■2014年10月17日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
社交は気を遣い過ぎても、使わなすぎてもうまくいかない。
精神障害者のひとりから手紙をもらった。 「ぼくらあんまり気をつかい過ぎてほしくないんです。 普通に付き合ってもらえばいいんです」 必要以上の気づかいすれば、精神障害者はかえって 差別されていることを思い知らされる。 かといって配慮がまったくなければ、無神経というものである。 男女の仲でも、あなたのことなんてあんまり思っていませんよ、 という態度ばかりだと冷たく見える。 じゃあ、好きですと自分の気持ちを押しつけ過ぎると、 相手の重荷になってしまう。 気づかいを相手がチラッと気づいてくれるくらいが適度である。 気づかっているところや相手に見せないで気づかう。 それが結局は相手に伝わるのが理想だ。 やさしくしましょう、相手の心を傷つけてはいけません、 今はあまりにもこう言い過ぎるからいけない。 心って? たかが心じゃないの。 もっと軽くしてよ。
まゆの感想
自分の心、他の人の心をあまりにも大事にし過ぎると、
がんじがらめになり、重くなりすぎて、何も言えないし、 何も出来なくなり、人生が重く楽しくないものになっていくように 感じます。かといって、 自分の心や他の人の心をぞんざいに扱えば、 自分の心もすさぶし、ひとりぽっちになってしまいます。 では、どう自分の心や他の人の心と付き合っていくか、 この適度な間隔をつかむのはなかなかむずかしいのですが、 この頃は、こう実行することにしています。 ときに、誤解もうまれるし、 人を傷つけてしまうこともあるけれど、 言いたいことは、ちゃんと言おう。 伝えたいことは、ちゃんと伝えよう。 伝わらなくても、伝えよう。 とくに自分にとって大切だと思うことは、勇気を出して。 ただそのとき、相手の立場状況を考慮し、 タイミングと言い方、言葉を選ぼう。 責めない言い方、相手の人格を否定しないようにしよう。 そして伝えたら、その後は、相手にまかせようと。 こう考慮して伝えても、相手に伝わらず、 その関係にヒビがはいり、ダメになるかもしれないけれど、 それでダメになる関係なら、それで仕方ないかと思います。 伝わらないと決めつけて、面倒がって、怖がって、 自分の心を伝えずにいたら、自分の心は重いままだし、 いつまでもそれにこだわってしまうし、そうなると、 どのみち、その関係はゆがんだものになり、お互いに、 冷たい関係、つまらない人生になるように思うからです。 ただ…実際には、言いたいことが空回りしたり、 うまく伝えられず後悔の連続です。 でも、言わないよりいい、伝えないよりいいと思っています。 |
|