■「今日のことば」カレンダー 2019年6月■
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2019-06-28 |
1週間で5万6000歩。 これはウォーキングによって健康効果を引き出すことのできる 「必要最低限ギリギリ」の歩数です。 7日で5万6000歩ですから、1日8000歩です。 もっとも、だからといって 「絶対に1日8000歩以上歩かないと不合格」 というわけではありません。 なぜなら、ウォーキングは「歩きだめ」が可能だから。 たとえ、5000歩しか歩かない日があっても、 翌日1万3000歩以上あるいて挽回すればいいし、逆に、 「今日は1万2000歩も歩いた」という日があれば、 その翌日は4000歩しか歩かなくても 「まあ、昨日の貯金があるから大丈夫か」 ということになります。 また、この「5万6000歩」という数字は、 トレーニング目的で歩いた歩数だけではなく、 日々すべての活動時間で歩いた歩数のトータルです。 だから、生活や仕事などのさまざまなシーンでこまめに 歩くようにして、歩数を稼いでいけばいい、 ということになります。 |
2019-06-27 |
脳の大部分は間抜けです。 誰であるかにかかわらず、人間の脳の一部は間抜けなので、 たばこを吸っているときに肺がんリスクについて考えることも 運動する前に鍛え上げられた腹筋の魅力を考えることも ありません。 残念なのは、 この間抜け部分が脳の中で最も大きな力を持ち、 脳の全体を支配している時間が長いということです。 別の指示を与えられないかぎり、特定のパターンを認識し、 それを繰り返すしか能がありません。 能のこの部分は大脳基底核と呼ばれています。 しかし、 脳には本当に賢いもうひとつの部分があります。 額のすぐ裏側に位置する前頭前野と呼ばれる部分です。 この部分は何かしたときの結果や長期的な利益を理解できる 脳の〝司令塔〟で、ありがたいことに大脳基底核を 押さえ込む力を持ちます。 ところが前頭前野には簡単にエネルギーを 使い果たしてしまう、という弱みがあります。 わかりやすくいえば、前頭前野は重要な仕事を まかされているのでエネルギーをたくさん使い、 そのためにあなたをへとへとに疲れさせてしまいます。 そして、疲れ切っているとき(ストレスを抱えているとき)、 繰り返しを好む脳の部分、つかり大脳基底核が コントロールを奪い取ります。(略) 賢い前頭前野は、考えなしに同じことを繰り返す 大脳基底核ほどスタミナがありません。 そのために、大脳基底核をうまく使うしかないのです。 |
2019-06-26 |
何かがうまくいかないとき、 私たちはすぐに自分を責めてしまいますが、 やり方が間違っていたと考えることはめったにありません。 そのため同じことを何度も繰り返し、 今度こそ成功させようと必死になるばかり。 ところが本当は、 ひとつの方法を何度か試してそれでも失敗するようなら、 別の方法を試す必要があるのです。 他の人たちみんな効果がある方法だったとしても 関係ありません。 大事なのはあなたにとって 効果があるかどうかなのですから! |
2019-06-25 |
たとえば、みなさんの体の筋肉量を「車の排気量」に 置き換えて、疲労の問題を考えてみましょう。 20代のときは5000ccの排気量があったとします。 それだけ馬力があれば、多少無理してガンガン走っても へこたれません。ところが、この排気量が、 30代になると4000cc、40代になると3000cc、 50代で2000cc、60代で1000ccに 落ちてくるとしたら、どうなると思いますか? それだけ排気量が違うと、同じ仕事をするにしても 疲れ方が違ってきますね。(略) 要するに、年々排気量(筋肉量)が落ちてきているにも かかわらず、以前と同じ仕事量をしていれば、 疲れてしまうのは当然なのですね。 その日の疲れを翌日に持ち越すようになったり、たまに ハードに動くとヘトヘトに疲れてしまったり、徹夜した翌日は、 使い物にならなかったり…中年以降にこうした衰えを 自覚するのには、こうした理由があったわけです。 もし、こうした「疲れを貯めやすい状況」を変えたいのであれば、 少ない排気量でも済むように活動量のレベルを引き下げるか、 それとも筋肉量をつけて排気量を引き上げていくしかありません。 それなら、日々筋トレに励むしかないのです。 筋トレを継続して筋肉がついてくると、着実に 「疲れ方」がそれまでとは違ってくるのです。 |
2019-06-24 |
筋肉という工場は、30代以降、年1%、 10年10%の割合で減り続けています。 何もせずにいれば、工場の数が年々減って生み出せる 活力エネルギーが減少していくのです。 そう考えれば、筋トレなどして工場数のキープに つとめた人と、何もせずに減らしてしまった人とは、 若々しさに差がついてくるのも当然だと思いませんか? ちなみに、この〝工場の数の減少〟の影響は、 30代、40代ではまだそんなに目立ちません。 でも、50代あたりになると、生み出せるエネルギー量の違いが ルックスにも影響してきて、ロコツな差となって表れてきます。 つまり若々しさをキープしたいなら、 何よりも筋肉量をキープすべき。 |
2019-06-21 |
とりあえず「やりますよ」と言ってから やり方を考えるタイプの人たちがいます。 あれは意外といい方法です。 とりあえずやってみる…すると、 自分の脳のスイッチがうまくはいる。 アイデアが出なくてなどと言う人にかぎって、 行動をしていない人が多い。 最後まで考え抜いてから行動するのではなく、 行動しながら考えてもいいわけですし、生物学的に ヒトは動いているときのほうが脳は働くのです。 脳の中で考えたことによって体が動いているのではなくて、 体を動かすことで脳が起動して、それからまた体が動くって いうのが実際のところだと思います。 物理的に体を動かすだけでも、かなり脳に刺激がありますよ。 |
2019-06-20 |
レオナルド・ダビンチにせよ、アインシュタインや エジソンにせよ共通しているのは、自分のオリジナルの 仕事を行うにあたって、誰かと議論したり、 また他人の意見を参考にするということが皆無であった。 それゆえもちろん、失敗も多い! 多いというか着想のほとんどは、没だったに違いない。 ただし、それにくじけない頑固さを持っていた。 ともかく唯我独尊なものだから、いくら失敗しようと、 いくら周囲が注意しようと、まったくこりることなく 耳を貸すこともなく、試行錯誤してついに、 彼の目指すゴールにたどりついたのである。 コミュ障の人ならではのなせる業であると、 いえるのではないだろうか。 |
2019-06-19 |
脳は基本的に、自分についてふりかえることで 前向きになるようにできています。 そのさい、たんにポジティブに想像するのではなく、 現実的な困難についてもきちんと考慮するほうが、 行動力につながり、目標を達成できることがわかってきました。 しかもしれは、ちょっと悲しい気分のときのほうが うまくいく、というのです。 (ニューヨーク大学 がぶりエレ・エッティンゲンらの研究) 人生を前に進めるためには、苦しい気持ちを あるていど背負う必要があるのだと思います。 そのために、私たちは物語を必要とするのでしょう。 だれかががんばっている姿を見て、 「自分もやらねば」と思ったなら、それが自分の物語です。 若い皆さんへ、前向きになる秘訣をひとつあげれば、 「そうなりたい」と憧れる存在をもつことかもしれません。 そういう対象との出会いが、自分を前に引っ張ってくれるはずです。 |
2019-06-17 |
従来の栄養療法では、栄養は病気の治療を 支える補助と考えられていました。 しかし、うつ病の治療においては、 栄養療法が治療の主役になることもあります。 うつ病の原因が鉄欠乏症であったり、 タンパク質の欠乏であったり、うつ病の素地として ビタミンB6やナイアシンなどの先天的な不足があったりと、 うつ病と栄養は密接な関係にあります。 しがって、これからの医学の世界においては、 栄養療法の占める割合が大幅に増すことは確実でしょう。 |
2019-06-14 |
じっくりと話を聴いてくれる相手を前にして、自分の 経験や思いを振り返りつつ言葉にしていくプロセスを通じて、 自分の見方が歪んでいることに気づくことがある。 人から歪みを指摘されると、自分を正当化したい思いに駆られ、 かえって気づきが得られにくくなる。(略) 「そんなの考えすぎだ」 「ずいぶん歪んだ見方をするなあ」 「愚痴ってばかりいないで、やることやってくれよ」 と思う場合でも、相手を無理やり変えようとして意見しても 逆効果に終わることが多い。 むしろ、聴く耳をもってじっくり耳を傾け、 思うことを十分吐き出させることで、相手は自ら変わっていく。 そう信じて、相手の気持ちに寄り添って聴く姿勢をもちたい。 |
2019-06-13 |
「気づく」ことで怒りの8割を払うことができる。 ちょっとイラっとしたり、くよくよと悩んだりしたとき、 深く深呼吸をするとちょっと気分が落ち着き、 「よし、もうひと頑張りしてみようか」と気持ちが切り替わる、 という経験を持つ人はたくさんおられるでしょう。 これはある意味では、深呼吸が 「行」として機能したものと言えます。 こうした「頓服薬」としての行というのは、いつでも 思い立ったときに日常の中に取り入れることができます。 例えば僕は「眼鏡を丁寧に拭く」ということを、 頓服的な「行」という日常に取り入れています。(略) 忙しい日常の中でも、10分くらいは 「何もしなくていい時間」というのはあるものです。 そういうとき、静かに座って、 眼鏡を外し丁寧に眼鏡の汚れを拭き取る。 たったそれだけで、頭の中でゴチャゴチャとまとまらなかった 考えがすっきりとして、晴れやかな気持ちになります。 このとき重要なのは「何かのついでに拭く」というのではなく 「決まった手順で丁寧に汚れを拭き取ることに集中する」 ということです。 「眼鏡がきれいになる」という結果ではなく、 「汚れを取る」というプロセスに集中し、自分の身体と眼鏡、 (奮発した)鹿革の眼鏡拭きとの一体感を高めていく。 そうするとだんだんと、心がスッと落ち着いていくのです。 |
2019-06-12 |
就職試験はオーディションのようなもの。そう考えると、 そこでアピールしなければならないことが何かわかりますよね。 必要なのは、 自分が「何をやりたいか」を訴えることよりも、 自分は「なにができるか」を伝えることです。 どんな能力があり、どんな努力をしてきたかを見せることです。 そして選ばれたなら、求められていることに全力で応える。(略) そうやっていろいろ引き受けて経験を積んでいくうちに 「この人にこんな役をやらせたらどうだろう」 という話が舞い込むようになる。 普通の仕事もそんなものだと思います。 |
2019-06-11 |
長寿と性格には大きな関係があることが、 データから明らかになりつつあります。 長寿と一番関係が深いと考えられているのは「誠実性」です。 「誠実性」というのは、几帳面で仕事が丁寧である、 約束や期待を裏切らない、目標達成のために頑張る、 仕事を最後までやり遂げる、犯罪に走らない、 危険なものを求めない、といった性格傾向です。 またこのような性格の人は自分に対する自信を持っていて、 有能感も高い人が多いです。(略) よく「長生き秘訣」といわれますが、 多くの人はどうしたら、長生きできるかとうことを だいたいわかっています。 運動したほうがいいし、食べ過ぎないほうがいい。 わかっているけれどもなかなかできないものです。 誠実性の高い人は、わかっていることを きちんと誠実に実行します。 その結果長生きする傾向が出てくるということです。 わかっていることを実行できるかできないかが 性格によって左右されます。 |
2019-06-10 |
若さに蔭りが出てきたら目標の切り替えが大切。 年齢を重ねて同じ状態を保つことはできませんので、 目標を切り替えます。 コンテストに出て優勝することはできないけれども、 同窓会では「きれいだね」と言われるようにしたいと いった目標に切り替えれば、達成できないこともありません。 まったく目標がなくなってしまうと 努力するという気も起こりませんので、 現実において達成できる目標に切り替えていきます。 目指していた高い目標に到達できそうにないときに、 セカンドベストを見つけて、それを目標に していくという考え方です。 若いときには一度も壁にぶつからずに、 すべての目標をクリアしてきたという人でも、 中高年以降になると、必ず「老化」という壁にぶつかります。 そのときに有益な方略が、目標の絞り込み、 目標の切り替えです。 若い頃のようにすべてのことができるわけではないので、 目標を選択し、目標を切り替えて、別の何かによって 補いながら、最大限に達成する合理的な方法を 工夫していこうとするのです。 |
2019-06-07 |
私たちはスーパーマンでもAIロボットでもありません。 無理をすれば、脳の神経回路が麻痺し、 自律神経はちぐはぐな働きを始めます。 脳も自律神経もリモコン操作で コントロールできるわけがありません。 最初は「できる」と思って始めたことでも、 やり続けるうちに、困難だ、大変だと感じたら、 勇気を持って頑張ることをやめる選択をする必要があるのです。 「頑張ればできる」なんていうのは、 ちょっとした迷信くらいに思っていてください。 |
2019-06-06 |
「わかります」の知ったかぶりは絶対禁物。 経験ありませんか? 会議の席などで、自分がずっと温めてきた企画を 知ったかぶりの後輩に 「言ってることはわかりますよ。でも、それムリなんですよね」 などと言われる。 これ、ムカッときませんか? 「だったら、おまえが考えてみろよ」と思いませんか? 要するに、これはデリカシーの問題なのです。 かといって、まったくわからないでは話になりません。 せめて「わかる気がします」程度の言い回しにしたいものです。 ぼくがよく使うのは、 「ぼく、その〝小さい版〟でわかります」 という言葉です。 「ぼくの小さな世界にたとえてみれば…みたいことですよね」 と、身近なところから相手の話の趣旨と同じ意味合いを持つ ネタを引用して、共感する。 同じベクトル上にはあるけれど、自分はあくまでベクトルの はるか末端で「わかる」に過ぎないのですから。 こうした〝小さい版〟という言葉が、相手の心を氷解させ、 「小さくないよ、同じ同じ」などとフォローして いただけることもよくあります。 |
2019-06-05 |
人に面と向かって「それ、カツラですか?」 などと聞いてはいけないのは当たり前。 これとまったく同じ理由で、年齢や学歴、年収、 「結婚しているんですか?」などという質問も失礼です。 これらの質問は、たとえるなら 風呂場に盗撮ビデオを仕掛けるようなもの。 プライバシー侵害もいいところです。 また、ジャーナリストのなかには、 ときどき「相手を怒らせてナンボ」な考え方で 挑発的な取材やインタビューをする人がいます。 「あなた、先日こう言いましたよね。今言っていることと 違うじゃないですか。えっ、どうなんですか?」 「○○さんが、あなたを信用できないと言ってますよ。 反論しないんですか?」など、わざと相手をカッとさせ、 何か言わせてしまおうとする手法です。 写真週刊誌がよくやる、しつこくつけ回しておいて、 相手が「うるせえな!」と怒鳴ったところを パシャっと撮影するやり方と同じ。 真似すべきではありません。 そもそも、 相手に対する「尊敬と理解」の気持ちがあれば、 こんな質問の仕方はできないはずなのです。 |
2019-06-04 |
ひそかに期待を抱き、そのとおりにならなくて、 ショックを受けるのはやめて、期待するのをやめよう。 ほしいものがあるなら、期待するのではなくて 手に入れにいこう。(略) 勝利や敗北を期待しちゃいけない。 勝利のための計画を立て、敗北から学ぼう。 愛されたり、尊敬されたりすることを、 期待するのは無駄だからやめよう。 自然に愛し、自然に愛されよう。 期待の重荷やメロドラマから自由になり、 あるがままを受け入れよう。 自分が期待する人生じゃなくて、今の人生を愛そう。 |