■2014年10月28日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
いくら嫌な言葉でも、怒声混じりの理不尽な言葉でも、
簡単に否定すべきではない。 僕のように、振り返ってみると 大きなターニングポイントになっていることもあるからだ。 どんな言葉であっても最初から否定してしまっては、 その言葉も力とはなってくれないと思う。
まゆの感想
中澤選手(36歳)は、ご存じのように日本代表で活躍し、
横浜F・マリノスで現役で活躍しているサッカー選手ですが、 中学生のとき、練習環境がよくなく、上限関係も厳しくて、 やめようと悩み、それを父親に告げたそうです。 すると父親は烈火のごとく怒り、こう言い放ったそうです。 「絶対にやめることは許さない。 男が一度言ったことなんだから最後までやれ! そんな中途半端でやめるんなら、最初からやるな!」 無口で、少し照れ屋で、会社から帰宅するといつもビール片手に プロ野球を見ている古風なタイプながら、キャッチボールを してくれたり、焼き肉に連れていってくれたりと優しいところもあり、 中澤選手は、父親を尊敬していたといいます。 そんな父親から、「初志貫徹しろ」の一喝。 それ以降、部活をやめようなんて考えられなくなり、 このひと言が支えとなり、ターニングポイントとなり、 その後の中澤選手の活躍に結びついていったそうです。 また、一度言い出した「言葉」には責任を持たなくてはならないと、 考えてしまうから、実現がむずかしそうな目標を 軽々くし口にできなくなったとか。 その後も中澤選手は、自分を鼓舞し、励まし、支え、戒め、 あるときは、感動し涙が出たりするような言葉に何度も出会い、 言葉の力を実感し、「どんな言葉を最初から否定しない」 ことにしているそうです。 すばらしいですね… 見習わなくては、と思ったしだいです。 余談ですが、中澤選手のおとうさま。 どんなにスタジアムに招待しようと連絡しても、 「お前からチケットは貰わない。自分で買って行く」 と、行って招待を断るそうです。 中澤選手が手配すれば、駐車場もいい席も試合が観られるのに、です。 ここにも、おとうさまの気概や哲学が感じられ、 中澤選手は、ちょっと心を打たれているそうです。 |
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