■「今日のことば」カレンダー 2021年6月■
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2021-06-30 |
幸せとは主観的なものなので、 なかなか比べようがないんですけれど、 日本人はかなり特殊に 不幸せな人が多い気がします。 外国から帰国して電車に乗ると、 みんな不機嫌で、無表情で、 疲れ切った顔をしているのが、 よくわかります。 自殺する人は減ったとはいえ、それでも まだ年間2万人を越えています。 私が気になるのは、みな 何がしたいのかということです。 何を幸せだと感じるのか。 資本主義は幸せのイメージというのを、 いろいろ提供してくれます。 「これを買うと、幸せになれますよ」 とか、 「この本を読めば幸せになれる」 とか。 でも、そういうふうに、 幸せを求めようとする気持ちがある限り、 今は不幸だという前提をつくってしまう。 それが洗脳であることに気付いて、 幸せでなくてもかまわないと、 気付いたときに、結果的に、 幸せになれるんです。 |
2021-06-27 |
人間関係における最悪な コミュニケーションの方法は、 相手が間違っていると思わせることだ。 私があなたに 「自分は間違っている」 と思わせた瞬間、あなたは身構える。 そして、本物のコミュニケーションは なくなってしまい、あなたはただ その場をなんとか切り抜けようと考える。 人は自分が間違っていると感じると、 まず自分を守ろうとする。そして、 自分を守ろうとすることで、さらに、 自分の正しさに固執することになる。 これでは、人は変わらない。 だから、人を批判すると、 望ましくない状況を助長することに なってしまうのだ。 自分では「建設的な」批判だと 思っていても、実際は違う。 相手が間違っていると 思わせるような批判は、 すべて、「非建設的」だ。 |
2021-06-26 |
理解していなくたって、普通の人間は、 ある程度コミュニケーション可能だし、 コンビニで買い物もできます。 コンビニで「これ」とか「おい」と言えば、 言語だけでは意味がわからなくても、 相手はこちらの言いたいことを なんとなくわかってくれます。 わかるということを 重大視し過ぎるのでつらくなるんです。 コミュ障(コミュニケーション障害)と いうものそうです。 あれは自分が理解されていないとか、 理解してもらえないということから 生じる苦しみです。 しかし、他人のことなど 理解できるわけはないし、自分のことも 他人に理解できるはずはないんです。 わかっている、理解しているという 思い込みこそが、じつは、 コミュニケーションを妨げているんです。 |
2021-06-24 |
仕事がうまく進まない、 楽しくない、達成感がない…、でも、 「あること」を行えば、これらの問題は、 すべて解決してしまう。 その「あること」とは… 「みとめる」こと。 嫌なヤツを認めるなんてできない! かもしれないが、 「見とめる(受けとめる)」 ならできるはず。 するとだんだん 「認める(受け入れる)」 ことができ、最後は お互いが受け入れ合う 「皆富める(みとめる)」 状態になっていく。 |
2021-06-22 |
誰かに生かされているのでしょうか? あらゆるものにではないでしょうか。 私たちの腸内には、 誰も頼んでいないのに、 おびただしい腸内細菌がいて 消化酵素を作ってくれていますし、 心臓や肝臓も動き続けてくれています。 そして、呼吸をすることで 酸素を取り入れ、 二酸化炭素を排出しています。 その二酸化炭素と太陽の光で、 植物は光合成を行い、 酸素を作り出しているのです。 つまり、私たちは自分の力だけで 「生きている」のはなく、 あらゆるもののお陰で、 「生かされている」のです。 |
2021-06-17 |
私たちは、人の生活ぶりとその人の 人格的価値を同一視しがちですが、 人格は人格、付属品は付属品である ことを理解しなければなりません。 包装紙や宝石箱が どんなに立派であっても、その中の 宝石自体が偽物であるとしたら それは何の価値もありません。 ところが、そういう付属品は ときとしてマリファナのように 幻覚を起こします。 自分は偉いのだという錯覚を起こさせ、 これに執着すればするほど、ますます 人間の欲望をそそり、思想をゆがめ、 人格をいびつにしてしまうことさえ あります。 しかし、人格ができれば、 自分が望まずともおのずと好感をもって 人に受け入れられるようになり、 そういう付属品もあとからついて くるのです。 |
2021-06-15 |
例えば、できない理由の代表として 「時間がないから」「お金がないから」 「あの問題を片づけてからやろう」の 3つがすぐに浮かんできます。 もし、 3つ「できない理由」を思いつくなら、 それ以上の数だけ「できる理由」を 挙げてみましょう。例えば、 ・好きなことをする時間は、 つくり出すことができる ・情熱を語れば、投資してくれる人は 必ずいるはずだ ・できるからこそ「やろう」と 思ったんだ ・とりあえず、第一歩を踏み出すと 光は見えてくるものだ ・たとえ失敗したとしても、 何かをつかめるはず 「できる理由を数多く語れる人」 になりましょう。 根拠なんてなくていいのです。 「できない理由を見つけ出す天才」 になるよりは、ずっとおもしろい 人生が歩めますよ。 |
2021-06-12 |
以前、講演会でこんな質問をお受けしました。 「(プラス発想で前向きに生きるというような) 話を聞いて2~3日は、なんとか プラス思考になれるのですが、1週間もすれば もとの消極的な自分に戻っている。 効果を持続させるには、どうしたらいいか」 という質問です。 それに対して、こうお答えました。 「数回、話を聞いただけでは、 自分のものにはならないですよ。 一年くらいかけて、プラス思考関連の本を 集中的に読んだり、講演テープを毎日 聴いたりして、いつも全身に 「前向きな言葉シャワー」を 浴びていたらいかがでしょう」 |
2021-06-10 |
言い方で損をしている例。 たとえば来店されたお客様との会話。 誰もが知っている高級ブランド。 人気の柄の商品を探していたとします。 お客様 「動物柄のポーチが欲しいんですけど」 店員 「アフリカーナでございますね」 お店の人に悪気はなくても、これでは 「あなた、そんなことも知らないの?」と 言われた気分になるお客様もいるでしょう。 マニュアル通りな印象にもなります。 「動物柄の…」と言われたら、 「動物柄のポーチですね。こちらが…」 と、相手の言葉を使いましょう。 自分が使った言葉は耳にも入りやすいし、 何より 「この人は私の話をきちんと 聴いてくれている」 と感じていただけるはずです。 この〝聴いてくれた〟という小さな安心感が 信頼関係を築く第一歩。 信頼関係を築けば、リピーターに なってくれたかもしれない新規のお客様。 たったひと言で、その心をつかみ損ねたと すれば、これは大きな損失です。 |
2021-06-08 |
「やりたい仕事」で 「簡単」なことなら、サッサとやりましょう。 「やりたい」けれど、「難しい仕事」なら、 なんとか努力してみましょう。 あなたにとっても、それは、 プラスの経験になるはずです。 「やりたくない仕事」で、 物理的にも「困難なこと」なら、 すがすがしく断りましょう。 問題は 「簡単(やればやれそう)だけど、 「やりたくない仕事」です。 やりたくない理由を、 よく考えてみましょう。 今は、別の仕事に集中したいのか、 その仕事が苦手なのか。それとも、 始めてことで失敗するのが怖いのか… 今は別の仕事に集中したいのなら、 いつからならお手伝いできるかを伝えましょう。 苦手な仕事ならば、それが得意な人、 あなたよりうまく仕上げられる人を 探す手もあるでしょう。 初めてのことなら、そのリスクを 相手にも伝えるべきです。 それがわかれば、あなたへの リクエストを引っ込めて、 ほかの人に頼むかもしれません。 |
2021-06-03 |
ほとんどの人は「人生80年」と考えます。 それで40歳を過ぎると、 「これで人生の折り返し地点で、 後は減っていくだけ」 と考えるでしょう。 「生きていられるのもあと何年か」 と考えるでしょう。 それはそれで、その人の人生です。 でも、「人生は200年」と本気で 考えている私は、あと150年も 残っているのです。 だから、毎日そんなに 焦らなくてもすむのです。 とっても気が楽なのです。 それで、よしんば私が80歳で 死んだとしても、 「生きていられるのもあと何年か」 と考えながら毎日ガツガツして 生きてきた人より、私の方が、 絶対に得じゃないですか。 毎日死に向かって生きる人より、 あと150年ある、未来がある、 と思っている人のほうが、 毎日楽しいに決まっています。 |
2021-06-01 |
人と話をしているとき、 全部を聞かないで「わかった!」と 途中で話の腰を折ってしまう人が よくいます。 このタイプは仕事がよくできる人に多い。 頭が切れて理解が速いから、相手が 全部言わなくても、全体が見通せて、それ 以上聞く必要がなくなってしまうのです。 長い話を聞かされるのは時間の無駄だし、 正確に理解できているなら、そこで 中断してもかまわない… そういう考え方も成り立ちます。 しかし、それはかなり一方的な考え方で 話の腰を折られた人への思いやりが足りない。 部下を持つ立場の人には決定的な 弱みになるかもしれません。 たしかに、整理されていなくて、 だらだらしゃべる人の話を、だまって 聞いているのはつらい。 かといって遮るのではなく、こちらから 合いの手を入れて話のスピード化を 図るとか、要約することで 解決していったりするのが 正しいやり方です。 |