■「今日のことば」カレンダー 2017年7月■
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2017-07-31 |
ある時、ひとり暮らしのお母さんが 「忙しい、忙しい」と言いだして、 娘さんは、いぶかった、なんでそんなに忙しいの? ひとりで呑気に暮らしているはずなのに…すると、 お母さんは「あんたのために、あんたのために忙しいのよ」と。 えっ?私のため? この受講者さんは、さらに解せない。 離れて暮らしているから、離れて暮らしているからこそ、 母親の手を煩わせるようなことは、何もしていないのだから。 数年を経て、お母さんが病気で入院することに。 そしてこの時、母親が忙しいと言っていた理由がわかる。 お母さんは、自分ひとりで、家を徹底的に片付けていたのだ。 あんなにあったモノは見事に処分され、 蔵にあった不要物もきれいさっぱり。 日用品も最小限、電気製品はテレビのみ、 たんさくあった衣類も着物箪笥ひとつにまとめられていた。 お母さんは、退院することなく亡くなられた、 お葬式がすみ、遺品の整理をする段になって、 「あんたのため」という意味もわかった。 お母さんは、娘が、思いのいっぱい詰まったモノで 苦しむことのないように、もの主のいなくなったモノに 縛られることのないように、元気だったあの時に、 できるかぎりのことを自分にしてくれていたんだと。 |
2017-07-25 |
あなたの手柄を持って行く正社員も、 上司に手柄を持っていかれる。 そして上司はさらにその上の上司に手柄を持っていかれる。 最終的には会社の業績はすべて社長の手柄となるのだ。 きれいごとを抜きにするとすべての組織は、 こうして成り立っている。 だから、サラリーマンは少しでも組織のピラミッドの頂点に 近づこうと、がまんにがまんを重ねる人生を送っているのだ。 もし手柄を奪われる側から奪う側に回りたかったら、 派遣社員らしからぬ業績を残して「ぜひうちに」と声が かかるくらいの存在になることだ。 あるいは組織のピラミッドをすっ飛ばして、蓄えた実力を 爆発させてフリーで世に出て行くことだってできる。 問題なのは、現状維持でいる限り、 人生は何も変わらないということだ。 自分の頭で考えて動かなければ、 必ず搾取されるように世の中の構造はできている。 |
2017-07-24 |
「大丈夫?」と聞かれると「大丈夫!」と答えてしまう… これは大人の社会でもよくある、言葉の条件反射なんですね。 この条件反射には理由があるの。 投げかけられる「大丈夫?」という言葉には、 「尾木先生、ちゃんと原稿書いているかな? 原稿書いててほしいな、いや、きっともう 書き終わっているんじゃないかな?」 という、尋ねる側の不安と期待が含まれているの。 そうした不安と期待をいうのは相手にも伝わるんです。 尋ねられた側は、心配させたくないし、 期待にも応えたいから、「大丈夫!」と答えてしまうんです。 大人がそうなんだから、ママの顔色や声色に敏感な子どもなんて もっと簡単にママの不安と期待をかぎ取るわ。(略) 「それが…大丈夫じゃないんです」 そう正直にいうのは、相当勇気がいることなんです。 パパやママでさえそうなんだから、子どもが 「大丈夫じゃない」と言うのはもっと大変。 とりあえず「大丈夫!」って言ったほうがママは安心するし、 怒られないし、その瞬間は楽だものね。 すると、子どもはママに「大丈夫?」と聞かれれば、 「大丈夫」って答えるようになってしまうの。 本当は「大丈夫!」が、じつは、 「助けて!」「本当はつらいの」という子どもたちの サインだったりする場合もあるのに… |
2017-07-21 |
パンパンに膨らんだ風船に いきなり針をブスッと刺したら、もちろん破裂よね。 空気を上手に抜くには、ちょっとした工夫が必要なの。 どうすればいいか? まず風船にセロテープを貼って、そこをゆっくり刺す。 すると風船は割れずに、小さな穴があいて 空気がスッーと抜けていく… これはストレスも同じ。 工夫して上手に解放してあげればいいの。(略) ストレスは、我慢しないで、 セロテープを貼って解放していきましょう。 |
2017-07-19 |
人生で大切なことは、 他人を笑うことではない。 将来のあなたが 笑うことが大切なのだ。 |
2017-07-18 |
人の行動を変容させようという時は、実は、 「間違った行動を指摘する」よりも、 「正しい行動を教える、褒める」のが 一番大切なのです。 多くの人は相手のダメな行動を注意したり叱ったりして やめさせようとするものですが、それでは必ず反発されます。 これは、相手が、子どもでも大人でも同じです。(略) 相手の正しい行動が増えたことを評価すると、 より正しい行動が増えてきます。 |
2017-07-14 |
はじめから相手に期待することをやめられれば、 怒りもイライラもうまれず、 穏やかな気持ちで過ごすことができます。 人に期待してイライラしながら過ごすか、 努力して期待を手放し穏やかにいるか、 これはあなた自身のことなので、コントロールが可能です。 「期待しない」というとなんだかさみしいことをいっているように 思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。 多くの場合、周囲の環境や人間というのは、 自分自身が変わることで面白いほど変化します。 人や環境に期待して裏切られ、ストレスを抱えるというのは、 厳しい言い方をすれば、 「人や環境のせいにしている」 ともいえるのです。 変えることのできない他者や環境を嘆くのではなく、 自分が変わる方がはるかに効率的ですね。 少しずつでも期待を手放すことで、 ストレスを減らしていきましょう。 |
2017-07-13 |
自分は最高! 今日から、そう自惚れてください。 本気でそう自惚れれば、必ずあなたも、 あなたにふさわしいオーラ・魅力が備わってきます。 「えっ?そんなにうまくいくはずないって?」 だから頭のいい人は、いつまでも自分を変えられない。 ためしに「自分は最高」と思ってみればいい。 信じてみれば、いいじゃないですか。 思うのはタダなんだから。 かの偉大な本田宗一郎さんも 「自惚れもやめれば他に惚れてなし」 とおっしゃっているくらいですから、 試してみてはどうですか? |
2017-07-12 |
ムダな努力をなくすには、第一に「平均思考」をやめること。 焦点を絞ることです。 たとえば、顧客管理を取り上げてみましょう。(略) 1.顧客リストに1000人のデータがあれば、この3年間の 累計買上げ金額の上位30%(300人)を選び出す 2.その300人のデータを分析し、共通点を調べる 3.共通点を参考に、将来性などを加味して、300人を さらに200人に絞り込む 4.企画催事展示会などの案内には、この200人を 絶対欠かさない 5.仕入れや陳列の方法、企画の内容も、この200人を 念頭に置いて考える 6.この200人には、機会があるたびに 特別なサービスを実施する 7.この200人の誕生日は絶対に忘れない 8.この200人の家族構成やその変化には、 いつも目を向けている 9.この200人には売りすぎることなく、長期的なつき合いを 優先する 10. この200人には会社、店の総力をあげて奉仕する 簡単なことばかりですが、この10ヵ条を一年間真剣に実行した 会社、店で、売上げや利益の伸び率が2桁にならなかった例を 私は知りません。 |
2017-07-11 |
「しゃべりすぎると、考えられなくなる」 言語能力が高い人は優秀な人だと思いますが、 「あの人は、とてもおしゃべりだから、優秀な人だ」 というのは少し違うように感じます。 実は、のべつまくなししゃべっていると、 内省したり、思索をしたりする暇がないからです。 少し専門的に言うと、 言葉は「外言語」と「内言語」に分かれます。 外言語は、他人に向けて話される言語であり、 内言語は、外に発せられない言葉で、 頭の中で思考するときなどに活動します。 思索というのは、この、自分の心の中で行う 「内言語」の操作であり、高い言語能力を必要とします。 ですから、思索ができない人は言語能力にも 乏しいということになります。(略) 古い言葉ですが、やはり「沈思黙考」が「言葉の力」を高めます。 平たく言いかえれば、しゃべりすぎると考えられなくなりますよ、 ということですね。 |
2017-07-10 |
「ダメ」と「早く」は、実は、子どもに言っては いけない二大タブーの単語なんです。 どうして言ってはいけないのか。 それは、こういう命令口調は、子どもから、 自分で考える余地を奪うからです。 それでは、子どもが「指示待ち族」になってしまいます。 そうではなくて、むしろ子どもが自分自身で主体的に考えて、 自分で決めなければならない状況リードしていくこと、 相手の自主性に働きかけるような「声かけ」が大事です。 そのための決め言葉は、「いつ?」です。 宿題もやらずに楽しそうに遊んでいたら、 「楽しそうだね、今日、宿題はどうなの?」「あるよ」 「その宿題、いつやる予定なの?」という具合です。 焦って、「今、やりなさいよ」とは言わないのです。 「いつ?」と、予定を聞くことは、 予定を立てる主体が、相手に移ることになり、 相手は、自分で決めなければならなくなります。 自分で決めたことは自己責任が伴うので、自分でやろうと、 コントロールする力、つまり自律的生活も身につくのです。 |
2017-07-06 |
あなたの子どもは何に興味があるだろう。 恐竜、お絵かき、歌うこと、サッカー、野球。 あなたの子どもが好んでやりたがることを見つけ、 それに取り組むのを手助けしよう。(略) 子ども自身にとって興味深いものや、 意味あるものを追求することを教えれば、その子が 大きくなったとき、意味に対する理解を深めやすくなるだろう。 また、すでに興味を持っているものを追求することは、 子どもの視野を広げる助けになるし、一緒にそれを 探求するあなたとの絆も深まる。 本気で子どもを大喜びさせたければ、 サプライズ・デーを設け、 その子の興味に沿ったテーマの活動をしよう。 |
2017-07-05 |
《成功する人の12か条》 1.人間的成長を求め続ける 2.自信を誇りを持つ 3.常に明確な目標を指向 4.他人の幸福に役立ちたい 5.良い自己訓練を習慣化 6.失敗も成功に続ける 7.今ここに100%全力投球 8.自己投資を続ける 9.何事も信じ行動する 10.時間を有効に活用 11.できる方法を考える 12.可能性に挑戦しつづける 《失敗する人の12か条》 1.現状に甘え続ける 2.愚痴っぽく言い訳ばかり 3.目標が漠然としている 4.自分が傷つくことは回避 5.気まぐれで場当たり的 6.失敗を恐れて何もしない 7.どんどん先延ばしにする 8.途中で投げ出す 9.不信感で行動できず 10.時間を主体的に創らない 11.できない理由が先にくる 12.不可能だ無理だと考える 大和ハウス工業会長、CEO樋口武男(2007年時)の話 |
2017-07-04 |
ところで、10歳の頃、 僕にとっては忘れられない出来事があります。 ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、 吹いてみたらすごく上手に演奏できたんです。 無理だと知りつつも、家に帰って ハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。 すると親父は、 「いい音ならこれで出せ」 と神棚の榊の葉を1枚とって、それで「ふるさと」をふいたんです。 あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。 もちろん、親父は吹き方など教えてはくれません。 「俺にできておまえにできないわけがない」 そう言われて学校の行き帰り、葉っぱをむしっては、 一人で草笛の練習をしました。 だけど、どんなにがんばってみても一向に音はでない。 諦めて数日でやめてしまいました。 これを知った親父がある日、 「おまえ悔しくないのか。 俺は吹けるがおまえはふけない。 おまえは俺に負けたんだぞ」 と僕を一喝しました。続けて、 「一発発起は誰でもする。 実行、努力までならみんなする。 そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。 一歩抜きんでるには、 努力の上に辛抱という棒を立てるんだよ。 この棒に花が咲くんだ」 と。その言葉に触発されて、 僕は来る日も来る日も練習を続けました。 そうやって何とかメロディーが奏でられるようになったんです。 草笛が吹けるようになった日、 さっそく親父の前で披露しました。 得意満面の僕を見て親父は言いました。 「偉そうな顔をするなよ。 何か一つのことができるようになった時、 自分一人の手柄と思うな。 世間様のお力添えと感謝しなさい。 錐(きり)だってそうじゃないか。 片手では錐も揉めぬ」 努力することに加えて、 人様への感謝の気持ちが生きていく上で、 どれだけ大切かということを、この時、 親父に気づかせてももらったんです。 (私の人生を支えてくれた父親の言葉 タレント桂小金治) |
2017-07-03 |
人を受け入れるということは、 「人はみな違う」という大前提に立って、 相手の考え方を認めるということです。 決して、相手に同意する必要はありません。 自分と違っていることを認めるのです。 おたがいが自分の正しさを押しつけ合うのではなく、 「あなたはそう思うんですね」 「あなたはそういう考え方なんですね」 と認め合うことができたら、戦いにはなりません。 これが相手を受け入れるということなのです。 そして、これを訓練していくことによって、 あなたの寛容さは深まっていきます。 自分の正しさを主張して戦うか、 それとも、その正しさを手放して楽しく生きるか。 あなたはどっちの生き方を選びますか? |