■2010年03月26日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
こんな「言い方」では、人の心はつかめない。
人の叱るようなときに、いってはいけないひとこと、 ものの言い方がある。 ●「だからいったじゃないの」 ●「あなたのせいで、こんなことになったのよ」 ●「何の役にも立たないんだな、君は」 ●「それでも男なの」「それでも女か」 ●「迷惑なんだってば」 …は、まず間違いなく、人から嫌われる。 というのは、叱るというのは、 相手への愛情が伝わらなくては効果がないばかりか、 恨みをかうこともあるからだ。(略) 例えば、 「あなたの仕事が遅いから迷惑しているの。 私ばかりじゃないわ、みんな迷惑しているんだから」 これでは「叱る」ではなく、「蔑む(さげすむ)」だ。 いわれた方は、この「見下された感じ」は、 忘れられないだろうし、いつまでも根に持つ。 いいかえれば、 人に根に持たれるような叱り方をする人は、 確実に嫌われるということだ。
まゆの感想
さらにこの本では、こんなことをいっています。
例えば、「だからいったじゃないの」は、 「私は、ちゃんといっておきましたよ、それなのに、 いった通りにできないのだから、悪いのはあなたの方だ、 私は悪くありません、だって、いっておいたんだから」 というふうに、相手には伝わる。 また、相手が自分がいった通りに動くと思っていること、 誰かに「管理能力の問題だ」と責任追及されたくないので、 先手を打っておきたい、という、自分の立場を守りたい、 責任逃れをしたい、そんな意図が相手にも見えてしまい、 叱りの効果がないという。 「叱る」ということは、相手をこれから先、 同じ失敗をさせないように教える、相手の能力を伸ばす、 気軽につきあえるようにちょっと注意を促すなどの ためにすることだが、そこに相手への思いやり愛情は、 欠かせないし、それらが伝わらない「叱り方」では、 ただ、反発や恨みをかい、うっとうしがられるだけだという。 叱り方は、むずかしい、どういえばいいのか…と、 いつも考えるが、本当に相手のことを思って、 本気で「叱る」ことができれば、いっとき誤解を受けても、 うっとうしがられても、それは伝わると思う…そう思いたい。 また、自分が本気で叱られたときも、素直に受け止めたい。 これまた…もっと、むずかしいのだけれど… そうしていきたいと、思う。 |
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