■2019年06月05日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
人に面と向かって「それ、カツラですか?」 などと聞いてはいけないのは当たり前。 これとまったく同じ理由で、年齢や学歴、年収、 「結婚しているんですか?」などという質問も失礼です。 これらの質問は、たとえるなら 風呂場に盗撮ビデオを仕掛けるようなもの。 プライバシー侵害もいいところです。 また、ジャーナリストのなかには、 ときどき「相手を怒らせてナンボ」な考え方で 挑発的な取材やインタビューをする人がいます。 「あなた、先日こう言いましたよね。今言っていることと 違うじゃないですか。えっ、どうなんですか?」 「○○さんが、あなたを信用できないと言ってますよ。 反論しないんですか?」など、わざと相手をカッとさせ、 何か言わせてしまおうとする手法です。 写真週刊誌がよくやる、しつこくつけ回しておいて、 相手が「うるせえな!」と怒鳴ったところを パシャっと撮影するやり方と同じ。 真似すべきではありません。 そもそも、 相手に対する「尊敬と理解」の気持ちがあれば、 こんな質問の仕方はできないはずなのです。
まゆの感想
プロの対談師のおちさんの心の掛け軸には、
≪尊敬と理解≫が書いてあり、 ここからはみ出す質問はしない、と決めているそうです。 これは、対談時だけではなく、 通常の人間関係にも、当てはまるということです。 そして、人がホンネを漏らすのは、 ホカホカと心が温かくなる時で、日常生活においては、 お風呂に入ったときのような気持ちよさのときと言っています。 こんなときには、心も体もリラックスしているし、 無防備で肩の力も抜けて、いろいろなことをふっと話したくなる、 とうことで、おちさんは「お風呂理論」と名付けているとか。 この理論からいえば、まず、質問相手に、 「お湯加減はどうですか?」とさぐりながら、 ぬるま湯から、質問していくとよいそうですよ。 ときどき、いきなり失礼な質問をぶつけてくる人がいますよね。 「ちょっと失礼かもしれないけれど…」などと前置きをつけながら。 でも、そんな質問は、答えるのに抵抗があるものです。 プライバシーに関する質問をするときには、こちらの興味は抑えて、 慎重にするべき、としっかり覚えておきたいところです。 また、こちらがカチンとする、ムカッとくる言い方で、 質問をしたり、問い詰めたりしてくる人もいます。 いきなり熱いお風呂に入れられたような… そうなると驚いて、言いたいことも忘れたり、 心にもないような答えをしてしまうことだってあり得ます。 その答えに、またこちらも怒ってしまったりね(苦笑) おちさんは、 「相手を「わざと怒らせる」のは邪道である」 であると言っています。 相手を怒らせて、いいことはないと私も思います。 真似しないでいきたいし、そんな手法をとる人の手には、 のらないようにしていきましょう。 |
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