■「今日のことば」カレンダー 2022年5月■
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2022-05-30 |
僕は、自分をほめる練習をしています。 やり方は簡単です。 たとえばロケット教室のとき、 天気予報が雨だったのに、ギリギリ降らずに 無事終了したら「さすが、俺」と言います。 大好きなココイチのカレーを食べて、 「うま~!」って思ったときも、 「うまいって感じられる、さすが俺」 と思います。ビール飲んで 「うまい!」と思ったときも「さすが俺」。 だって、体調が悪かったり、 気分が沈んでいたら、ごはんもビールも おいしく楽しめませんからね。 元気なのも、楽しめるのも、 「さすが俺」なんです。 ってことを頑張ってやっていたら、 なんだかしらないけど、 本当に元気がわいてくるんです。 「さすが俺」と思えれば、人にどう思われても 自分は自分と思えるようになっていきます。 ちょっと時間はかかるけど、 ここからがスタートです。 |
2022-05-26 |
スポーツ選手だってレギュラーに なりたかったら、普通の練習以外にも 自主練習をするはずです。 自分のコンディションをよくするために、 自分でトレーナーや栄養士を雇う人もいます。 それはお金を稼げる試合ではないので、 儲かりません。出費です。 でもそれをやると自分の価値が高まり、 できる仕事のランクが上がります。 おそらく、仕事でも 似たことが言えると思います。 自分の人生の時間を、 学ぶために使ったら儲かりません。 でも、お金を稼ぐ仕事に使ったら儲かります。 だったら、同じ時間を使うなら、学びよりも お金になる仕事をしたほうがいいじゃん! と思ったとたんに、自分の能力は 成長しなくなります。やがて、 学びに投資をした人たちに、 追い抜かれていきます。 「学び」は自分の能力を高めるための時間です。 人間の能力は、放っておいたら劣化します。 |
2022-05-24 |
相手が、どうにもしがたい困難に 見舞われているように見えても、大丈夫。 人間関係も経済状況も、その人に起こる 現実は、その人次第です。 本人が明るい展望を持っていれば、 必ず好転していきます。 だから、前向きな気持ちを弾き出す 手伝いになるひと言が伝えられるなら、 それで十分。 「必ず、うまくいきますよ」 そう言って、にっこり笑う ポジティブな予言者になりましょう。 本当のところ、うまくいくかなんて 誰にもわかりません。 そもそも、「うまくいく」ということ そのものがとらえ方次第。 だから、根拠なんてなくてもいいのです。 周りの人間ができることは、 相手の力を信じること。 |
2022-05-21 |
記憶は正確では役に立たないのです。 あいまいであることが必要なのです。 それは、覚えたい内容の特徴やルールなど 「パッと見」の下にひそんでいる共通項を 自動的に選び出すためです。(略) 動物を相手に実験しているとわかります。 進化上で原始的な動物ほど、 記憶は正確なようです。 つまり融通がきかないのです。 さらに都合が悪いことに、 1回覚えた記憶はなかなか消えません。 「スズメ百まで踊りを忘れず」という言葉を聞けば 「うわぁ、すごい記憶力だなあ」と尊敬に近い 気持ちが生まれるかもしれませんが、 そういう記憶は応用が利かないため、基本的に 役に立たないと思っておいたほうがいいでしょう。 「モズの速贄(はやにえ)」という 習性をご存じでしょうか。 モズは隠したエサの場所を忘れてしまうと 言われています。しかし、これは、 「忘れてしまう」というよりも、 写真のように正確に場所を記憶しているために、 周囲の環境が変化した場合に、 (たとえば枯れ葉が落ちるなど)その風景が 記憶内の風景と照合できなくなるから、 エサの位置を発見できなくなるのではないか、 と考えられます。 |
2022-05-19 |
年をとって記憶力が衰えたように感じるのは、 気のせい!であるという話を続けます。(略) 子どものど忘れと大人のど忘れでは、 決定的な違いがあることがあることも事実です。 それは、 「気にするか、しないか」の違い。 子どもはど忘れしたときに、 「ああ、私も最近年をとったなあ」 などと落ち込んだりしません。 一方の大人は、ど忘れが気になって 仕方ありません。 「そろそろ私の脳にも老いの予兆が 始まってしまったか」などと 気をもむ人もいれば、中には、 「もう年だから仕方がない」と 年齢を言い訳にして逃げる人もいます。 どちらにせよ、ど忘れしたことを 意識するせいで、昔よりど忘れが増えたと 感じてしまうのです。 |
2022-05-17 |
「やる気」になっているときに、 動いている脳の部位。 それは「淡蒼球(たんそうきゅう)」です。 やる気になっているときこの淡蒼球が 活溌化しています。 ところがこれは、自分の意思で 動かすことができないのです。 でも、「淡蒼球」を動かすための 起動スイッチがなんと4つあるんです。 1.Body(カラダを動かす) 2.Experience (いつもと違うことをする) 3.Reward(ごほうびをあげる) 4.Ideomotor(なりきる) このスイッチをオンにすると 連動して淡蒼球が動くんです。 |
2022-05-12 |
だれにも「かまわれない自由」は、 だれかに「かまわれたい欲望」、 「かまってほしい願望」を 生んでいると思われるのです。 そう考えられる理由のひとつは、 人間はだれかにかまわれることで 人生をスタートし成長していくからです。 「小さなときから子どもは 盛んに評価を求めて行動します。 なぜ、そういうことをしきりにやるかというと 大人が評価を繰り返し浴びせるからです。 つまり、いたるところで評価されるからこそ 評価を求めるようになるのです。 見つめられからこそ、見せようとするのです。 (石川准「人はなぜ認められたいのか」より) 見つめられ、かまわれることで人生を スタートしたために、一生わたしたちは 見つめられ、かまわれることを求めるのです。 どんなに「かまわれない自由」が大切でも、 「かまわれたい欲求」はついてまわるのです。 こうして現代人は、 「かまわれたくない」と「かまわれたい」 のあいだで葛藤するようになったのです。 |
2022-05-10 |
おとなが子どもたちを見る態度も 変化してきました。 あたたかく見守るという視線から、 なにか悪いことをする兆候がないか監視する視線 どの子が優秀でどの子がそうでないかを比較し 選別する視線へ、です。 その視線のなかでとくに見られることになるのは 優等生と非行少年です。 そういう意味ではどちらも「スター」なのです。 しかし、どちらにもなれない子どもは、 目立たない子とされ、人から見られる経験もなく 見るだけの人になってしまいます。(略) そのひとつの帰結は、 「自分は不当に世間から見捨てられていると いう精神的飢餓感」を持つ人の増加です。 「目立たない人」が起こした凶悪犯罪と いうのもしばしばなされます。 |
2022-05-07 |
最近の心のケアの理論では、ショックを 受けた直接の人にたくさん話をさせたり こちらがあれこれアドバイスをしたりするのは 負荷を増やしかえって回復を遅らせる 場合があることがわかってきている。 それよりも、 「いまはゆっくりして」 「食事は摂ってますか? 何か買ってきますよ」 「寒いので暖房をつけましょう」など、 生活のサポートをすることが大切だ。 それもあまり押しつけがましく ならないようにして、あとは 「何か必要なことがあったら遠慮なく 言ってくださいね」と伝えて、 少し離れたところから見守るくらいが よいだろう。 |
2022-05-04 |
本来一番心を開いてよいはずの親や パートナーでも、安全地帯として 失格となる場合がある。 つらい気持ちを打ち明けても、 努力が足りないと叱責されたり、 求めてもいない助言や説教を 押し付けられたりする場合だ。 そうしたことが繰り返されれば、 その人はむしろ煙たい存在となり、 拒否反応しか起こらなくなる。 「安全地帯」になれない典型的なタイプは、 ただ話を聞いて共感することができない人である。 すぐにああしろ、こうしろと余計な アドバイスや指導をしてしまう。 自分の考えや意見を言ってしまう。 相手はそんなことは求めておらず、 ただ話を聞いて、気持ちを共有してほしいだけだ ということがわからない。 それはまるで、 つたないながらも自分で自分の曲を奏で、 それを聞いて欲しいと思っているのに、 私ならもっとうまく弾けると、 当人の弾こうとしている曲を押しのけて、 別の曲を弾き出すようなものである。 だれも、あなたの曲を聞きに来たわけではないのに。 |
2022-05-02 |
たとえば、書類を見直そうと思って、 その書類を探すことに時間がかかってしまうと、 それだけで疲れてしまいます。 ものを探すことは時間を奪っていくだけでなく、 やる気やエネルギーも奪っていくのです。 せっかく「よしやるぞ!」と思っても、 一歩踏み出すまでに時間がかかってしまうと、 「また明日でもいいや」と なってしまいませんか? それ以外にも、書類をとり出そうとしたとき ふと目に入った別の書類に気をとられてしまって 本来やろうと思っていたことができなかった、 ということにもつながります。 |