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■「今日のことば」カレンダー 2006年8月■

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2006-08-31 自分の「いいところ」は、
他人に認めてもらう必要はない。

自分が心の中で認めればそれでいいのであって、
わざわざ他人に証明する必要はないのだ。
他人に自分のよさを証明しようとすると、
どうしてもムリが出てきて、
自然体でいることができない。
また、いらぬ競争や衝突を招く原因にもなってしまう。

そうではなくて、まず自分自身が
自分のことを愛してあげる。
それで満足する。
これだけでいい。
たったこれだけのことで、あなたは今よりも
ずっと楽しく生きていける。
2006-08-30 夏目漱石の「道草」を読んだことのある人は多いだろう。
主人公の建三は30代の大学教授で、
妻のお住(すみ)は高級官僚の娘という設定である。
妻が家計のやりくりで苦労しているので、
夫は少しでも負担を軽くしてあげたいと、アルバイトをする。
ところが、そうして得たお金を妻に渡しても、
妻は別に嬉しそうな顔をするわけではない。

「もし夫が優しい言葉を添えて、それを渡してくれたら、
 きっと嬉しい顔をする事ができたろうにと思った」
漱石は妻の気持ちをこのように書いている。

一方、そのときの夫の気持ちはというと、
「もし細君が嬉しそうにそれを受け取ってくれたら
 優しい言葉もかけられたろうにと考えた」
と書いている。

お互いに相手の優しさを期待しながら、
自らその優しさを表に出さなかった。
2006-08-29
相手の態度に一喜一憂する前に、
「愛情というのはつねに一方通行のものである」
と割り切ることで、
心に保険をかけてみてはどうだろうか。

そうすれば、相手のつれなさに
失望することも少なくなるし、
気持ちを返してくれてときの喜びは倍になる。
2006-08-28
黙っているのは理解してくれている証拠と早合点すると、
意思疎通に失敗する。

なにも言わないのは理解し同意してくれているからだと
話し手は解釈したがる。
が、それはあくまで話し手の願望である。
じっさいには聞き手は話を
まったく聞いていないかもしれない。(略)

きっとわかっているだろうと憶測して説明を省くと、
こちらの意図はまったく伝わらない。
それどころか、相手は中途半端な情報を自分勝手に
解釈してしまう。
2006-08-27 母はこう言った。

「ジャック、ひとつぐらい開かないドアがあっても、
 どこかにかならず閉じていないドアがあるもんだよ。
 今度のことは運命だと思わないかい?
 バッファローという開いたドアの向こうに、
 すごくいいことが待っているんだよ」
母の言ったことは正しかった。

開いたドアの向こうには、
きっといいことが待っている。

(理不尽なトレードをされたクォーターバックの
 息子に、母が語りかけたことば)
2006-08-26 同じような状況を繰り返し招いているのは、
あなた自身なのである。
あなたが自身がきちんと教えを悟っていないから、
教師となり得る人々が寄ってくるのである。(略)

必要なことを学ばない限り、
同じような経験は繰り返しあなたの前に立ち現れる。
そして、
何が問題でそれが起きているのかに気づかない限り、
必要なことを学ぶことはできない。
2006-08-25
私たちはときとして、
意味もなく落ち込むことがあります。
理由もなく気持ちがふさぎ込むこともあります。
気持ちが元気なときだって、人間の心は
正確な機械のように作動しているわけではありません。

まして落ち込んでいるときに、
原因は何かと解答を求めても、
そんなに明快な答えは出てくるものではありません。

原因を探してわからないときには、
わからなくていいと思ってください。
過去ではなく「いま」を、そして
将来を見ていくことが大事なのです。
2006-08-24 (アメリカの学校を8万キロにわたり
 回ってきた著者の話から)

たとえば、アメリカでは、
子供をスイミングスクールなどに送り出すときには、
「いい時間を過ごしてね。楽しんできてね」
(ハブ・ア・ナイス・タイム、エンジョイ!)
と言います。
ところが日本の親は決まって「頑張ってね」です。

そして帰ってきた子供に、アメリカの親は、
「楽しかった?」と聞くのに対し、
日本の親は、「どう、進んだ?」と言って、
まず成果を問題にしようとします。

そこにあるのは、
スイミングを楽しんでねという発想はなく、
どのくらい泳げるようになったかという、
成果を求める気持ちなのです。
2006-08-23 古い蛇口であっても、毎日磨くことで、
その光りは新品の蛇口の光りとはまったく
違う輝きを放つのです。

古くても新しくても
磨かなければみんな汚くなるのです。

「もうこんな歳になってしまった」とか、
「今から始めてももう遅い」
「今さら気づいてもどうにもならない」
を蛇口に置き換えると、蛇口まで磨く必要がない、
これはただ水を使う道具の一つなんだからという
考え方で生きてきたからです。

そうした気持ちで生きていると、
どんなに新しいものでも汚くなり、
いつかはこすっても落ちない
頑固な錆になってしまいます。(略)

歳の輝きは毎日、毎日自分に対する手入れを
忘れないことから生まれるものです。
2006-08-22 世の中の人たちのモチベーションは、
実は低いのだと知る…

「全くどいつもこいつも!」と感じた時は、
「相手にやる気がない」ととらえ、
その温度差に腹を立てるよりも、
今の自分は高いモチベーションを持っているんだ、
という考え方をして、
なお一層丁寧に対応しましょう。
2006-08-21 人間関係を壊したいなら、
より良い関係を築こうと努力するより、
完璧な関係にしてみようとするとよい。
現実的でなく、理想的にしてみる。

理想を掲げ、できるだけ良い人間関係を
築こうとすることは素晴らしいことである。
しかしどんな関係も決して完璧には
なれないことがわかる。

完璧なのは幻想の中だけである。
人間として私たちはより良くなることはできても、
完璧にはなれない。
2006-08-20
待ってもむだな
ことがある
待ってもだめな
こともある
待ってもむなしき
ことばかり
それでもわたしは
じっと待つ
2006-08-19
愛情表現のスタイルは、人によりさまざまです。
人の数だけスタイルがあると言っていいくらいです。

その結果、誤解のパターンも、
人の数だけあると言えるかもしれません。
相手の示してくれる愛の形は、
自分のものとは違うのが普通だからです。(略)

人は一人ずつ違う…
このことを頭に置いておくだけで、
ずいぶん役に立つものです。
特に、2人の育った家庭の雰囲気が大きく
違っているなら、なおさらです。
2006-08-18
なにかトラブルがあったとき、
ことば遣いを心得ていないと、
問題を大きくしてしまうおそれがある。

ただ、
ことばは丁寧であればいいというものでもない。
心がこもっていなければ見抜かれてしまう。
謝罪はとくにこの点が重要である。
2006-08-17
わたしは、この人よりも偉い、
わたしは、あの人よりも正しい、
わたしは、その人よりも優れている、
と、どんなに繰り返しても幸せにはなれなかった。

でも、
わたしは、この人を愛している、
あの人を愛している、
わたしは、この木を愛している、
こうしている自分を愛している、
と、半日繰り返していたら、なんだか泣けてきた。
2006-08-16
私たちはともすると、苦しさから逃れるために、
現状と正反対の状況を望みがちです。

例えば、依存心が強いと思い込んでいる人が、
自立心を養えば健康と幸福が得られると考える場合です。
でも、今と反対の方向へ突き進んでも、解決になりません。

流れに逆行するかわりに、
依存か自立かといった極端な見方をやめ、
もっと納得のいく依存の仕方を身につけることです。
2006-08-15 わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした

わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達が沢山死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった

わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆発っていった

わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしのこころはかたくなで
手足ばかりが栗色に光った

わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた

わたしが一番きれいだったとき
ラジオからジャズが溢れた
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった

わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように…ね
2006-08-14 人生の中であなたは、愛の甘さ、
何かを失う落胆の渋い味、
そして何度も胸が張り裂けるような思いをした後の
苦々しさを味わったでしょう。

その体験の一つ一つすべてが、
あなたという独特のレシピの一部なのです。
それらがなくてはあなたはあなたでなくなります。(略)

はずれくじを引いたと思う人もいるかもしれませんが、
自分のレシピをつくりあげるために、
まさに必要なくじを引き当てたのです。
どんな体験も「あなた」というレシピにとって、
まぎれもなく必要欠くべからざる材料として役立ったのです。
2006-08-13
人間は、自分自身と向き合って、
根本から変わる努力をしないかぎり、
同じことを繰り返します。(略)

彼が同じことを繰り返すことを
やめさせようと思っても無駄なことです。
彼が変わるかどうかは、彼本人の問題であって、
あなたがコントロールできることではないからです。

あなたがコントロールできることといえば、
彼が同じことを繰り返したときに、
驚かないようにすることだけなのです。
2006-08-12 美しかった外見も、やがて衰えていく。
だからこそ、自分の外側にばかり
価値を求めるのは危ういことなのだ。

覚えておいてほしい。
自尊心とは、とてもはかないものなのだ。
手の内にあったと思えば、
次の瞬間にはなくなっている。
慈しんで育てても、
何度も何度も作り直さなければならない。

自尊心とはいったん手に入れたら
おしまいというものではなく、
生涯求め続け、育て続けるものなのだ。
2006-08-11 人間は何のかのと文句を言っているうちが
華であることが多いのだ。
あいつさえいなかったら…などと言っているのこそ
生き甲斐があるというものだ。

いろいろと文句を言うことによって、
人間はうまく安定を保っていることが
多いのではないだろうか。(略)

文句を言っていても、どうせそれが解決しても
何もできないのだから、黙っていろと言う人もあるが、
文句を言わずに黙っていたら、
どうせ何かをこわしたくなるくらいがオチだし、
そのくらいだったら、
文句を言っているうちが華だと、どこかで知っていながら、
文句を言ったり、他人のそれを聞かして頂いたりしている方が
楽しいように思うのである。
2006-08-10
次々と何かを追い求めているあいだは、
人は「今」を充実して生きることができない。
不確かな「もっと素晴らしい将来」の
ためばかりに生き続けているのである。

だが、人に与えられているのは今このとき、
この一瞬だけなのだ。
将来のことに気を取られ、
今というこの一瞬にきちんと目を向けずに
通り過ぎてしまえば、
今でなければ味わえない大切なことを
犠牲にすることになる。
2006-08-09
問題が何なのかわからないうちに、
問題を解決しようとするな!
2006-08-08
「私はこのボートを下りるよ」と言うのは
大変な勇気が要る。
だがそれは、世界の終わりではない。

道具箱をしっかり抱えて、
新しい方向に足を踏み出そう。

たとえそれが正しい方向でなくても、
とりあえずどこか新しい道を決めて歩き出すのだ。
だいじょうぶ、チャンスは山ほど転がっている。
2006-08-07
付加価値を生みだしていないことを、
他人に指摘されるようでは遅い。
まず自分で悟らないと。

自分の現状を知ったら、
勇気を持って立ちあがり、
「私は何か別なことをする」
と宣言しよう。
2006-08-06 誰でもスケジュールを立てるとき、
このくらいはできるだろうと自分の許容範囲を
誤って見積もってしまう傾向がある。(略)

「いろんなことを経験して多くのことを成しとげたい」
と意欲に燃えているかもしれない。
けれども現実を直視してほしい。

やることがありすぎるなら、
どれかをあきらめることだ。
でないと、何もかもが中途半端に終わってしまう。
予定を組むときは時間配分を必ず考え、
過密スケジュールで興奮するのはもうやめよう。
2006-08-05
笑顔の素敵な人は、
もの凄く苦労している人なんですよ。

顔は「心の窓」と言われますが、
笑顔は泣いた分だけ、
傷ついた数だけ、
やさしく、
あたたかくなるものなのです。
2006-08-04 同じ内容のことを言っているにもかかわらず、
穏やかに言う人とそうでない人とでは、
受け手の印象はかなり違う。

人格の違いもあるかもしれないが、
言い方が悪いと角が立つ。
「丸い卵も切りようで四角」ということばがあるが、
その場にふさわしい表現が考えられる人は、
人間関係もうまくいく。

どういうことばを使うかは、
あまり難しく考える必要はない。
相手に恥をかかせたり、
傷つけたりするようなことを
言わなければいいのである。
2006-08-03
時には人生は不公平で、残酷なものだ。
しかし、だからといって、
いつも最悪のことばかり予想していてはいけない。
そんなことをしていたら、
人生がすごく苦痛なものになってしまう。

こうした習慣から足を洗い、
最上の人生が訪れるはずだと思うことにしよう。
そうすれば、すばらしいことが
きっと次々と起こるはずだ。
2006-08-02
こんな考え方が自分自身を縛りつける

・「私にできるわけがない」
・「私なんかふさわしくない」
・「私がそんなことを考えるべきじゃない」
・「私にそんな力なんかない」(略)

あなたの考え方が、あなたの行動を決める。
仕事でも生活でも、そして恋愛でもそうだ。
自分自身について、自分がそうだと
信じ込んでいることが現実になる。
なぜなら、
考え方と行動は切り離せない関係にあるからだ。
2006-08-01 こんな話がある。

ある男がある小さな町に、引っ越そうかと
考えながらやってきた。彼はそこのガソリンスタンドで
「ここにはどんな連中が住んでいるのかね」とたずねた。
「そうですね、あなたの町に住んでいらっしゃるのは
 どんな人たちですか?」
係員はオイルを点検しながら、こう聞き返した。
そこで男はソーダを一口飲むと
「みんな、頑固で意地悪で嘘つきだよ」と答えた。
すると、係員は顔をあげて
「きっと、ここの人たちにも同じような思いを
 抱かれるでしょう」と答えた。

数週間後、品のよい男性がそのガソリンスタンドに
やって来て、同じ質問をした。
「おうかがいします。私はこの町に
 引っ越そうと考えているのですが、こちらには
 どんな人たちが住んでいるのでしょうか?」
係員はやはり同じように、
「そうですね、あなたの町に住んでいらっしゃるのは
 どんな人たちですか?」とたずねた。
その男性は一瞬考え
「みんな親切でまじめで正直な人たちばかりですよ」
と答えた。係員は顔を上げて
「きっと、ここの人たちにも同じような思いを
 抱かれるでしょう」と言った。

ここに真理がある。
人は自分の探しているものを見つけるものなのだ。

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じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
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