■「今日のことば」カレンダー 2014年10月■
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2014-10-31 |
挨拶の言葉は、人との出会い頭と共に、 出会いの最後にも、その相手との関係を深める効果があるのです。 「ラポール」を架けるのが上手な先生。 「今日は、指の動かし方、とっても上手だったわよ! よく練習しているのね」 最後のひと言の「残存効果」と言います。 最後に言われたこと、見たものなどが強く印象に残るという効果です。 私がカウンセリングのクライアントにかける最後の言葉。 「表情が明るくなりましたね!」 「何かあったら(困ったときは)いつでも連絡(電話)してね! (安心感を与える効果)」 私がお世話になっているT病院のA先生も、よく使われる言葉です。 「言葉を節約しても、財布は膨らまない」という格言がありますが、 その言葉を「言葉をいくら差し上げても、財布は減らない」 ということなのです。さらに、 「言葉を差し上げれば、財布は膨らむ」ともなりうるのです。 (※ラポールとは、この本では、「心と心を結ぶ橋」とか、 「心のベルト」という意味で使われています) |
2014-10-30 |
「この人と、今日、言葉を交わしてよかった」 「この人の話を聞いてよかった」 「この人と話したら元気になった」 「この人と話したら心が明るくなった」 「この人の話に私の魂が喜んでいる」 「この人の話には誠実さがある」 「この人の話を信じる」 「この人の助言に耳を傾けよう」 「この人に相談してみよう」 「この人なら(友、恋人、パートナー、親、先輩、教師、 ビジネスの相手として)ついていける」 「この人との関係を大切にしたい」 |
2014-10-29 |
そもそも20代前半の頃の僕は典型的な「活字音痴」だった。 何かを読むとしても、「少年ジャンプ」や「ヤングマガジン」。 小説もほとんど読まなかった。 そんな僕が活字を意識するようになったのは、20代後半からだ。 ちょうど、2006年のワールドカップが終わったあたりに、 代表でも、若い選手が増え、自然と先輩たちの数が 少なくなっていった時期だ。 その時思い知ったのが、自分の教養のなさだった。 何かを伝えようとしても、言葉がでてこない。 このままでは、人の上には立てない…… そんな危機意識から、言葉を意識し始めた。 折しも当時、新しく代表監督に就任したのが、 あのイビチャ・オシムさんだった。 サッカーに限らず幅広い知識を持っていて、いろいろな例えを 持ち出しながら選手にもメディアにも語りかけていた。 あのとき感じたことは、オシムさんの言葉によって、 メディアの人たちも、「言葉」に敏感になり、 サッカーを伝える際のバリエーションが 増えたのではないか、ということだ。 僕自身も、サッカー以外のいろいろなことを 知っておくことが需要だと、痛感した。 |
2014-10-28 |
いくら嫌な言葉でも、怒声混じりの理不尽な言葉でも、 簡単に否定すべきではない。 僕のように、振り返ってみると 大きなターニングポイントになっていることもあるからだ。 どんな言葉であっても最初から否定してしまっては、 その言葉も力とはなってくれないと思う。 |
2014-10-27 |
「ここで生きるしか、 ここでがんばるしかなかった」 「ナカシマプロペラ」 中島基善 世界最大の船舶用プロペラメーカー、ナカシマプロペラ社長の言葉。 同社は国内約70%、世界で約30%のシェアを持つ。 かつてのトップシェア神戸製鋼所が鉄鋼不況で撤退。 一気にトップに躍り出たのだ。 もちろん同社も造船不況で苦しんだが、 そこには幅のある大手企業と 専門の小企業の違いがあった。 「神戸さんは鉄鋼から建設機械までをつくる総合会社。 私の会社はプロペラの専門会社で、どんな不況でも 撤退することはできない。 ここで生きるしか、ここでがんばるしかなかった。 そんな「プロペラに生きる」という一途な姿勢が、 世界トップシェアを取れた最大の理由でしょう」 (「世界を制した中小企業」) 「ここしかない」 という厳しさは、強さにもなるのである。 |
2014-10-24 |
「必ずどこかに工夫のあるものをつくろやないか」 (未来工業 山田昭夫) 電材資材の未来工業の創業者の言葉。 資本金50万円だった同社のライバルは 松下電工(現パナソニック)という圧倒的な強者であった。 同じものをつくっては勝てない。 だが、何とか松下電工のシェアを奪いたい。 電材資材は、材質やつくり方が法律で細かく決まっている。 それでも工夫の余地はあった。 だからこう言い張った。 「必ず、どこかに工夫のあるものをつくろやないか」 「未来工業は、よそと同じものはつくらん」 工夫して日本で初めてのものをつくる」 (「日本でいちばん社員のやる気がある会社」) これを鉄則に、使いやすく作業しやすい電材資材をつくり 続けることで、同社は名証二部上場企業となっていく。 |
2014-10-21 |
河原にたくさん転がっている石ころの意味と同じように、 私たちの人生に徹頭徹尾欠けているのが「生きる意味」なのです。 ただ、河原に転がっている石ころも、拾って火打ち石にしたり、 漬け物石にしたり、それを投げて鳥を落とそうとしたりすると、 はじめてそこに何かの意味が生まれます。 何かに使うことによって、どんなものにも命が宿る… 間違いなく生きて死んでいくだけの私たちの人生も、 「何のため」に使うかと発想すると、 そこに意味が発生してくるのです。 「人生とは、生きるものであると同時に、 何かのために使うもの」なのです。 たった一度の人生を何のために使うか。 そういう目的意識こそが、生きることや働くことに 意味を作り出すのです。 |
2014-10-20 |
上手な説得には、「筋道」をしっかり立てて、 相手がよく理解できるように伝えることが不可欠です。 ひと言で言えば、「わかりやすく伝える」ことです。 まずは「ラベリング」です。 「ラベリング」とは、これから相手に伝える内容について、 ラベル(小見出し)をつけることです。 私たちは、新聞や雑誌を読む際に、本文からは読みません。 まずは、たとえば「○○政権崩壊」といった見出しを見て、 興味、関心をそそられたら本文を読んでいくという プロセスをたどります。 これをトークに取り入れるのです。(略) ラベリングは、練習次第で必ずうまくなっていきます。 「要するに?」「ひと言でいうと?」という言葉を、 自分自身になげかけてみることです。 自問自答することで、自分が話したい具体的な内容がまとまります。 まずは40文字くらいにまとめる練習をしてみて、 それをシャープにしていき30文字→20文字にしていくと いいでしょう。 |
2014-10-17 |
社交は気を遣い過ぎても、使わなすぎてもうまくいかない。 精神障害者のひとりから手紙をもらった。 「ぼくらあんまり気をつかい過ぎてほしくないんです。 普通に付き合ってもらえばいいんです」 必要以上の気づかいすれば、精神障害者はかえって 差別されていることを思い知らされる。 かといって配慮がまったくなければ、無神経というものである。 男女の仲でも、あなたのことなんてあんまり思っていませんよ、 という態度ばかりだと冷たく見える。 じゃあ、好きですと自分の気持ちを押しつけ過ぎると、 相手の重荷になってしまう。 気づかいを相手がチラッと気づいてくれるくらいが適度である。 気づかっているところや相手に見せないで気づかう。 それが結局は相手に伝わるのが理想だ。 やさしくしましょう、相手の心を傷つけてはいけません、 今はあまりにもこう言い過ぎるからいけない。 心って? たかが心じゃないの。 もっと軽くしてよ。 |
2014-10-16 |
相手は何をしてほしいと思っているか? 1.どんな呼び方で呼ばれたいだろうか? 2.「いちばん関心をもっているもの」は何だろうか? 人に話したくてうずうずする趣味や興味はあるだろうか? 3.ポジティブな感情を増やすもの、心のバケツをいっぱいに するものは何だろうか? 4.誰から褒められ、認められたらうれしいだろうか? 5.どんな方法で褒められ、認められたいだろうか? 人前がいいか、それとも非公式のほうがいいか。あるいは、 紙に書かれたもののほうがいいか、口で伝えられるほうがいいか? 6.どんなかたちで評価されると、やる気が起きるだろうか? ギフト券をもらったときか、コンテストで優勝したときか、 あるいは、メモや電子メールをもらったときか? 7.これまでいちばんうれしかったのは、どんな評価だろうか? |
2014-10-15 |
日本語は面白いもので、話し方一つで印象が変わります。 言いたい内容は同じでも、言葉の順序が前後するだけで、 相手の受け取り方に大きな違いが出てくるのです。 傷つく言葉が最後に来ると、聞き手側には マイナスイメージがあとまで残るのです。 ですから、耳の痛いことを言いたければ、 最初にアピールすることです。 たとえば、部下への注意の仕方でも、 「君は誠実で面白い人だけど、仕事の段取りが悪いね」 と言うより、 「君は段取りが悪い。だけど誠実で面白い人間だ」 と言うほうが印象が柔らかくなって、 聞き手の心に残りやすいのです。 |
2014-10-14 |
何十年ものあいだ脳科学者たちは、 大人の脳が本質的に変わることはないと決めつけてきましたが、 今では、脳が変化しないという見方は 間違っているということがわかっています。 脳には、「可塑(かそ)性」と呼ばれる性質があって、 構造的にも機能的にも、ものすごい変化を遂げる能力があるのです。 バイオリンの名人の脳を見ると、 指のコントロールしている脳の領域が大きくなっていますし、 ロンドンの熟練タクシードライバーの脳を調べると、 海馬という状況の記憶や空間の記憶にかかわる脳領域が とても大きくなっています。 (ロンドンの道はとても複雑だからです)(略) 脳は、内的に生成されたものに対しても 変化することができます。 つまり、どんなことを考え、 どんな意図を持つかということで、脳は変わってくるのです。 |
2014-10-10 |
なじる人は、傷ついている。 こう思えるかどうかで、人生は大きく違ってくる。 喧嘩のシーンが180度違って見えてくるのである。 なじる人は、傷ついている。 たとえその理由が勘違いであっても、理不尽な押し付けであっても、 そのことを正す前に、まずはその傷を癒さなければ… 言い訳も説得も、その後なのである。 |
2014-10-09 |
行動することで、何かを変える 観察することで、思慮深くなる 前進することで、輝きを増す このように、自分の意思で力強く自分を動かすことができる人は、 どんな場所でも、どのような状況でも、必ず周囲の注目を浴びる。 そして人は、そのプラスのパワーに惹かれ“元気”を獲得し、 “希望”を抱くようになる。 「あの人のようになりたい」 「あの人のように生きられれば、どんなに素晴らしい人生に なるだろう」と。 さてあなたは、人の目にどのように映っているだろうか? |
2014-10-08 |
物事をするとき、 「○○してあげるのではなく、○○させていただく」 私の心にいつもある言葉です。 今から40年前、まだ小学校だった私は母にこう言われました。 「『してあげる』ってあげちゃうと 心がだんだん空っぽになっちゃうけど、 『させていただく』って自分のほうにもらっちゃうと、 心がいただいた物でいっぱいになるのよ」 先日母に、「母さん、こんなこと言ったよね」 とその話をしましたら、 「それは私が女学校時代に、礼法の先生に 教えていただいたんですよ」とのこと。 ということは、大正生まれの母が10代のときだから、 今から60数年前に教えていただいたことになるわけです。 伝えていくとその人の思いがずっと続く。 なんとなくスゴイなって思いました。 もちろん私も2人の娘に伝えました。 (野田芳江 栃木県52歳) |
2014-10-07 |
赤ん坊の時は肌を離すな 幼児の時は手を離すな 子供の時は目を離すな 少年の時は心を離すな (H15年、7月12日産経新聞掲載) |
2014-10-06 |
「人生はあきらめであり、あきらめこそが人生である」 「あきらめは、人生でもっとも苦しいレッスンのひとつである」 「人はあきらめなくては成長できない」 というのが、人生の真実なのです。 人生は、あきらめの連続である… この厳しい現実を受け入れていくことが、 大人になるためには、必要です。 大人であれば誰しも、 どうしてもあきらめたくなかった大切なことを、いくつも、 歯を食いしばりながら、あきらめてきたはずです。 誰の心の中にも、大切な何かをあきらめざるをえなかったがゆえに、 ポッカリと空いた「穴」がいくつも残っているはずです。 だから、さみしくない大人なんて、誰もいない、のです。 |
2014-10-03 |
「ふつうの仕事」「ふつうの収入」「ふつうの結婚」「ふつうの恋愛」 「ふつうの家族」といった「ふつう」へのとらわれが、 「ふつうから落後したくない」という気持ちが、 私たちの中に、無用な焦りや不安を生みます。 しかも、今や、かつての感覚での 「ふつうの収入+ふつうの家族」という条件は、 ごく一部の人にしか当てはまらないのです。 「ふつう」であることをあきらめることができなければ、 私たちの生活に安心感はもたらされません。 焦りや不安に絶えず付きまとわれることになります。 その意味では、まさに「あきらめる力」が幸せの条件として 求められていると言えるでしょう。(略) いかにしてじょうずに「ふつう」から降りるか、 いかにして「ふつう」であることをあきらめ「ふつうでなくては」 という強迫観念から自分を解き放つことができるか、 それが現代社会において「自分なりの幸せ」を手にするための 決め手なのです。 |
2014-10-02 |
デンマークの哲学者セーレン・キェルゴールが 言ったように、 「人生は後ろ向きにしか理解できないが、 前向きにしか生きられない」のだ。 私たちは前向きに生きるにあたって、 十分に選択肢を考えられない場合が多く、 後ろ向きに見たときに、人生で何が起こるのかは わかっていたような気になってしまう。 |
2014-10-01 |
ここでするお話は、分かりやすい説明ルールの中で、 非常に重要なルールというより、習慣にしていただきたいことです。 「こんなの当たり前じゃないか」と思う方もいらっしゃるかも しれませんが、意外に忘れがちなことなのでここで触れておきます。 それは、説明したことの 「まとめ」や「振り返り」をこまめに行うということです。 「まとめ」や「振り返り」は、「全体の説明が終わってから」 「文章の最後に全体のまとめを書く」と考えていませんか? それでは遅いのです。 さきほども触れましたが、人間の脳は 新しい情報をそれほど覚えていられません。 いくらその時に強調しても、時間がたつと 「そういえば、そんなこともあったっけ」 とうろ覚えになってしまいます。 頭から抜けてしまっているんです。 説明したことをこまめに振り返ることで、 聞き手は情報を再確認して、前に進むことができるのです。 |