■2018年05月11日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
自分がほんとうにやりたかったのは今の仕事ではない。 でも、現実的にはそんなことは言っていられない。 自分の奥底にある思いと現実との落差。 この落差に悩むことこそが苦なのです。 そしてその落差にもがきながらも、 今の自分を明らかに極めてみる。 人生は思うままにならないことを受け入れながら、 人は生きているんです。 ただ、なかには その落差を受け入れられないという人もいるでしょう。 何としても、人生を思うままにしようとする。 見果てぬ夢に苛まれながら、一生もがき苦しむ人もいる。 自分の力ではどうしようもない運命さえも、 変えようともがく人もいます。 それもまた運命であるように思うのです。 どちらが幸せでどちらが不幸だということではありません。 落差を受け入れるのも、落差にもがき続けるのも、 それぞれに与えられた運命かもしれない。 ただ一つ言えることは、人生には魔法のように手に入るものない、 ということです。 (作家/五木寛之)
まゆの感想
なんでこんなところにいるんだろう、
なんでこんなことやってるんだろう、 こんなはずじゃ、なかったのに… こんなところにいるはずじゃ、なかったのに… なんでこうなったんだろう…なんて、 自分の思い描いていた未来と現実の落差に、 呆然とすること、ありませんか? 私はあります。 以前は、この落差にがっくりもし、憤慨もしてましたが、 最近はそれにも疲れ(苦笑)、これが私の運命だったのだな、と、 それを受け入れて、これからできること考え、 やっていこうと、思いを改めました。 グチグチ言っていても、何も始まりませんからね。 五木さんは、こんなことも話してました。 「私はよく、人間を発動機のないヨットにたとえます。 発動機を持たないヨットは、風が吹かなければ絶対に進みません。 一生懸命に無風の中を手で漕いでも無駄です。 ならば進まないことを認めるしかないでしょう。 でも、風が吹かないからと寝転がっていてはダメです。 もし風が吹いてきたときには、すぐに走れるように 帆を上げて待っていること。 それでいいんです。 無風の中をヨットが走ることなんて、幻想に過ぎないのですから」 なるほどそのとおりだなぁ…と思ったしだいです。 |
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