■「今日のことば」カレンダー 2019年8月■
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2019-08-30 |
買う方向へと心の針が傾いたとき、 「いや、待てよ」と針を押し戻すのが、脳の前頭葉の部分です。 ところが、店頭の商品を手にとったり試したりしていると、 脳内で、そのモノとの距離がグッと縮まり、 所有することが現実味を帯びてきます。 試食したりすることで欲求にブレーキをかける前頭葉の働きが すっかり弱って、衝動買いに走りやすくなってしまうのです。 ≪NOムダづかい脳になるには、こうすればOK!≫ 脳トレ1.いったん商品を棚に戻し、まったく別のものを見る 〃 2.後日に、もう一度見て、やっぱりほしいかどうか確認 〃 3.衝動買いしそうになったら、ガムをかんで気分転換を |
2019-08-29 |
近年、医療技術の進歩により、 脳の成長過程が追跡できるようになった。 生きているあいだに、自分の顔を鏡で見るように、 自分の脳の成長段階を何度も確認することができる。 脳をMRIで診ると、「脳番地」によって 成長の度合いが違うことがはっきりわかる。 たとえば、偏差値の高い人は、 思考系や記憶系の脳番地が非常に発達している。 知識欲が旺盛で、自分の知識に自信がある。 いっぽうで、感情系の脳番地が未発達なことが多い。 それぞれの脳番地の発達度合いは人によって異なり、 それが個人の能力の差となって表れているのだ。 ただ、これまでの研究から、 20歳そこそこの人間の脳では総合力に 大きな差がないことがわかっている。 にもかかわらず、人によって能力に違いがあるのは、 ある脳番地だけを発達させ、ほかの脳番地を 鍛えてこなかったからだ。 そして、このことが、高学歴、高偏差値の人が 周囲の人とのコミュニケーションに 齟齬(そご)をきたす大きな要因となっている。 |
2019-08-28 |
頭のいい人たちは、 周囲を困らせようという悪意をもっているわけではない。 ただ、対人コミュニケーションでは〝無能〟なのだ。 「あの人は頭がいいから、部下の気持ちもわかるはず。 それなのに、こんな理不尽な命令をするなんて、 おれたちのことを嫌っているんだ!」 と思いがちだがそれは違う。 高学歴、高偏差値の人の脳はバランスが悪く、歪みがある。 記憶系の脳番地ばかりが発達しているため、成績は優秀だが、 コミュニケーションに限定していえば無能な場合が多い、 ということを社会の共通認識にする必要がある。 世の中には、意外と悪意は少ない。 ただ、自分と他者がもっている脳はそれぞれ異なるため、 お互いに見えている世界、理解している世界も全く違う。(略) 脳の働きは人によってまったく異なる。 その事実をみんながもっと共有することが、 これから必要なのではないだろうか。 |
2019-08-27 |
・マイペースな友人 ・自分の利益のことしか考えない上司 ・思いやりのないパートナー こういった人と接するとき、 相手の言っていることに違和感を感じても、 「でも相手のほうが正しいのでは?」 と思ってしまうことはないでしょうか? また、相手のことをおかしいと思っているにもかかわらず、 相手のちょっとした態度で一喜一憂してしまい、 相手に振り回されていませんか? 威圧的な態度を取られると、 「自分はこの人よりも能力が低いと見られているのかも?」 と思って、「この人から認められたい!」と 一生懸命努力をしてしまう。 でも、努力すればするほど、 威圧的な人から蔑まれて馬鹿にされてしまう。 するとますます謙虚になって努力しなければならなくなって、 すればするほど惨めな気持ちになっていく… 見事なまでの悪循環です。 |
2019-08-23 |
「私は私、人は人」と思えていますか? とても容姿に恵まれているのに、 「人と比べてダメだ」と思ってしまったり、 とても優秀なのに、勝手に相手の視点に立って 「(○○さん)はボクのことをダメだと思っている」 などと考え、まったく自信が持てない人がいます。 そういった人によくあるのが、 「自分と他人の間にある適切な壁の問題」です。 自分が自分であるために 「私は私、相手は相手」という適切な壁が人には必要です。 この壁がないと、人の感覚が次から次へと 流れ込んできてしまいます。 そして自分の視点ではなくて 他人の視点で物を見て、相手の感覚を勝手に感じ、 それで物事を判断してしまうのです。 だから「○○さんから見たらボクはダメだ!」と、 相手の目線で自分を低く評価してしまいます。 壁が低いと「○○さんと比べて私なんかかわいくない!」と 他者の視点から比較して卑下してしまうのです。 |
2019-08-22 |
「自分にとってはまったく意味のないお喋りばかり。 本当に言いたいことは言えない。 今自分が気になっていることを話せずに、 くだらないことばかり喋って笑っている。 それなりに楽しいんですけど、ときどきそんなつき合いが 無意味に思えて、もうイヤだっていう気持ちになるんです。 でも孤立するのもイヤだし…。 そういう思いを抑えてグループに溶け込もうとしているから なんだか疲れます」 このように他者を前にして 「何を話したらよいかわからない」 「自分をどこまで出してよいのか」 「どんな自分を出したらよいのか」 がわからないといった思いを抱えている人は、少なくない。 器用な人は、場の空気を読みながら適度に 自分の出し方を調整できるのだが、 不器用な人は、そこのところがうまくできないのだ。 |
2019-08-21 |
怒りやすい人は怒らない人が理解できないし、 怒らない人は怒りやすい人が理解できません。 感情は理屈抜きですから、頭で理解しようと思っても無理です。 まして相手の感情などよけいに理解できません。 カッカしている人が、仲間に 「あなたも怒ってよ」といっても通じないのです。 したがって、怒っている人が理屈で 自分の怒りを鎮めようするのも無理があります。 一時的に納得させることはできても、 「やっぱり腹が立つ」とムカムカしてくるからです。 「せっかく私が我慢したのに、なんだあの態度は!」 となって、数倍の怒りがこみ上げるときもありますね。 そのときは我慢できても、 思い出すたびに怒りがこみ上げてくることもあります。 結局、理屈で感情をコントロールするには限界があるのです。 |
2019-08-20 |
不安になってもいいし、腹が立ってもいいです。 そのかわり、いまやれることや、やっておいたほうが いいことはどんどん実行してください。 「まったくこんな仕事ばかり、どうして私に回ってくるの!」 と腹を立てながら、エイヤっと片づける。 「課長はなぜあんなことをいうんだろう」と気にしながら、 その課長に連絡、報告はどんどんぶつける。 そんな調子で、自分の役割はさっさと終えてしまうことです。 よく周りを見てください。 そういう人は珍しくありません。 文句は言うけれど、手は休めない。 表情は沈んでいるけれど電話には明るい声で出る。 数日、元気がなさそうだったけどいつの間にか復活している。 みんな悪い感情に包まれながら、 それでもやれることを実行しています。 「できた感」がちゃんとその人を立ち直らせてくれます。 「忙しいからいつまでもあなた(感情)に つき合っているわけにはいかないのよ」 自分のなかの悪感情をもて余しているときは、 そんなことばを思い浮かべてみましょう。 |
2019-08-19 |
女性は、時にしつこく教育的な正論をふりかざして、 夫を操縦しようとする傾向をみせます。 女性のみなさん、よく振り返って答えていただきたいのですが、 あなた方は夫が必要なのですか? もう一人子どもがほしいのですか? 夫を子どものように扱えば、いつまでも彼は 自立しない子どものようにふるまいます。 男性のみなさん、性行為において妻を思いやらず、 対話という前戯を大事にしないで、ほしいままにしていると、 妻たちは100%間違いなく受容性を失っていきます。 妻が、ただあなたの性欲の対象として性行為に参加させられて いるのであれば、彼女が主体性をなくすのは当然。 ところが、感情とは必ず主体的なものなのです。 はたせるかな、感情のない性行為だけが そこに残ることになるでしょう。 夫を操り続けようと思う妻は「夫」を失い、 そのつけをいつか払うことになります。 また、いつも世話をやかれているばかりの夫、 性行為を義務として要求する夫を、 妻たちは心の中で深く軽蔑します。 便利さとエゴイズムのつけを、 夫たちもいつか払わなければなりません。 |
2019-08-09 |
愛とは煩雑さを引き受けること。 愛ある生活といっても、現実は毎日毎日の うんざりするような雑事の積み重ねである。 結婚するまでは、食事を作るにしても洗濯をするにしても、 自由意志でやればよかったし、やってあげれば感謝してくれた。 しかし、結婚すれば、どちらかがやらざるを得ない義務になる。 恋愛時代や新婚時代には官能的だったセックスも、 数年すれば刺激の度合いも落ちてくる。 愛することとは、 こうした煩雑さや幻滅を引き受ける覚悟を することでもある。(略) 煩雑な日々を共に過ごせるそのこと自体が、 幸福な愛に他ならないのである。 |
2019-08-08 |
おかしなことに、私は忙しくなればなるほどエンジンの 回転速度が上がり、集中力がどんどん高まってきて、 「テキパキモード」がスーパーマックスになっていきます。 「じゃあ、これをいつまでに」「あっちをやるついでにこっちも」 と段取りをつけ、さっさか仕事を片づけます。 そして、いつも思うのです。 「お~、私、やればできるじゃん!」 「この調子をずっと保っていられれば、もっと暮らしに余裕が 生まれて、メリハリをつけて毎日が過ごせるかも」って。 ところがそうはうまくいきません。 忙しさのピークが過ぎ、やっとひと段落すると、 いきなりエンジンがスローダウン。 やらなくてはいけないことがあるのに、ウダウダ、グダグダ。 これを繰り返しているうちに、もしかして私は「気分」 によって、自分のバランスをとっているんじゃなかろうか、 と思うようになりました。 ずっとテキパキモードだったら、 心も体もすり減って疲れてしまいます。 「気分がらない」とウダウダすることで、 自分を休めているのかも。 だったら、「気分」にちゃんと耳を傾けようと思ったのです。 少しでも「いい気分」でいられる時間が長くなるように、 よく眠り、きちんと食事をし、よく笑うように。 原稿を書いていて、筆が進まなくなったら、 クッションを庭に干しにいったりします。 たったこれだけで、心がさっぱりして、新たな気持ちで机に向かえます。 自分の「気分」と上手につきあうことで、一日の中の「できること」が 変わってくるように思います。 |
2019-08-07 |
食べすぎて太ったと騒ぎ、ダイエットに励むのは人間です。 野生動物は、欠乏していたものが充足すれば、 そこで摂食行動を停止するので、 おいしくても食べ過ぎることはありません。 事実、満腹したサルに好物のバナナを与えると、 見向きもしないか、自分の隠し場所に持っていき、 空腹になったとき食べるのです。 身動きもできないほど太ったライオン、キリンなど、 これまでに見たことはありません。 これが本来の理想的な食行動なのです。 満腹したら、たとえ好きなものでも食べない。 しかし、人間の場合は我慢ができなくて、別腹と称して、 お腹いっぱいでも食べてしまうのです。ヒトは、 他の動物に比べて大いに発達している前頭連合野の動きが、 本能の行為をコントロールしてしまうところに問題があります。 要するに、おいしさの誘惑に弱いのです。 |
2019-08-06 |
実際には、理想化した相手をよく知れば、 理想の人間でも何でもないことが多いものです。 |
2019-08-05 |
人と比べて自分のランクを考えることをやめるべきです。 その思いが浮かんだら「比べず」と自分に言い聞かせるのです。 同時に、今の自分でよしとして、自分が劣っているとか、 自分より上の人がいるなどと考えて自分を責めないことです。 私は「責めず」「比べず」「思い出さず」 という言葉をいつも自分に言い聞かせています。 この言葉は、分を認める上で非常に役立ちます。 だからといって、よりよくなろうとする 努力をやめるということではありません。 逆に、自分は人より劣っていると考え、 劣等感を持っていては向上しようという意欲もわきません。 むしろ、自分の分を知り、自分はこのままでよいのだと思うと、 自然体で努力できるのです。 自分の分、自分の立ち位置をありのままに認め、それを 卑下するでも自慢するでもない生き方をすることこそ、 心を苦しめない生き方です。 |
2019-08-02 |
私の母がずっと言い続けていた言葉があります。 「掃除をしたら、掃除をしたふうに見えないとダメなのよ」と。 つまり、掃除をした後は、クッションの曲がりをただし、 机の上のDMを片づけ、チェストの上の本をきちんとそろえる。 こうして「最後の仕上げ」をしなければ、 掃除をしたふうには見えません。 私は、ちゃっかりこの「最後」だけを頂戴し、 掃除をしていないのに、見た目を整え、 ごまかすのが得意になりました。 引き出しの中が片付いていなくても、 閉めてしまえば、部屋はスッキリ見えます。 それでいいじゃん、と思える自分になりました。 |
2019-08-01 |
仕事が立て込んで精神的にもせっぱ詰まってくると、 シャキーン、シャキーンといろんなシャッターが下りてきます。 まずは朝のウォーキングをパスする、次に掃除を毎日しなくなる。 食卓の上に書類やDMなどがごちゃ混ぜに積み上がっていく。 キッチンがペトペトギトギトになっていく… そして、 ようやく一段落ついて「さあ、今日は休みだ」となった日、 朝からクルクル動きまわり、作業にとりかかります。 久しぶりに掃除機をかけると、あっちこっちにホコリが ふわふわ浮いて、廊下は砂っぽく、洗濯機のパンの中には 髪の毛や糸くずがたまり… たった1~2週間ほどでこんなに汚れるのか!と思うほど。 普段の倍以上の時間をかけて掃除をしながら、 「やっぱりサボった後の掃除は、こんなに大変になっちゃうんだ」 と深く反省。 食卓の上の書類は「いる」「いらない」を判断しながら、 不要なものはビリピリ破いて処分し、きれいに拭き掃除をし、 ソファの上にたまっていた脱ぎっぱなしの服を洗ったり、 片づけたり…こうして、やっと元通りに復活するころには、 心が清々してきます。 「今度こそ、忙しくても掃除だけはちゃんとやろう」 と決心するのですが、またせっぱ詰まってくると なんにもできなくなります。 きちんと計画的に暮らせる人は、何かをため込まず、 きちんと段取りをして過ごせるのでしょうが、私は、 「ためる→リセットする→復活する」 というループをずっと繰り返しています。 でも実は、この復活Dayがなかなか好きだったりします。 |