■「今日のことば」カレンダー 2010年3月■
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2010-03-31 |
自然の世界にはムダがない。 必ず、何かの意味がある。 例えば、森林で山火事が起きる。 人間の目から見ると、火事は困ったことだから消そうとする。 でも、消してはいけない山火事もあるのだ。 人間は長い間、その事実を知らなかった。 消す技術を進歩させる知恵は持っているが、 山火事の意義までは気づかなかったのである。 1988年、アメリカの西部イエローストーンで、 まれにみる大規模な山火事が発生した。 とても人力で消せるようなものではなかった。 原因は自然発火だった。 火事の後、さまざまな調査が行われた。 それまでこの地域で起きた自然発火による火災は、 森林管理官の努力によって、徹底的に抑えられてきた。 なぜ今度の火災を防げなかったのか。 調べているうち、意外な事実が浮かび上がってきた。 それは 「小規模な山火事を丹念に消したのがいけなかった」 ということだった。 火事を消してどこが悪い?普通に考えればそうなる。 だが森林の場合は、自然発火による小規模火災は 起きた方がいいのである。 (下に続く) |
2010-03-30 |
その上司とのかかわりがあなたのストレスの要因であるならば、 A)その上司とのかかわりを「なくす」ことはできるか? B)上司の態度や考えを「変える」ことで、 ストレスを解消することは可能か? C)自分自身の態度や考えが「変わる」ことで、 ストレスが解消される可能性はあるか? 以上の3つの選択肢があるわけです。(略) ストレスが高まっている人がいた場合、 具体的にどう対処すべきか、ポイントは2つです。 ●まず、対象者のストレス要因を特定する ●対象者のストレス要因に対して、 「なくす」「変える」「変わる」の3つの選択を探る。 原因究明→対処方法の選択、を行うわけです。 |
2010-03-29 |
私の研究室の学生にA君とB君がいるとする。 どちらも同じくらい熱心に実験をやっているけれども、 A君はいつの間にか正解にたどり着くが、 B君はなかなか正解が出せない、ということがよくある。 2人のやっていることをよく見ると、 A君は実験に失敗した後、よく考えているのである。 考えて考えて、どうしてこうならないのだろうかと考えている。 私にも、彼が何を考えていたか、次の実験を見ればよくわかる。 一方、B君は実験で失敗しても何も考えていない。 だから失敗したのに、また同じ実験を繰り返している。 結局は、すべてはその差である。(略) 失敗しながら考えて、さらに失敗しながら考えて、 ゴールへの道を一歩一歩近づくことができるのである。 その意味で、失敗した後、いかに考えるかがすべてなのだ。 |
2010-03-26 |
こんな「言い方」では、人の心はつかめない。 人の叱るようなときに、いってはいけないひとこと、 ものの言い方がある。 ●「だからいったじゃないの」 ●「あなたのせいで、こんなことになったのよ」 ●「何の役にも立たないんだな、君は」 ●「それでも男なの」「それでも女か」 ●「迷惑なんだってば」 …は、まず間違いなく、人から嫌われる。 というのは、叱るというのは、 相手への愛情が伝わらなくては効果がないばかりか、 恨みをかうこともあるからだ。(略) 例えば、 「あなたの仕事が遅いから迷惑しているの。 私ばかりじゃないわ、みんな迷惑しているんだから」 これでは「叱る」ではなく、「蔑む(さげすむ)」だ。 いわれた方は、この「見下された感じ」は、 忘れられないだろうし、いつまでも根に持つ。 いいかえれば、 人に根に持たれるような叱り方をする人は、 確実に嫌われるということだ。 |
2010-03-25 |
いい人であろうが、悪い人であろうが、 出合う人はすべて縁のある人なのです。 ただし、すべての人と縁が深まるわけではありません。 どの人と縁を深めていくかはあなたしだい。 あなたがその人にどんな気持ちを持ち、 どんな言葉をかけ、どんな態度をとるか。 それによって、縁がしぼむこともあれば、 花開くこともあるのです。 では、いい縁を花開かせるにはどうすればいいでしょう。 自分のしたことは、いいことも悪いことも、 すべて自分に返ってきます。(カルマの法則で)(略) 常に相手のことを考えて、思いやりをもって接すれば、 その縁はすくすくと育ちます。 反対に、自分の利益だけを考えて、相手を利用しようとしたり、 傷つけたりすれば、その縁は枯れてしまいます。 |
2010-03-24 |
自分に代わって言い訳を言ってくれる人、 言い訳をいうことを許してくれる人… そういう人こそ、周りの人に好かれる人だ。 「あーあ、私ってダメだなぁ。きのう、どうもやる気が でなくて一日中怠けちゃった。どうして私って、 こう意志が弱いのかしら。自己嫌悪だなあ」と 嘆いている人には、 「これまで一生懸命がんばってきたんだから、 少しくらい怠けたっていいじゃない。 そのくらい神様が許してくれるわよ。 それに怠けたんじゃなくて、今日のために 英気を養ったって考えればいいじゃない」 と言い訳をいってあげよう。 おそらく、 「そ、そうよね。英気を養うために、 きのうという日が必要だったのよ、 今日がんばればいいんだから」 と、自分を納得させ、笑顔を見せてくれるだろう。 「言い訳」で、人を励ましたり、なぐさめたり、 癒したり、あたたかい気持ちにすることができる。 |
2010-03-23 |
「我慢強い」性格は逆境を乗り越えるときに役立つが、 度が過ぎると「変化に逆らう」というマイナスな特性に変わる。 「人を引きつける魅力」は「人を思いのままに操る力」に なりうるし、「倹約家」と「ケチ」は紙一重だ。 「一途に取り組む」ことも大事だが、 下手をすると「盲信」になるだろう。 カミソリのように鋭い「機知」は、「口の悪さ」と表裏一体だ。 読者も自分の長所を点検してみていただきたい。(略) 精神の健康とは、全体性を持っていることだと定義されている。 ユングによれば、大人になるいうことは、パーソナリティの さまざまな側面を統合していくことであり、 この作業は一生続くそうだ。 自分自身の一部を否認すれば、 もうその人は、全体性を持っているとは言えない。 |
2010-03-22 |
人生はこうあるべき、という先入観にとらわれると、 いまの瞬間を楽しんでそこから学ぶ機会を見失う。 いま自分が経験していることを尊ぶ気持ちが薄れてしまう。 子供の不平や妻または夫の小言に反応するかわりに、 それをあるがまま受け入れるようにしてみよう。 彼らがあなたの期待どおりに行動しなくたって、 かまわないではないか。 または、企画が通らなかったとき「負けた」と感じるかわりに、 「ああ、ボツか。次は認めさせるようにしよう」と考える。 ひとつ呼吸をして自分の反応をやわらげよう。(略) つまり自分の計画どおりに人生が進まなくてもいいんだ、と思う。 いまの瞬間に心を開いて「あるがまま」を受け容れると、 もっと穏やかな思いが浮かび上がってくる。 |
2010-03-19 |
いつも「忙しい忙しい」って感じで、 “近寄らないでオーラ”を出しちゃっている人っていますよね。 いつも目一杯。 自分だけが忙しい…と訴えている人が。(略) 彼らは物事を早く終らせたくていっぱいいっぱいに 振る舞うんじゃないんです。 彼らは仕事を時間に追われているという行動パターンを いつも選び取ってしまう脅迫的な傾向を有していて、 その脅迫的な性質が、むしろ、休むことを 妨害しているといっていいでしょう。 彼らは、いつもいっぱいいっぱいに行動しないではいられない、 ある意味でかわいそうな人ともいえるのです。 その背景には、同じような傾向を有する親に育てられた 過去があったり、何かそれを強いられるような、 つらい出来事があったりしたことが考えられます。 常識から外れた行動には、何からのコンプレックスがひそむ、 これは人間行動を見るときの重要なキーワードなのです。 |
2010-03-18 |
《行動の変化に至る5段階》 例えば、禁煙を例にとると次のような5段階である。 無関心期(前熟考期)…喫煙習慣を変えるつもりがない 関心期(熟考期)…禁煙には興味を持つが準備ができていない 準備期…具体的な計画を考え試している 実行期…実際に禁煙を行う 維持期…禁煙することを維持する 行動を変化させるには、それぞれの時期の本人のニーズに 合わせて、健康づくりに取り組むことが必要である。 つまり、時期によって知りたい情報や知っておくべき情報も 異なるし、援助するべき内容も異なる。 |
2010-03-17 |
きちんとわかったのか、わかったと思っただけなのかは、 一度その内容を自分の言葉で説明(表現)してみると、 たちまちはっきりします。 自分でわかっているのかわかっていないのかがわからない時には、 言葉にしてみたり、図にしてみたりすればよいのです。 表現するためには正確にわかっている必要があるのです。 ぼんやりとしかわかっていないことは、自分の言葉にできません。 説明しているうちになんだかあやふやになってしまいます。 あるいはごまかしてしまいます。 わかったように思っただけで、実はたいして わかっていなかったことがわかります。 それに対して、ちゃんとわかっていることがらは、 自分の言葉で説明することができます。(略) 自分がわからないことは人にも上手く説明できませんが、 うまく説明できれば、誰よりも 自分が「よくわかる」ようになります。 |
2010-03-16 |
どうすればものごとが成就できるかを的確に教えてくれる言葉、 どんな状況でも変えてしまえる言葉、その7つの文字から なる言葉を紹介しよう。 それは…「行動を起こそう」だ。 いい考えが浮かんだら、行動に移してみよう。 夢を描いたら、行動に移してみよう。 目指すものができたなら、行動に移してみよう。 どうしてもやってみたいことがあるなら、やってみよう。 ……とはいっても、なかなか立ちあがれない、 やってみるのが怖い、気がすすまない……そうやって怖がって、 自分の一番したいことをしてこなった人はたくさんいる。 そういう人だって背筋を伸ばして「やってみよう」 と言えばいいのだ。 どんなに一生懸命に夢を描いても、どんなにはっきりした 目標をかかげても、実際に自分の足で実現への一歩を 踏み出さない限り力がわいてくることはない。 |
2010-03-15 |
人間は、どんなことでも1つ得意なものをつくると、 その自信がすべての面に作用して、 ほかのものまで得意になってくる。 ほかのものまでできるようになる。 ある特定のものに対する自信でも、それは自分全体、 自分の存在自体を信じることにつながるからだ。 ひそかに自分だけに通用する「得意」でもかまわないから、 とにかく得意なものを1つ持つことだ。 この自信は、無限大の自信に直結しているのだ。 |
2010-03-12 |
人間関係が厄介であろうと、ぶつかりあい、 折り合いをつけながら、私たちは人の中で生きてきたのです。 数々の衝突や摩擦、あるいは心癒される経験を重ねるうちに、 人は、人付き合いの術を学ぶのです。 生まれながらにしてコミュニケーション術なるものを、 身につけているわけではありません。(略) 面倒だからと、人とのかかわり合いの一切から 遠ざかっているかぎり、人としての成長は期待できません。 もちろん人とのふれあいのなかで心揺さぶられる感動を 味わうこともできません。 それは、一度きりの人生において、きわめて、 重大な損失であるだろうと私は思います。 |
2010-03-11 |
かみ砕いて表現できるのは、そのことについて、 深く理解しているからこそなのです。 本質をしっかり理解していれば、 易しい言葉に置き換えることは可能ですし、 相手に対し、臨機応変の対応もできます。 「簡単なことは簡単に」 「難しいことも簡単に」 これは、何かを伝えるときの基本です。 |
2010-03-10 |
誰が考えても正しく、もっともなこと、 つまり「正論」は、時に聞き手の耳を閉ざし、 態度を硬直化させてしまうことがあります。(略) 真っ向からその正論を突きつけられると、 聞く方は反射的に防衛に回ってしまいます。 話が正しければ正しいほど、受け入れにくくなるのです。 言われる方からすると、今の自分の至らないところを 高いところから指摘されているようで、 素直に聞くことができなくなるのです。 |
2010-03-09 |
人間は、イヤなこと、つらいこと、頭にくること、 そういったストレスに襲われた場合、 それに対してバランスを保とうとする。 いわば、ストレスに対する抵抗力といったものが働くのだ。 この抵抗力は、 適度なストレスを与え続けている間は強まるのだが、 過度なストレスを味わわせたあとでは、些細なストレスにも 抵抗できなくなってしまうことがある。(略) ビジネスにかかわる精神医学を研究しているアメリカの 産業精神衛生部会では、このような人間メカニズムから、 肉親の死や、人間関係の極度な不和などを経験したあと 3~6ヶ月くらいしか経過していない人に対しては、 転職や配置転換などをしないほういいと報告しているくらいだ。 |
2010-03-08 |
そもそも人間は、自分の身に起きる現象の7~8割は マイナスに受け止めるという基本的にマイナス思考の存在だ。 生き延びるためには危険を察知しなければならない。 不安、心配といったマイナス思考は、 危険察知のために必要不可欠な能力なのである。 だが一方で、不安や心配は人間を臆病にし消極的にする。 やれることもやらないで、人生を楽しめないものに してしまうのも、不安や心配なのだ。(略) 将来への不安というものは、 どんなに条件が整っても、必ずつきまとう。 将来の不安とか、先行き不透明とか、とかく評論家は、 そんなことを口にしがちだが、将来が安心で、 先行き透明な時代が今まであったかと問いたい。 |
2010-03-05 |
家庭内の小さなことにくよくよしないコツを身につけると、 とてつもない強みになる。 いらだちや欲求不満にエネルギーを浪費せず、 楽しみや愛情や生産性にふりむけることができる。 小さなことにくよくよしなくなると、 家庭が喜びの源に感じられ、肩の力が抜けて もっと楽に生きられるようになる。 肩の荷が下がるのを感じると、 人生はますます調和がとれたものになる。 その穏やかな感情は、家族一人ひとりに伝わっていく。 |
2010-03-04 |
「究極」という言葉は、言い換えると「とどのつまり」。 物事を押し詰めていった先、最終的に発見するものは 何かということです。 とどのつまり、だから何なのかを真剣に考えようとするとき、 自分の中で少々視野の広がる感じがすることがあります。 一方でこうした究極の質問は、摩擦を生むこともあります。 人は自分の事情や状況をわかってもらいたくて いろいろと説明するわけですから、 「だから何なのか?」「だからどうしたいの?」 と問われると、反発したくなることもあるでしょう。 でも、結局は「だから何なのか?」 を追求した先にこそ、答えがあるのです。 |
2010-03-03 |
挫折したからといって、 それが道の終わりとは限らない。 もしかしたら、 単なる回り道かもしれないのだ。 敗北感に打ちのめされるな。 それを成功への足がかりにしよう。 |
2010-03-02 |
あるプランナーがいました。 彼は大手家電メーカーの依頼を受けて、カルテシステムの 企画をまとめることになりました。膨大な資料に目を通し、 様々な角度から検討を重ね、企画書をまとめ挙げました。 なかなかの出来だと思ったそうです。 しかし、それを読んだ担当者は、あっさり却下して 「課長はこのようには考えていません。○○の角度から 書き直してください」彼はがっかりしました。 そういうものかなと思いながらも書き直しました。担当者の 「これでいいでしょう」という言葉に喜んだのも束の間、 課長に提出すると 「部長はこう考えていない。□□の視点から 書き直してください」「また、ダメだったか」と 心の中でつぶやきながら、再度書き直しました。そして、 課長から「いい出来だ」とのお褒めの言葉をいただき、 有頂天になったそうです。 そして部長。 「分ってないなあ。こういうことではないんだよ。 △△が大事なんだ」彼は大変落ち込みました。 「自分はダメなんじゃないか」。しかし、ここで、 止めるわけにはいきません。書き直しに取りかかりました。 ところが部長の指示通りに書いていると、どうも読んだことが あるような気がする。そこで、何とはなしに一番最初に書いた 企画書を取り出してみると、なんとほぼその通りだった… 結局、最初の企画書に少し手を加えたものが採用されたそうです。 天と地をいったり来たり、ジェットコースターのようです。 このように、良い悪いの判断は、その時だけでは分らないのです。 (下に続きます) |
2010-03-01 |
いまのこの瞬間になぜここにいるか、 その根拠となる出来事の1つひとつまで、 誰もがわかっているわけではない。 知る必要もないかもしれない。 重要なことはただひとつ。 自分はこれからどう生きるのか、 ということだけだ。(略) 人生はもっともっとスケールが大きい。 そのなかでいま感じている行き詰まりなど、 何ほどのことでもない。 いままでの人生で経験してきたことすべて、 壮大な学習だったと解釈してはどうだろう。 |