■2008年10月30日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
近代ホスピスの創立者である
シシリー・ソンダース(イギリスロンドン1918年生まれ)は、 人間の苦しみには次の4つがあると紹介しました。 「肉体的な苦しみ」「精神的な苦しみ」 「社会的な苦しみ」「スピリチュアルな苦しみ」です。 「肉体的な苦しみ」は、病気やけがなどによって起こる 身体的な痛みで、お腹が痛いとか息苦しいとかといったもの。 「精神的な苦しみ」とは、対人関係などから起こる 悩みや苦しみで、気持ちをうまく伝えられないとか、 喧嘩や言い争いをしてしまったことに対する後悔など。 「社会的な苦しみ」は、対社会的関係から起こる 悩みや苦しみでお金がないとか、学校や会社で成績が 上がらないとか、実績が認められないとかなど。 「スピリチュアルな苦しみ」は、 「自己の存在と意味の消滅から生じる苦しみ」で、この 苦しみから発せられる問いは「答えのない問いかけ」で、 例えば、「どうして私が?」という問いかけです。 つまり、人間としての存在を失い、その理不尽な思いから 答えることができない問いかけに対する苦しみです。 (1部略しました)
まゆの感想
今、自分が持っているいちばんの苦しみは、
いったいどれだろうかと、当てはめてみると、 答えがでない苦しみ、答えることができない苦しみで、 「スピリチュアルな苦しみ」が当てはまるように思う。 自分の存在を問う苦しみ…そんな苦しみなような気がする。 もちろん、他の苦しみもあるが、 それは、自分次第で、どうにかなりそうな、 答えが出せそうな、苦しみと思える。 この「スピリチュアルな苦しみ」は、 実は、日常生活や身の回りにたくさんあり、だから、 「人には答えることができない問いかけ、苦しみがある」 ということを知っておくことが、大事だということだ。 つまり、解決できる苦しみばかりではなく、 解決できない苦しみや、答えがない苦しみもあり、 それは、自分の存在を問うものだったり、 自分の命に関わる根元的な苦しみで… こんな苦しみと、生きている以上、 なんとか、つき合っていくしかないのだと思う… そして、いつか… その苦しみの意味がわかれば、いいなと思う。 |
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