■「今日のことば」カレンダー 2018年6月■
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2018-06-28 |
自分の心身の調子が悪いとき、 人生が悪い方向に向かっているとき…そんなとき、 「早めに弱音を吐く」ことができるのは、 精神的な立ち直りの大きなきっかけのひとつになります。 その意味では、 「周囲の人に弱音を吐けること、助けを求めることができること」 は、タフに生きるための1つの「能力」であるとも言えるでしょう。 しかし、男性の多くはそれができません。 弱音を吐くと、男としてのプライドが揺らぎ、自分の 存在価値が低下してしまうように思ってしまうからです。 もしプライドを捨ててしまえば、 自分の存在価値はどこにあるのかを見失うことになりかねません。 これは、男性に限った話ではありませんが、 存在価値がわからなくなれば自分を肯定することが 出来なくなってしまうのです。 |
2018-06-27 |
失敗やトラブルは、 残念ながらこれからもあなたの人生や、 この人間社会からなくなることはないでしょう。 あなたの人生をだれも代わることができません。 いえ、だからこそ、 あなたにしか動かせない人生というものがあるのです。 「ようし、どうせ逃れることのできない人生なら、 覚悟を決めて切り開いていくか」 と腹を据えてみませんか? 必ずやそんなあなたを 「縁生(えにし)」がお手伝いしてくれます。 あなたの周りに、必ずあなたの背中を そっと押してくれる人との出会いや、 そんな出来事が待っています。 自分一人で背負い込む必要はありません。 そういう他者からの「縁生」の力を頼って、 ともに歩いてみてください。 そのとききっと、あなたの運命が開かれていくことでしょう。 |
2018-06-25 |
「人にめいわくをかけてはいけない」とか 「駐車場は所有者以外、使ってはならない」とか、 そういったルールが社会運営上、有用なことは確かです。 けれども、 「絶対守るべきだ、守らないヤツは ゴミのような連中であり、攻撃しても構わない」 ということもあり得ない。 もし自分がルール違反により不利益を被っているのなら、 必要最低限の手続きを通じて温和に解決を図れば良いのです。 そこに、相手への敵意が伴ってしまうと、 それは、単に不利益を退けようとしているのではなく、 ルールに従う、そして従わせることによって、 自分の価値や正しさを支えようとするという、 精神的脆弱性のほうが問題になってしまいます。 誰もが自分と同じ距離感で、 ルールと接しているわけではないのです。 |
2018-06-22 |
読書でも音楽でもスポーツでも、映画でも模型でも、 とにかく何かに熱中している姿を子どもに見せてあげてください。 最近は、小学生でさえ〝冷めた子〟が多くなっています。 「そんなの、やっても意味ないじゃん」 「友だちに、そんなこと話してもわからないよ」 「どうせ、やってもムダでしょ」 何もしないうちから、白旗を揚げるようなことをいうのです。 なぜ、こんなに冷めてしまっているのか。 いろいろな原因が考えられるでしょうが、 私がいちばん大きいと思うのは、やはり親自身が何かに 熱中している姿を子どもに見せていないからではないでしょうか。 熱中している親の姿を見たことのない子どもに、 勉強のときだけ「一生懸命やれ」などといっても、 ことばがむなしく漂うだけです。 |
2018-06-21 |
人間は宇宙的にいえば、ごく短い間しか生きはしないのだ。 つかの間の人生なら、なるべく楽しく暮らしたほうがいい。 それでは、人は何が一番楽しいんだろう。 何が一番嬉しいんだろう。 その答えが「よろこばせごっこ」だった。(略) 人は、人がよろこんで笑う声を聞くのが一番うれしい。 だから、人がよろこび、 笑い声を立ててくれる漫画を長く描いてきた。 自分が描いた漫画を読んで子どもたちがよろこんでくれる。 その様子を見て、自分がうれしくなる。 こうしてよろこばせごっこができることが本当に幸せだ。 あなたは何をして、よろこばせごっこをしていますか? |
2018-06-20 |
同行した40代の配達員の男性に、 「不安はないのか?」と聞くと、 鋭い視線で答えが返ってきた。 「怖いです。 (体に)どういう影響があるかまだわからないんで。 でも、ここで生まれ育ったものですから、 ここを捨てるのは悲しいので、ここで頑張ろうと思います」 私たちが「被災地」として記録している場所は、 彼にとっては、命を懸けて守ろうとしている故郷なのだ。 |
2018-06-18 |
自分に対する見方や、物事に対する反応の仕方には、 いくつか明確な種類がある。 それをざっと8つのタイプに分類してみた。 ≪都合が悪い出来事が起きたときの8つの反応≫ 第1のタイプ 自分以外に原因を見つける人 第2 〃 運命のせいにする人 第3 〃 被害者意識にこり固まる人 第4 〃 逃げ回る人 第5 〃 言い訳する人 第6 〃 反撃する人 第7 〃 へつらう人 第8 〃 殉教者になる人 (やみくもに我が身を犠牲にする) |
2018-06-15 |
自分と異なる考え方に出会ったとき、 立ち止まって考えてみよう。 もしかすると、 自分の今までの考え方が間違っていたのではないか、と。 実際、これはきわめて重要な問題である。 なぜなら、あなたの言動のすべて、あなたの考え方の結果だからだ。 あなたの人生を左右する多くの要素の中で最大の影響力を 持っているのは、あなたの考え方である。 自分と異なる考え方について考えるとき、 それを受け入れることが自分の人生に どんな影響をおよぼすかを考えてみよう。 それはよい影響か悪い影響か? これはたいへん有意義な問いかけだ。(略) こう考えてみよう。 自分と異なる考え方には、人生を変える可能性がある。 新しい考え方は新しい選択であり、 新しい行動の出発点なのだ。 |
2018-06-14 |
笑いについて興味深い事実を指摘しよう。 ・健康の増進に役立つ。 笑うとエンドルフィンが分泌され、気分がよくなるだけでなく 免疫系を強化することができる。 ・おたがいのコミュニケーションの潤滑油になる。 明るい笑いを取り入れると、ほとんどの会話はなごやかに 進行する。 ・人生に取り組む姿勢を改善することができる。 いらいらや不快感を解消してリラックスするのに役立つ。 ・寿命を延ばすことができる。 一般に、よく笑う人はそうでない人よりも長生きすることが 知られている。 ・怒りを鎮めることができる。 私たちは怒りながら笑うことができない。 状況が絶望的に思えたとき、どうすべきか? 誰かが「こうなったら笑うか泣くしかない」と言うのを 聞いたことがあるはずだ。あるいは、 あなた自身がそう言ったことがあるかもしれない。 その場合、笑うことが最高の反応だ。 笑っても事態が好転するわけではないかもしれないが、 気分的にはかなり楽になる。 笑って人生を快適にしていこう。 |
2018-06-07 |
雑宝蔵経(ぞうほうぞうきょう)というお経の中に、 「無財の七施」という次のような教えがあります。 1.言辞施(ごんじせ)…やさしい言葉をかける 2.眼施(げんせ)…あたたかいまなざしを注ぐ 3.身施(しんせ)…身体による手当てを施す 4.心施(しんせ)…心をこめて施し、こころを与える 5.和顔悦色施(わげんえつしきせ)…やわらかな顔で接する 6.床座施(しょうざせ)…(席をゆずる、けんそん、下座の行い) 7.房舎施(ぼうしゃせ)…(一宿一飯、部屋を整え、もてなす) この教えに、医療者の姿勢の原点が示されているような気がします。 と同時に、これは、どんな人間関係においても通ずる <ふれあい>の大切さを説いた教えだと思います。 |
2018-06-06 |
誰かと別れずにいるからといって、 それでその人物を救える保証はない。 |
2018-06-05 |
「前提」に気づけば「視点」「行動」が変わる。 わかっているはずだけど、 あるいはわかっていなくては困るのに 意外にしっかりと「共有」されていないのが、 企業における前提ではないでしょうか。 時間がないから、あるいはいつまでも「目的は」などと やっていると他の人に迷惑がかかるからといって、 「前提」をはっきりさせておかなかったために、 とんでもないどんでん返しが起きたり、 あとになって後悔したことはありませんか? これは議論の場合だけでなく、チームで行動したり、 立てた戦略をさまざまな現場で実行したりするときも、 「ボタンのかけ違い」として起こります。 「前提」は、はっきりと理屈では説明されないことが多いため、 さまざまな意見が交錯、対立しやすく、突き詰めるよりは 「まあまあこれくらいで」となりがちです。 組織の中では、ともすると本当は了解したいないのに、 「暗黙の了解」ができあがっていたりします。 本来は前提をはっきりさせ、共有化することが きわめて重要であるにもかかわらず、 「次の本題」に入ってしまうことが多いのです。(略) どんなに考えてもいい解決案が思いつかないとか、 やってもやっても失敗ばかりだという閉塞感を感じている方が いるとすれば「起点」「前提」をもう一度見直してみては どうでしょうか。 |
2018-06-04 |
仕事ができないのに、なぜ、 政治にだけはあんなに長けている人物がいるのか… その前提にあるのは、「あんな人が」であり、 その意味で、「自分のほうがもっと能力が高いのに」という 蔑視であったり、困惑であったりしたかもしれません。 しかし、もしそうした人にそれなりの能力があったと 考えたらどうなるでしょうか。(略) じつは、仕事能力のない人がそれをわかっていて、 社内政治に打ち込んだら、一番手強いかもしれません。 そういう人は、仕事では評価される目がないのですから、 自分を守るためにそれこそ必死でおべっかを使うなど、 何でもするでしょう。 つまり、「能力がないのに」政治に走るのでなく、 「能力がないから」政治に集中しているのです。 とんでもなく偉くはなれないのなら、 会社や仕事に対する責任もないですから、 「会社をよくしよう」「がんばって業界NO1になろう」 なんて甘っちょろい考えをもっている同僚や部下よりも、 「自分を守る」ことに徹底できるはずです。 自分にはこれしかないと思いつめている分だけ、 いろいろな中傷やうわさも気にしないでしょうし、 自分を守るためなら、これまでの主張を変えることも いとわないでしょう。 そうした「必死さ」に上司がほろっときてしまうのも、 無理からぬところがあります。 そうした人をさげすんだり、軽蔑したりするのは自由ですが、 「向こうは必死である」こともまた 肝に銘じる必要があるのではないでしょうか。 「あんなやつ、たいしたことない」と思っていると、 思わぬところで足をすくわれます。 |
2018-06-01 |
玉三郎さんにも、体力に余裕があった40代の頃は、 年をとっていく自分を受け入れたくない時期があった。 だが50代に入り、体力がはっきり落ちてきたという自覚とともに、 「これはもう、受け入れざるを得ない」 という心境になっていったという。 最近は老け役を演じた際、 「おばちゃん役も板についてきたでしょ?」 と自然体で口にしている。 「悲劇的なことでもなんでもなくて、 この世に生を受けた人は皆、そうなっていくわけでしょう? 年をとった自分がどうなってしまうのかわからない ということは怖いけれど、そのこと自体は仕方ないし、 なるようにしかならないと思っています。 怖がっていても仕方がないから、やっぱり 今日、明日をやっていく。 そうすれば、自然と行くべきところに行けるかな、 という感じしかないですね」 (遠くは見ない、明日だけを見続ける 歌舞伎役者/坂東玉三郎) |