■2014年10月03日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「ふつうの仕事」「ふつうの収入」「ふつうの結婚」「ふつうの恋愛」
「ふつうの家族」といった「ふつう」へのとらわれが、 「ふつうから落後したくない」という気持ちが、 私たちの中に、無用な焦りや不安を生みます。 しかも、今や、かつての感覚での 「ふつうの収入+ふつうの家族」という条件は、 ごく一部の人にしか当てはまらないのです。 「ふつう」であることをあきらめることができなければ、 私たちの生活に安心感はもたらされません。 焦りや不安に絶えず付きまとわれることになります。 その意味では、まさに「あきらめる力」が幸せの条件として 求められていると言えるでしょう。(略) いかにしてじょうずに「ふつう」から降りるか、 いかにして「ふつう」であることをあきらめ「ふつうでなくては」 という強迫観念から自分を解き放つことができるか、 それが現代社会において「自分なりの幸せ」を手にするための 決め手なのです。
まゆの感想
日本人の多くが「ふつう教」の信者になっていて、
その「ふつう」に振り回されているのではないか、 と諸富さんは言っています。 そこで必要となるのは、 「その「焦り」や「不安」を少しの間、自分から切り離して 見ないようにし、元気があるときに少しずつ現実をチラと見て、 受け入れていく、という「小さなあきらめの技術」です。 「自分は一生、年収500万円までいかないのではないか」 「もしかすると、一生、独身かも」という現実をチラと見て、 「ま、いっか」と少しずつ「あきらめていく」のです。 といっても、もちろん、その人が一生年収500万以下でなくては ならないとか、一生独身でいなくてはならない、ということは ありません。人生のベースとして「ま、いっか」と 「もしかしての現実」を受け入れ、半分あきらめながら、 それでたまに気が乗ってきたら「ここで一発逆転でも!」 「久々に合コン!」と、少しだけがんばってみる。 そんな生き方の方が、今後がどうなっても安心して 生きていけるための「心の安全弁」となるのです」 と、いうことです。 「ふつうの人は、ああだしこうだから、私もああならなくちゃ」 なんてばかり思っていたら、疲れるし、元気なんてでないし、 自信もなくなりますよね。 「なにやってんだろう、私」なんても思ってきちゃいますし。 いつも、いっぱいいっぱいでは辛いし人生に疲れてしまいます。 そんなときには「だからもっともっと」と必死にがんばるより、 「ま、いっか」「仕方ないか」「これはもうあきらめよう」と、 現状をちょっとづつ受け入れ、受け止めて、自分が楽になった方が いいように思います。すると不思議なことに、しばらくすると、 「さ、じゃ、またちょっとやってみようか、気持ち切り替えて」 なんて、身体の底から力が戻ってくるように私も思います。 一皮むけば、「ふつう」なんてどこにもありませんしね(笑) |
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