彼が何百キロも遠くにいるみたいでした。
コーヒーは家で飲むことにして、私たちは店をでました。
車を走らせているあいだも、ルークは黙りこくっています。
いったい何が原因なのか、私は懸命に頭を働かせました。
思い当たることはありましたが、家に着くまでは何も言わないことに
しました。
家に入ると、ルークは居間のソファにどっかと腰をおろしました。
テレビをつけてぼんやり画面を眺めています。
その日は、私たちの愛が終わったと語っているようでした。
そうです、少し前から怪しいと感じていたことは、やはり真実だったのです。
彼には新しい女の人ができたにちがいありません。
でも私を傷つけたくないから、打ちあけないでいるのでしょう。
相手もわかっています。
彼の職場にいるデビーです。ミニスカートの腰をくねらせながら歩く
彼女を、ルークはうすら笑いを浮かべてみています。
私が気づかないと思ってるのかしら。
私は彼の隣に座っていましたが、15分もすると耐えられなくなって、
先にベットに入りました。
それから、10分ほどして、ルークもやってきました。
そして驚いたことに、私を抱きしめたのです。
私たちはその夜愛しあいました。
でもことが終わると、ルークは寝返りを打ってそのまま眠ってしまったのです。
私はどうしていいかわからず、心がざわついて眠れませんでした。
明日になったら、ほんとうのことを話してくれるよう彼に言おう。
新しい女って誰なの?彼女とはただの浮気、それとも本気で愛しているの?
どうして男はこんなに不誠実なんでしょう。
もうこんな人生にはたえられません……
さて、この夜ルークは何を考えていたでしょう。
あーあ、イングランド代表がまけちゃったよ。
でもすんげえ試合だったな。」
以上です。さて、いかがでしたか?
笑ってみた方もいると思いますが(笑)、この話しの中には、
とても多くの示唆が含まれています。
■この話から見える違い
女性の、あれこれと結びつけて考える想像力の幅の広さ、豊かさ
つまり
「考えすぎ」ですね。
(もちろん、いいときもあるのですが)
男性の些細な行動や、顔の表情から、ありとあらゆることを読み取ります。
それが真実であろうがなかろうが、読み取る努力を欠かしません。
そして、こう思ってしまいます。
きっと、こう思っているに違いないわ。
きっと、こうなんだわ。
きっと、こんなことがあったんだわ。
きっと、私のことをこんなふうに思っているんだわ。
特に愛する人、大切な人であればあるほど、こう思い込んでしまいがちです。
そして、この考えから、離れられなくなるのです。
女性は、男性も「思考内容」「思考回路」が「自分と同じ」と
思い込んでしまいます。
そして、自分の考えは正しいと思い込んでしまいます。
でも、ちょっと待ってください。
もしかしたら、男性は、全く違うことを、全く女性が思いもしないことを
考えているのかも知れませんよ。
男性は、女性が考えているほど「2人のこと」や「2人の雰囲気」に
ついて、考えいないことが多いものです。
頭の中で、全く違うことを考えていることもあります。
または、頭をからっぽにして何も考えてないとか…。
とくに、2人の関係が安定していれば、しているだけ。
察することは、すばらしいことですが、察しすぎは自分を苦しめる
ことにもなりますし、相手にも負担になりますから、ほどほどに。
男性は、突然に、自分の気持ちや、今考えていることを聞かれると
うまく答えられないことが多いので、
聞いてみることも大切ですが、深聞きもほどほどに。
また、男性は自分とは、違う考えをしていて、
自分が思ったようには考えていないかも知れないと、
思ってみてくださいね。
そして、ちょっと一呼吸おきましょう。
男性の方は、
女性が、ついつい「考えすぎ」をしてしまうことをご理解ください。
どうしても、
「2人のことや、過去の出来事と、結びつけて考えてしまう」
そう言う癖があることをご理解ください。
これは女性脳の回路が、今までの過去や、出来事を、
今のことと瞬時に結びつけて考えてしまう特有の脳の働きと思って、
女性があらぬことを言うことがあっても、
突然、思ってもいないようなことを聞いてきても、
女性の頭の中では、すべてがつながっていると思って、
聞いてあげてください。
耳を傾けて聞いてあげてください。
きっと、誤解が解けると思います。
お願いいたします。
男女の脳の違いについては、こちらに書いてます。
「グチ…男女の違いは?」
もしよろしかったら、読んでみてくださいね。