■2017年07月12日の「今日のことば」■
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![]() ムダな努力をなくすには、第一に「平均思考」をやめること。 焦点を絞ることです。 たとえば、顧客管理を取り上げてみましょう。(略) 1.顧客リストに1000人のデータがあれば、この3年間の 累計買上げ金額の上位30%(300人)を選び出す 2.その300人のデータを分析し、共通点を調べる 3.共通点を参考に、将来性などを加味して、300人を さらに200人に絞り込む 4.企画催事展示会などの案内には、この200人を 絶対欠かさない 5.仕入れや陳列の方法、企画の内容も、この200人を 念頭に置いて考える 6.この200人には、機会があるたびに 特別なサービスを実施する 7.この200人の誕生日は絶対に忘れない 8.この200人の家族構成やその変化には、 いつも目を向けている 9.この200人には売りすぎることなく、長期的なつき合いを 優先する 10. この200人には会社、店の総力をあげて奉仕する 簡単なことばかりですが、この10ヵ条を一年間真剣に実行した 会社、店で、売上げや利益の伸び率が2桁にならなかった例を 私は知りません。
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長さんは、「努力対象を絞る」ことが大切だと言っています。
そして、 「「働けど働けど我が暮らし楽にならず」 そんな悪夢のような歌をつくったのは、石川啄木という詩人でした。 知恵を出さないから、効率が悪くなる。(略) 生産性が悪いから、遊ぶ間もなく働かざる得ないだけなのに、 自分は一生懸命仕事していると錯覚し、 「働いても働いても儲からない」などとこぼす、 私はそれを「啄木シンドローム」と呼んでいます。 何とかラクして儲けよう、そういう努力をしない人間が かかる病気です。この病気になると、愚痴やため息、 マイナス思考といった慢性症状が出てきます。(略) 大企業なら多少のムダがあっても、 それを全体で吸収することが可能です。 しかし小商人の場合は、ムダな努力をしている余裕はありません。 逆をいえば、それをなくすだけでも 会社や店がイキイキとよみがえってきます」 ということで、小商人のムダの省き方を具体的に教えてくれます。 それだけでなく、 「自分はどうも空回りしているような気がする」 「こんな店では、儲からない」 「どうしたら成果がでるようになるのか、成功できるか」 などと思っている方にたいしても、 役立つ知恵やヒントがたくさん書かれています。 「なるほど、こう考えてみればいいのか、 そうか、こんなやり方、考え方もあるのか」 と、今後に役立てそうなヒントを私もいくつもいただきました。 |
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