■「今日のことば」カレンダー 2008年10月■
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2008-10-31 |
ブルペンから観察して気づいたのは、大試合で ブルペンから出ていった投手が次々に打たれているのは、 みんながみんな、自分が持っている力以上のものを 出そうとしていることが多いからということだ。 大試合だけに必要以上に力が入り、 みんな120%の力を出そうとしてしまう。 そこに落とし穴がある。 自分の力以上のものを出そうとすると、 結果的に余分な力が入り、自分の投球ができなくなってしまう。 自分の力を100を基準として考えるなら、 プラス20の力を出そうとするよりも、 マイナス20、つまり力をセーブして80の力で勝負した方が、 勝負に勝つ確率は高くなる。 自分の力が暴走してコントロールできなくなるのと、 コントロールして狙い通りの投球をするのを比べた場合、 確率論で言えば、僕は80の力を出す人間の方が 勝つ確率が高いと思うのだ。 なぜなら、80の力で勝負しようと心がけていると、 結果的には100の力を出しているケースが多いからである。 |
2008-10-30 |
近代ホスピスの創立者である シシリー・ソンダース(イギリスロンドン1918年生まれ)は、 人間の苦しみには次の4つがあると紹介しました。 「肉体的な苦しみ」「精神的な苦しみ」 「社会的な苦しみ」「スピリチュアルな苦しみ」です。 「肉体的な苦しみ」は、病気やけがなどによって起こる 身体的な痛みで、お腹が痛いとか息苦しいとかといったもの。 「精神的な苦しみ」とは、対人関係などから起こる 悩みや苦しみで、気持ちをうまく伝えられないとか、 喧嘩や言い争いをしてしまったことに対する後悔など。 「社会的な苦しみ」は、対社会的関係から起こる 悩みや苦しみでお金がないとか、学校や会社で成績が 上がらないとか、実績が認められないとかなど。 「スピリチュアルな苦しみ」は、 「自己の存在と意味の消滅から生じる苦しみ」で、この 苦しみから発せられる問いは「答えのない問いかけ」で、 例えば、「どうして私が?」という問いかけです。 つまり、人間としての存在を失い、その理不尽な思いから 答えることができない問いかけに対する苦しみです。 (1部略しました) |
2008-10-29 |
「あなたはこんな性格の人ですよ」 と誰かが判断してくれたなら、それに飛びつきたくもなります。 心理学的な性格分析、血液型、星座占い、姓名判断… なんでもいいのですが、あなたはこんな性格の人で、 こうしたらいいと示してくれたらどんなにか楽でしょう。 しかし、そんな誘惑には用心してください。 こうしたものは、せいぜい自分を考えていくときの “きっかけ”や“材料”にしかなりません。(略) 「自分はこういう性格だから……」 と、変に納得して、自分をマイナスの方向へ 固定していってしまう可能性だって十分にあるのです。 この「自分の性格に対する思い込み」を まず疑ってみる必要があります。 また、その思い込みが、どこかで見た性格分類と いったところからきているとしたら、そうした分類を 自分に当てはめてみることをやめ、もう一度、 自分をまっさらにして見つめてみてください。 必ず、あなた自身の中にある、分類などという狭い枠に 収まるはずのない可能性がみえてくるはずです。 |
2008-10-28 |
人間関係を築いたり修復したりするには時間がかかるのです。 手っ取り早い解決法などない、と肝に銘じてかかりましょう。(略) 「こんなにしてやっているのに、 こんなに犠牲になってやっているのに、 おまえはありがとうのひと言も言えないのか。 おまえのためを思ってやっているのに、その態度はなんだ。 いったい何を考えているんだ」 辛抱強く待つのはむずかしいことです。 前向きに考え、相手が育ってくるまで気長に待ってやるのです。 根がついたかどうか見ようとして花をひっこぬいたら、 どうなりますか? もういちど言いますが、 手っ取り早い解決法などどこにもありません。 人間関係を築いたり修復したりするには、 長い地道な努力がいるのです。 |
2008-10-27 |
「みんなが同じ感じ方をするに違いない」 という思い込みがあるほど、言葉は通じにくくなります。 「もしかしたら、あの人には伝わっていないかもしれない」 「この言い方で、ちゃんと伝わったろうか」 そんなふうに疑ってみる人ほど、 伝えるのが上手になるセンスを持っているといえます。 「言葉の使い方はみな違う」 「同じ言葉でも受け取り方はみな違う」 「言葉の意味は決して同じではない」 そう認識している人ほど、伝えるのが上手になる人です。 まずは、自分の使っている言葉が、 そのまま相手に伝わっているわけではない… ということを、あらためて自分に言いきかせてほしい。 |
2008-10-26 |
ほかの人の課題を あなたが代わりに学ぶことはできない。 どんな人も 自分の課題は自分ですることになっているし、 準備ができ次第、 取りくむはずだと信じよう。(略) わたしたちは、 他人に代わって何かをすることはできない。 どの人もそれぞれの課題に取り組んでいる。 |
2008-10-25 |
あなたの友人をみんな癒そうとして、 訪ねあるいたりしてはいけない。 自分自身を癒すこと。 まわりの人にとっては、 それが何よりもいい結果となる。 |
2008-10-24 |
運の強い人と、弱い人がいます。 分かれ目はどこにあるのでしょう。 非常に単純化していえば、運の強い人には、両極端あります。 1つは、同じことをじっくり磨いてゆくことが出来る人です。 運を待つことができる人です。 いま1つは、失敗しても、成功しても、 常にチャンスがあればトライしてゆく人です。 運にトライし続ける人です。 これを逆にいえば、運に弱い人は、 同じ1つのことに執着できず、中途半端に投げ出す人です。 あるいは、チャンスがめぐってきたときでも、失敗を恐れて 躊躇し、あとで「あのときやっておけば」と悔やむ人です。 |
2008-10-23 |
アメリカの行動学者スキナーの実験がある。 50人ずつ2つのグループをつくり、 Aグループにはベストの環境、 Bグループには悪い環境を与えたのだ。 Aグループの方は、テニスをやりたければ 車でコートまで送り迎えするし、 トランプがやりたければ、カードを用意する。 中華料理、フランス料理が食べたいというと サッと運ばれる、というように最高の生活環境だった。 これに対してBグループでは、 暮らしやすい状態をつくるということしなかった。 こうして6ヶ月後に2つのグループを比較してみると、 ベストの環境の方は昼も夜もうとうとと寝てばかり。 反対にBグループの方は暮らにくいことがあると、 いろいろとアイデアを出して工夫しながら生活していたのである。 このように、人間はピンチや悪条件になると、 何とかそれを乗り越えようとさまざまにアイデアをしぼり出す。 そして、それが進歩を生む。 逆説的かもしれないが、 プラスの環境に浸っているだけでは退化してしまう。 マイナスの条件のなかでこそ成長パワーが湧いてくるのである。 |
2008-10-22 |
相手にわかってもらえるかどうかは、 あなたの日ごろの行状しだいです。 日ごろの行状は、人格から出てくるものです。 あなたが本当はどういう人間なのかということを映すものです。 だれかがあなたのことを、こういう人間だと言ったとか、 あなたが相手にこう見られたいと思っているとか、 そんなことではありません。 人の本性は、実際につき合ってみればすぐにみえてきます。 人格は、たえず外に向かってその人の本当の姿を伝えています。 それを長いこと見ていれば、この人は信頼できるかできないか、 この人のやっていることは本心からなのかそうでないのか、 直感的にわかるようになります。 |
2008-10-21 |
たとえば同僚があなたに、 「最近、あまり体調がよくなくてね。 ちょっとお酒を控えようと思うんだ」 と言ったとする。 試しにこう言ってみよう。 「一週間経ったら聞くから、状況を教えてよ。 それから、途中で僕にできることがあったら、 何でも言って」 いかにお酒が体によくないか、新聞や本から 読みかじった知識を披露するよりも、よっぽど 相手にとっては嬉しいに違いない。 フォローすることで相手は、 あなたが自分の成長を確かにサポートしてくれている、 自分を大切にしてくれていると思う。 何度も繰り返すようだが、そうした安心感に 裏づけられたとき、人は行動できるのだ。 |
2008-10-20 |
人生を正しく見渡すというのは、容易なことではない。 特に、あなたが人生について思いつめている場合はなおさらだ。 その場合、あなたの考えは、自己中心的なものになりがちだ。 自分自身を理解しようと必死になるあまり、 この世の中にはあなた以外にも 大勢の人がいるのだとうことをわすれてしまう。 あなたの狭い世界に生きていたのでは、視野を広く持ち、 よりよい人生へと導いてくれる深い知恵を得ることなどできない。 しかし、これは何も、偉業を成し遂げて大勢の人々に 影響を与えろということではない。 あなたにとって最良の人生を生きることを、 あなた自身が邪魔をしてはいけないということなのだ。 そんなあなたに、私からひと言。 「うじうじするな! あなた自身へのこだわりを捨てなさい。(略) いつまでも、うじうじしないで、 さっさと前に進みなさい!」 |
2008-10-18 |
孤独を感じるときというのは、あなたが 「一人でいられる能力」があるかどうかが 試されているときなのです。 一人でいられる能力というのは、 人間の能力のなかでも、非常に重要な能力です。 孤独というのは単に悪いこと、避けるべきことではなく、 人間にとって非常に貴重な意味を問いかける感覚なのです。(略) 孤独な状況に、自分が耐えられるだけの能力がないと、 生きていくことそのものにおいても問題がおこってきます。 孤独に耐えられない人たちは、誰かがいないと やっていけないという関係に陥っていくのです。(略) いろいろな場面で感じられる寂しさや孤独は、 大きな意義をもつのです。 寂しさや孤独を感じているときは、 「自分はむしろ今特別な、貴重な体験をしているんだ」 と思い、その時間を大切にしていくことが重要です。 確かに一人でいるのは誰にとっても寂しいことだし、 もちろん誰かといたいと思うのは自然な欲求です。 長い間一人ではいられないし、かといって常に 誰かと一緒にいるというのも不自然なことです。 誰かといながら同時に自分一人でいることを 楽しめる能力を持っている…一人でもいられるし、 二人でも、三人、あるいはそれ以上の集団でもいられる、 というような、多面的で多彩な関係を持てる能力を 育てることが、人間的な成長につながるのです。 孤独にはそういうチャンスが含まれているのです。 |
2008-10-17 |
人間は愛されたい存在なのです。 認められたい存在なのです。 最初に、両親に愛されたいのです。 ついで恋人に愛されたいのです。 つれあいに愛されたいのです。 万人が敵対しても、一人だけ、 それも愛する人が支持してくれたら、 持ちこたえることができる、 と感じることができる、それが人間なのです。 これを逆にいうと、万人が認めてくれても、 自分の愛する人に拒否されたら、 何もかも放り出してもいい という気持ちになるのも、また人間なのです。 |
2008-10-16 |
考え方を変える… このことには、計り知れないほどの価値がある。 収益拡大、問題解決、機会創出… その恩恵は枚挙にいとまがない。 人生でも、仕事でも、 まったく新しい視野が開けてくるはずだ。 文字どおり、あなたの人生を変える力がある。 新しい段階に進もうと思えば、 新しい思考法を採用しなければならない。 |
2008-10-15 |
人生へ正面から全力でトライしなければなくなるのが、 40代~50代なのです。 30代はまだその前哨戦なのです。 そこで立ち止まって、どうするのでしょう。 ここでいいたいのは、人生のそれぞれの時期に、 それぞれの人にふさわしい形のトライがある、 ということです。 したがって、トライに年齢は関係ないのです。(略) 人生の各局面で、目前のものにも、 遠くのものにも、トライしない人は、 風船を膨らまそうとしないまま人生を 終えることを選択しているのではないか、 と言いたいのです。 つまんないと思いませんか? |
2008-10-14 |
うまくいかずに悩むことはだれにもあります。 しかし、それは階段の平らなところに 足を置いている状態であって、 やがてパッと一段上がるのを待っているのです。 その停滞のとき、春が来ることを信じて、 冬を耐える気持ちが必要です。 過ぎた夏の思い出に浸っては行けないのです。 |
2008-10-13 |
毎日変わりばえのしない日が続くのは、 誰もが承知していることです。 人生には確かに、いつまでも輝かしい思い出として 残る日があります。 たとえば、誕生日や結婚式などの家族の祝い事、 祝杯をあげたくなるような成就日なのです。 でも、仮に今年一年、特別な日がないとしても、 別に驚くほどのことではありません。 なぜなら、そんなありふれた毎日にも よろこびの種は無数にあるからです。 ただ、私たちの大半がそれに 注意を払わず、評価をしないだけです。 毎日少しでもいいですから、 平凡な暮らしに隠された単純なよろこびに 思いをめぐらせる時間を取ってください。 |
2008-10-12 |
実際のところ、人生とは基本的に 「避けられないもの」ばかりで成り立っています。 ですから「避けられないもの」自体が問題なのではなく、 それをどう処理するかが問題なのです。 「避けられないもの」で頭や首が 痛くなってしまうのではなく、それをどうしても 受け入れられなくて、そうなってしまうのです。(略) 例えば、人生にはもめごとがつきものなのは当たり前。 そういう意味では、「避けられないもの」に対しても、 創造的に取り組みながら生きることに 人生の意義があるといえるでしょう。(略) 誰の人生にも「避けられないもの」はたくさんあります。 幸せになるには、それを避けようとするのではなく、 「避けられないもの」として受け入れることです。 |
2008-10-11 |
この世の中は、喜びに満ちた人生を送り、 満たされた心を持ち、十分に自分を表現し、愛情を与えられ、 人から愛される人間になれるようにできています。 あなたは生まれたときからそういう人間になれる力を 与えられており、内部には自分を変える力が そなわっているのです。 こう説明すると、すぐ懐疑的になる人もいるかもしれません。 そういう人は、あやまった解釈の仕方が 身についてしまった人です。 この真理を信じた人には現実となってあらわれますが、 懐疑的な人には永久に現実とはならないでしょう。 必要なことは、この真理を受け入れること、 そして、それを使うことです。 あなたにはそうさせることができるのは、 ほかならぬあなた自身なのです。 |
2008-10-10 |
天職は、天から降りてくるものではありません。 数々の職業を経験した末に、 天職を見つけることだってあります。 また、「やりたくないこと」を 上手にこなせるようになることは、 将来「やりたいこと」をやるときにも きっと役立ちます。 「好きなことができなければ、 生きている意味がない」 もしもあなたがこんな考えに縛られて辛くなっているなら、 今やっていることが本当に無意味なことなのか、 もう一度考えてみてはどうでしょう。 「やりたくないこと」から、 「やりたいこと」が見つかることもあるのです。 |
2008-10-09 |
人はだれでも、 みな特別な使命をもって 生まれてきています。 その人のかわりはだれにもできないのです。 その人に与えられた仕事を 完遂させることができるのは、 その人だけなのです。 |
2008-10-08 |
最初にこそ、 無理やりにでも希望を持つ心の強さが必要です。 成果がほとんど目立たない最初のときの モチベーションこそが、もっとも大切なのです。 車でも、動きはじめるときにエネルギーがいる。 ローギアでゆっくりと動かさなくてはならない。 しかし、走りはじめれば、 今度は減速することのほうがたいへんになる。 スピードはスピードを呼ぶ。 行動も行動を呼ぶ。 最初はちょろちょろとした湧き水が、やがてごうごうと 大河になって大海に流れ込むように、小さな行動も、 やがて怒濤のようにエネルギッシュな行動の連続へと 加速し、目標を実現していく。(略) 目標があまりにも遠くに思えても、決して 気持ちを落とすべきではありません。 自分は最短コースを歩いているのだと自信を持ち、 ワクワク行動してください。 |
2008-10-07 |
分っていながらやらない。 そういう例は実に多い。 「分っているならなぜやらない!」 と詰問する。 当たり前ではないか。 しかし、本当にそうか。 「そこまで分っていながらやらないのは、 やる方法がわからない。 やりたくてもやれないに違いない」 と、相手の心をおもんばかり、 やる方法を伝えていくことを心がけるべきだ。 |
2008-10-06 |
長い話は伝わらない。 ポイントを3つにしぼろう。 人に何かを伝えたいときには、 3つくらいにしぼってみましょう。 ひとつでもいいでしょう。 うまくいったら次にまた伝えればいいのです。 欲張っていっぺんに伝えようとせずに、 「少しずつ」の方がうまく伝わるのです。(略) 「あれもいいたい、これもいっておきたい。 こんないいところもあるし…あっ、これもあったな」 欲張りたい気持ちはわかります。 しかし、そこが落とし穴です。(略) 伝えるコツは、「何をいうか」も、 もちろん大切ですが、それを「どういうか」です。 すっきりと、人の心に届くように伝えたいものです。 (1部順番を変えました) |
2008-10-05 |
「ああ、忙しい、忙しい」 「あれもこれもやらなくちゃ」 とがんばっている人の近くにいると、 見ている方も疲れてしまい、 ちょっと遠ざかりたくなるものですよね。 忙しがり方、がんばり方が、あまりに強烈だと、 自分のパワーを吸い取られそうな危機感さえ 覚えることもあるでしょう。 無理してがんばれば周囲も疲れる。 そして、がんばりをアピールしすぎては、 周囲はもっと疲れる。 ですから、ちょっと肩の力が抜けたぐらいが ちょうどいいのです。 なぜか一緒にいて「ほっとする人」の魅力は、 こんなところにもあるのではないでしょうか。 |
2008-10-04 |
いつも部屋が散らかっていて片づかないなら、 自分の中に捨てるべきことがあると気づいてください。 グチャグチャな部屋は、自分の生活も あっちこっちに散らばったままになっているのが、 そのまま現われているのだと思います。 新しいものを増やすのは簡単ですが、いらない物を捨てて、 整理整頓するのは、けっこう時間と手間がかかるものです。 魂を磨く生活をしよう!と思いたったら、 自分の部屋からいらないものを一掃して、 磨き上げてしまうところからはじめてみましょう。 自分の中にある思い出や過去にしがみつく気持ちも、 なんでも取り込んでしまう部分も、 物と一緒に全部捨ててしまいましょう。 部屋がスッキリしたら、気持ちもスッキリしますし、 「何かが変った!」とか、「これが新しい心境!」 ということが、自他ともにわかりやすくなります。 「よく捨てました!」という達成感も出ます。(略) 部屋が片づかない理由の裏付けが、 自分の中に奥深く根付いているな~と気づくかもしれません。 |
2008-10-03 |
圧倒されそうな相手の前では、 意識的にゆっくりした動作をとろう。 人間の心理と動作の速度には相関関係があり、 気持ちにゆとりがないときは、動作もせかせかとし、 ゆったりとした心理のときには、 動作も自然に大きくゆっくりしたものになる。 だから、この理屈を逆用して、 動作のほうを、意識的にゆっくりすれば、 動作のほうから心理が規定され、 不安が消えて自信が満ちてくることが多いのだ。 |
2008-10-02 |
「強い自分」を伝えたい… そのときにも、演出方法はいろいろあります。 相手をみごとにやっつける、 そのやっつけ方が鮮やかであればあるほど、 見ている人に「強いな」という印象を伝えられます。 けれども、すごく体の大きな横綱が、 小さい幕下の力士を投げ飛ばしても、 「さすが横綱、強いなぁ…」とはならない。 横綱が幕下の力士より強いのは当たり前で、 そんなところを見せつけてもアピールになりません。 強いものを投げ飛ばしてこそ、 「やっぱり強い」「さすがに強い」と思わせることができます。 職場でも、あまり能力のない人をこてんぱんに やっつけてもアピールになりません。 それどころか、弱い者いじめで、 「あの人、ちょっとひどいんじゃない?」 と反感を買うでしょう。 能力のある人に堂々と向かっていって勝たないとダメですね。 ここをカン違いする人はけっこう多いようです。 |
2008-10-01 |
違う言葉を話し、違う文化を持っている人とは、 うまく話が伝わらない…と、私たちは思いがちです。 「前提」が違うことが多いからです。 けれども、「うまく伝わらなくて当たり前」と 思っていますから、案外努力をし通じるようになるものです。 これが同じ日本人だと、逆に、 「なぜおまえ、こんな非常識なことをするのだ! なぜこのくらいのことがわからないのだ!」 と、なります。 これは「前提が同じ」で、同じ日本人なんだから 通じて当たり前、通じないのはおかしい…という 思い込みから、言い争いがはじまるということです。(略) 相手への想像力が働かないから、 いつまでも「違い」が埋まらないのです。 ところが、 「世代が違えば、考え方も違うから」と割り切り、 「前提が違う」と思っていると、想像力が働き、 お互いに通じるようになるものです。 |