■「今日のことば」カレンダー 2018年5月■
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2018-05-31 |
「年齢のことは、あんまり言いたくないですけど」 と前置きしながら、何も考えなくても動けることができる 若いときとは違い、 「頭を使うことが、やっぱり増えました」 と、彼は言う。 「20代や30代の頃というのは、美味しいものを食べて 寝れば疲れは取れるし、そんなに考えなくても一対一で 相手を抜けるし、どんな状況でもシュートを打つところまで もっていけましたが、もう50近いわけですからね。 自分が自覚しないといけない部分もあるし、そんな中で 「どうやって自分が相手のマークを外すか」とか、 いろいろ考えるようになりました。 実際、20代の頃にここまで考えていたら、 もっと良い選手になれたのに、と思いますよ(笑) でも今の20代の選手と話していて、 「もっと頭を使わないと」とアドバイスしても、 使わないですね(笑) 僕もそうでしたが、頭より先に身体が動いてしまう」 (プロサッカー選手/三浦知良) |
2018-05-29 |
自分が続けてきたものを否定したらダメ! 少なくても、何一つ喜びや満足感のない仕事というのは、 おカネのために一定期間続けることはできても長くは続きません。 だから、自分に自信を持っていいのです。 なにかしらの喜びがあってひとつの仕事を続けてきたのですから、 そこにはちゃんと積み重ねてきたものがあります。 |
2018-05-28 |
組織、特に会社という場所では、 とかく人間関係が原因で、様々なトラブルが起こりがちです。 私も会社勤務時代、様々な人間関係の修羅場を 経験させていただきました。 そうした経験から、組織には 「異なる3タイプの人材」を集めることがベストだと断言します。 この考え方はタスクフォース(特定任務のために様々な部署から 編成、任命されたチーム)を結成する際にも、応用が可能です。 では、部門長の下にどんな人材を揃えればいいのか? 一例をあげてみます。 1.仕切れるタイプ…ベテラン、やり手な若手(サブリーダー) 2.個性的なタイプ…ある専門性に秀でている人(変人) 3.染まっていないタイプ…新人、中途採用者、社歴の浅い人 (門外漢) 多彩なバックボーンを持つ面々を まとめる義務があるリーダーは、骨が折れることでしょう。 しかし、例えば新しい組織になる際、 あるいは新規でプロジェクトを立ち上げる時には、 このくらいの組織編成が必要です。 |
2018-05-25 |
「時間はない」は、とても危険なループをつくりだすのです。 それに、脳は口にする言葉をそのまま鵜呑みにします。 「時間がない」を口癖にすれば、 脳は必要以上にドタバタした行動を取らせようとします。 そんな人に対して、周囲は落ち着いて深い話はできません。 だから、人間関係も悪くなるし、 いい仕事もほかの人に回っていってしまいます。 それを見て、さらに焦ってドタバタが増すのです。 ほっとした日々を送りたいなら、 「時間はない」は絶対に禁句。 「時間はない」という根拠のない思い込みから抜け出して、 「時間はある」ということを大前提にしてください。 「大変だ、時間がない」を 「大丈夫、時間はある」に 今日から置き換えていきましょう。 声に出して唱えるのがコツですよ。 |
2018-05-24 |
自由の本質とは変化なのです。 「たまには、旅行でもしたいな」 「あんな服、私も着てみたいな」 こうした思いは、すべて変化の欲求なのです。 職場で人間関係がギスギスしてくるのは、 そこに変化がなく凝り固まってしまうからです。 そのときに、自分からちょっとした変化を 作り出せる人は、変化のないイライラを周囲の 人や組織や社会に向ける必要はありません。 つまり、被害者意識に陥ることなく、 自分で自由になれてしまうのです。 |
2018-05-23 |
自信は足し算じゃ生まれないんです。 むしろ、どんどん引いて、引いて… 資格もない、人に誇れる長所もない、 誰かに自慢できる特技もない。 そんな自分も「認める」ということ。 弱い自分。 ダメな自分。 不器用でおもしろみのない自分。 そんな自分でも「それでいいんだ」と 「許す」ということ。 自信は、ありのままの自分を 「それでも、私はすごいんだ」 と思うところからしか生まれません。 がんばったから、自信がつくんじゃない。 「自分は、すごい」と思えるから、自信がつく。 どんな自分でも「すごい」と思ってみるんです。 いつまでたっても、 「自信探し」の旅を続ける人になってしまうのでは、 楽しくないよね。 |
2018-05-22 |
あなたががんばっているから、 まわりの人が、がんばれないのです。 気づいてください。(略) 「私、やります」 「私、がんばります」 「私が、なんとかします」 言えば言うほど、まわりの人は、 「自分たちは信用されていない」とがっかります。 ヤル気を奪われてしまうのです。 |
2018-05-21 |
真実は、ほろ苦いことが多い。 だから、真実を直視しようとする人はまれだ。 むしろ、ほとんどの人は、真実に目を向けようとしない。 ときには、真実からあえて目をそむけようとする。(略) 都合の悪いことは見たくないし、 聞きたくないという欲望は、誰の心の中にも潜んでいる。 そういう欲望は、もちろん私にもあるので、 非難するつもりはない。 だが、 ほろ苦い真実と全然向き合わずに生きていけるほど、 人生は甘くない。 真実から目をそむけようとする人ほど、 騙されやすいということを肝に銘じておくべきである。 |
2018-05-17 |
「自分の言葉」を探し出す 「この考え方、どこで習ったのかな?」 「私は、いつからこんなふうに考えるようになったんだろう?」 「この考え方に違和感を持ったことはなかっただろうか?」 「これ、自分にピッタリくる考え方なんだろうか?」 不安や無気力に襲われているとき、 この問いを発してみると、多くの場合、 自分がその考え方に違和感を覚えていることがわかります。 自分の声や言葉が、他の人の言葉に支配されて、 自分の言葉が小さくなっているのです。 自分の言葉でないようだと気づいたら、 自分にしっくりくる表現に変えてみましょう。 生み出される言葉は、現在の自分の本心と 将来を語る言葉になるでしょう。 |
2018-05-16 |
あなたから見て「尊敬できない上司」も 何かしら理由があってあなたの上にいることは間違いありません。 この人がなぜ今このポジションにいるのかを冷静に見極め、 そこを学びましょう。 先入観を取り払って素直な気持ちで見直すと、 その上司の意外な強みが見えてくるかもしれません。 「上役の上司やクライアントに対する コミュニケーション能力の高さ」 だったり、 「自分の魅せ方」や「キーパーソンへの根回しの仕方」が 上手なのかもしれません。 もし学ぶべき点がなければ、逆に悪いところを ピックアップし、あなたの反面教師としましょう。 そして、自分が上司になったら 「これとこれは絶対にやらない」と 心に決めておけばいいのです。(略) 尊敬できない上司からも生意気な部下からも 「学べる」ことがわかれば、 「他人は皆、教科書」という意識が芽生え、 「ただ何となく人と接している」 という無駄な時間はなくなるはずです。 |
2018-05-15 |
世の中は、面倒だからといって知識をインプットしない人や、 しっかりと物を考えない人が損をするようにできています。(略) 実際私も携帯電話の通話料金が高いのにもかかわらず、 「契約書や料金規約を読むのが面倒くさい」 という単純な理由からついつい見過ごし続けてきました。 ところが、ある友人に教えてもらい、 そのサービス内容を新たに組み替えたところ、 通信費が半額になるという、自分の無知と怠情さに あきれるという出来事がありました。 物事にはルールがあります。 たくさんのルールの中で、たったひとつを理解していないだけで、 支払いが倍になってしまうことも、収入が半減してしまう、 こともあるのです。 「こんな小さい字、誰も読まない!」と怒ったところで、 クレーム対応係がなだめてくれるのがせいぜいです。 いずれ自分も、ルールを作る側に回ることを目指し、 業界の勉強を進めていきましょう。 大なり小なり、喜ばれるサービスを生み出せば利用者が現れます。 そのときは、お客様が満足し、自分も利益を得て、 社会貢献にもつながるルールを作るのです。 |
2018-05-14 |
弱いからこそ強くなりたい… 優劣を求める気持ちは絶対になくならない。 むしろ、それが人間の心理を構成していると言ってもいいだろう。 人生とはある目的、またはある形を達成するということであり、 優越を求める気持ちがあるために、達成を目指して行動を 起こすことができる。 優越を求める気持ちは、 周りにあるものをすべて飲み込みながら 流れていく川のようなものだ。(略) 人は「劣っている」という感情があるために、 成功に向けて努力することができる。 しかしその一方で、劣等感はあらゆる精神的な問題の原因にもなる。 優劣に向けての正しい目的を見つけられずにいると、 劣等コンプレックスが生まれることになるのだ。 劣等コンプレックスが「逃げたい」という欲求につながり、 そしてこの欲求は優劣コンプレックスの形で表現される。 優劣コンプレックスとはすなわち、ただの虚栄心であり、 人生の無益な側面に向かわせる目的にすぎない。 優劣コンプレックスで得られるのは、ニセモノの満足であり、 ニセモノの成功だ。 社会に適応することは、 劣等という問題と表裏一体だ。 一人の人間は弱く、劣っているために、 人間は社会を作るのである。 |
2018-05-11 |
自分がほんとうにやりたかったのは今の仕事ではない。 でも、現実的にはそんなことは言っていられない。 自分の奥底にある思いと現実との落差。 この落差に悩むことこそが苦なのです。 そしてその落差にもがきながらも、 今の自分を明らかに極めてみる。 人生は思うままにならないことを受け入れながら、 人は生きているんです。 ただ、なかには その落差を受け入れられないという人もいるでしょう。 何としても、人生を思うままにしようとする。 見果てぬ夢に苛まれながら、一生もがき苦しむ人もいる。 自分の力ではどうしようもない運命さえも、 変えようともがく人もいます。 それもまた運命であるように思うのです。 どちらが幸せでどちらが不幸だということではありません。 落差を受け入れるのも、落差にもがき続けるのも、 それぞれに与えられた運命かもしれない。 ただ一つ言えることは、人生には魔法のように手に入るものない、 ということです。 (作家/五木寛之) |
2018-05-10 |
お化粧をしたり整形をしたりすれば、 確かに見た目はきれいになるでしょう。 それによって自信が生まれることもあるでしょうから、 否定はしません。 ただ、それは「きれいさ」であって「美しさ」ではありません。 真の美しさとは自分との闘いのなかからのみ生まれるものです。 日々面倒なことから逃げずに、自分の言動を見つめること。 そこにこそ凜(りん)とした美しさが生まれる。 誤解をされたり、誹謗中傷されたり、いじわるをされたりする。 生きていればそんなことはしょっちゅうです。 でもそこで、やり返してはいけない。 いじわるをされたから、いじわるの仕返しをするのでは、 相手と同じレベルに下がってしまう。 その瞬間に美しさは失われます。 きれいさはお金で買うことができます。 しかし美しさはお金では買えません。 自分自身の努力で作り上げていくしかないのです。 そして美しさとは強さでもあります。 その強さを養うために、美しい生き方をしてほしいと思います。 (ノートルダム清心学園理事長/渡辺和子) |
2018-05-08 |
ストレスは一般的に「悪者」のように言われることが多いのですが、 私の持論は、「ストレスはある程度必要だ」という考え方です。 よく「ストレスを解消する」という言い方がされますが、 これは誤解を招く表現です。というのも、 もし、ストレスが「解消」されて「ゼロ」になったら、 人は生きていけないと思われるからです。 ストレス学説の創始者であるハンス・セリエ博士は、 「適度なストレスがなければ人間は滅びてしまう。 人はストレスを全部取り去ったら、その人はダメになる」 とまで言っています。 もちろん過度のストレスは精神的、肉体的に負担になり、 病気の原因になりますが、日常的なストレスは、それがないと、 かえって人間としての感情、感覚が機能しなくなるのです。 「喜怒哀楽(きどあいらく)」という言葉があります。 これが適度なストレスのあり方を示しています。 人はだれも「怒り」たくないし、「哀しみ」たくもありません。 けれども「怒り」や「哀しみ」があるからこそ、その対局としての 「喜び」や「楽しみ」の意味がわかることもあるのです。 つまり、ストレスもそれがあることによって、人間が 自分の存在を感じていられるという部分があるのだと思います。 |
2018-05-07 |
私は、しかります。 この春、やってきた新入社員。 右も左もわからなくて当然なのですが、 研修期間を疑うような不手際やミスを笑ってスルーできるほど、 私もほとけではありません。 ほめるなんてもってのほか。 パワハラ宣言と受け止められるかもしれませんが、 私は、しかります。 「ほめられて伸びる」。 しかし、それだけでは栄養が偏ってしまいます。 ほめることも、しかることも大事。 メリハリとバランス。 そして、やり方次第。 一番いけないのは、 「しかるのをやめましょう」 という短絡的なブーム。 しかる行為しべてを封じてしまう風潮。 私を憎むこともあるでしょう。 悔しいと思うこともあるでしょう。 三ヶ月後、いなくなっているかもしれません。 でも、私は叱ります。 いつか、ほめる日のために。(タレント) |
2018-05-02 |
掃除や洗濯などの身体を使った作業が面倒で、 なかなかやる気がおきないという人がいます。 永平寺では、身体を使って何かをすることを 総じて「作務」と呼びます。 作務はただの作業ではなく、尊い修行として大切にされ、 新米の雲水もベテランの老師も同じように取り組みます。 これらの作務を実際に行う時には、○○作務といように 必ず名前がつきます。 もっともポピュラーなものには「掃き作務」、他にも ガラス磨き作務、草取り作務、といったものから、 川作務、布団運び作務、オニギリ作務や食い作務、寝作務と いった冗談なのか本気なのかわからないものまであります。 生活の中でも何でもない作業にも 「作務」という名前をつけて呼ぶだけで、 修行として一生懸命大切に実践することができます。 |
2018-05-01 |
選手を引退したら野球とは関わらない。 「私は野球の世界に15年間いたのですが、 かつての仲間がユニフォームを脱いで違う世界で働くのを見て、 自分が遅れをとっているように感じていました。 そこで選んだのが料理の世界です」 いっぱしの料理人になるには10年かかると言われています。 この決意を固めたとき、水尾さんは38歳。 遅すぎるルーキーです。 「48歳になったときに一人前になっていればいいと考えました。 下積みを経験しないことにはうまくいくはずがないと思って いたので、時間をかけてじっくりと覚えようと覚悟を決めました」 料理人修行の最初は皿洗いでした。 料理人の世界は厳しい。 それでも水尾さんは頭をさげて修行をさせてもらうことでした。 「18,19歳の人なら「遊びたい」「この道でいいのか」 という迷いもあるでしょうが、私にはもう 選択肢がありません。言われたことは全部聞きました。 「料理の世界は簡単じゃない」「プロ野球の世界とは違うんだぞ」 そんなふうにも言われましたが、実際に経験してみて プロ野球のほうが肉体的にははるかにきつい。 10時間ずっと立ちっぱなしでも辛くありませんでした。 何時間も走り続けるほうが大変でした(笑)」 野球と料理の世界では何もかも違います。 しかし、これまで学んだことが新しい世界も役に立ったのです。 |