■「今日のことば」カレンダー 2020年9月■
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2020-09-30 |
仕事上で、窮地に立たされたり、 挫折感を味わったときに、これから、 「どうしようか」と考えるのではなく、 「どう生きようか」と考えることです。 「どうしようか」と考えると、 今という環境の中でどうリベンジするかと 考えがちになります。 つまり狭い選択肢の中からの起死回生を 講じなければならないことになり、気持ちは ますます追いつめられることになるでしょう。 もっと大きく「どう生きるか」と 考えられれば、目前の視界は確実に広がります。 たとえば、あなたはビジネスの最前線から 閑職に回されたとしましょう。 「どうするか」だと、いかにすれば元の仕事に 復帰できるか以外に考えられないのではない のではありませんか。 一方、「どう生きるか」と考えれば、 時間の余裕をどう使おうかという ポジティブシンキングにつながります。 |
2020-09-28 |
「達成感」はうまくいっているときには、 もれなくついてくるものです。 基本的にはどんな達成感でも、 幸せを感じることができます。 ただ感じ方は、人によってさまざま。 賞をとるような大きなことを成し遂げなくれば 達成感が得られないという人もいれば、午前中に 予定していた掃除が終わったからということでも ブチ達成感が得られるという人もいます。 大それた達成感がないと「幸せになれない」 と考える人がいたら、それは違います。 むしろ幸せになるためには「小さな達成感」 のほうが大切だと私は思います。 日ごろから幸せでいるためには、 できるだけ達成感が多いほうがいいのです。 「今日も朝から花に水をあげられた、やった~」 「焼いたらクッキーがおいしくできた~」 こういう小さな目標で得られる達成感を、 常に感じていることが大事です。 これを繰り返していると、 ちょっとしたことで、ニコニコしてしまうような 達成感ゲットがうまくなり、それはもちろん 「幸福体質」につながっていきます。 小さな達成感を大事にしましょう。 |
2020-09-23 |
礼儀やマナーについて敏感な人がいます。 これは、ニューヨークの地下鉄の話です。 ある駅から3人の幼い子どもを連れた 男性が乗ってきました。 子どもたちは電車の中を大声で歩き回ったり、 イスに立ち上がったり、大騒ぎをしていました。 ところが、お父さんらしき男性は疲れているのか、 子どもたちの行動に注意もしません。 隣に座っていた男性は 「彼の監督不行き届きだ。自分が言わなければ」 と思って、 「子どもたちがこれだけ騒いでいるのに、 止めないんですか。みんな迷惑していますよ。 非常識です」 とお父さんに抗議しました。 すると、お父さんがはっと顔を上げて答えました。 「すみません、気がつきませんでした。 いま気が動転していて。 妻がさっき病院で亡くなりまして、これから 家に戻って葬儀の準備をするところなんです」 隣の男性は、その理由を聞いた途端、 絶句しました。 「監督不行き届きの父親と、しつけのなってない 幼い子どもたち」と映っていた映像が、 「妻の死に途方にくれた父と、母の死を 把握できていない不憫な子どもたち」 に変わった瞬間です。 自分の知り得た部分的な情報だけで人を判断し、 「裁く」という行為がどれだけ意味のないとかを 教えてくれるエピソードです。 |
2020-09-18 |
「子どもがあの学校に合格しますように」 「病気が治りますように」 「あの会社に就職できますように」 と私たちは祈ります。 ところが、子どもは不合格、病気は治らない、 就職も行きたいところには行けなかった、 ということはよくあることです。 「神も仏もあるものか」と言いたくなるのは、 こういう時です。 ところが、実は、 「求めること、捜すこと、戸を叩くこと」 も大切ですが、それに応えて与えられるものを 謙虚に〝いただく心〟のほうがより大切なのです。 激しく求めただけに、その求めたものが 与えられなかった時の落胆、 捜しものを見つけられなかった時の失望には、 計り知れないものがあります。 でも、そういう切なさ、辛さこそが、 実は人間が成長してゆく上で、 「本当に大切なもの」「必要なもの」 だったのだと、必ず気づく日があるものです。 |
2020-09-16 |
真面目で責任感の強い人は、他人の愚痴に対しても 「解決してあげなくちゃ」と 全力で正論をぶつけてしまいがちです。 「そういうときは、こういうふうに してみたらどうだろう?」 「辛いのはわかるけど、そのやり方では ダメだと思う。一緒に考えよう」 これらの言葉は、たしかに正論かもしれませんし、 それで解決するのかもしれません。 ただ、こう言われたほうの気持ちは、 「納得がいかない」のではないでしょうか。 私たち精神科医の仕事は、まず 患者さんの話を聞くことから始まります。 患者さんがどんなことを話しても、 ひたすらうなずいて耳を傾けます。 そうすることで、患者さんは心に溜まった 言葉をはき出し、多少なりとも気持ちの 整理がつきやすくなります。 もしも、患者さんの話に 「それは間違っている」などと言ったら、 きっと患者さんは心を閉ざして何も話して くれなくなるでしょう。 「なんとかしてあげたい」と思うなら、 愚痴を聞くときにはまず、意見を言いたい気持ちを こらえてみることです。 適切なアドバイスをしているはずが、 相手にとっては「正しさ」の押しつけに 感じられるとしたら、それは、 非常にもったいないような気がするのです。 |
2020-09-11 |
仕事にかかる時間を少なめに考える人は多い。 数年前、石造りの家の建て方を説明した本を 買ったのだが、それを読むと、 いかにも簡単そうに書かれてあった。 そこでさっそく私は、オレゴンの山地に ロマンチックな石造りの家を建てることにした。 私は、緑の真ん中に輝く石造りの家を イメージすることさえできた。 しかし、実際に石とセメントを使って 作り始めると、現実の厳しさが見えてきた。 仕事に必要な時間を計算するには、 最初予想した時間を少なくとも 3倍にして考えることである。 仕事の内容によっては 5~10倍も時間がかかることもある。 それは、最初にどれだけ現実的に 見積もったかによる。 |
2020-09-09 |
あなたはつぎにあげる考えを正しいと思うか、 それとも間違っていると思うか? ・私はいつもみんなに愛され 尊敬されていなければならない ・私はいつも機嫌がよくて幸せで 楽しい人間でなけばならない ・私はいつも自分のベストを発揮して いなければならない これらの考えは非現実的で間違っており、 不安や落胆を産む元になる。 人間である以上、ときには憂鬱になったり、 ダウンしている日があって当然だし、 何をやってもうまくいかない ときもあるのが普通だ。 不思議なことに、このことを正直に認めて しまうと、心の弾力性が増してくる。 |
2020-09-07 |
グラブ作りを60年続けられること。 26年下積みを積めること。 これは強力な能力だ。 だからといって、 「みんな26年下積みをしなさい」 「26年下積みしなければ一流になれない、 成功しない」と言っているわけではない。 ただ、一度決め、決めたらひとまずそれに 徹底して打ち込んでみる。続けてみる。 その決心をして、打ち込んでみて、 続けてみるということは、 必ず何かにつながっていく。 打ち込むときに明確なビジョンはいらない。 将来、明確なビジョンが見つかってから、 動きだそう、本気になろう、では遅い。 考えているだけでは、結局何も見つからない。 続けて、打ち込んでいるうちに 何かが見えてくる。 |
2020-09-04 |
何につけ、 柔軟性を持つということが大切だと思う。 世の中に流布する「生き方のノウハウ」の 類のように「こういうときはこうしなさい」 と、具体的に言えないところが弱いが、 心の持ちようを説明するには このようにしか言えないのである。 なぜなら人間は 善とも言えない、悪とも言えない。 強いていうなら不可解なものなのであるまいか。 不可解なものを扱うときには、 こちらもなるべく柔軟な姿勢で対さないと、 とんでもない誤解や思い込みをして しまいかねないのである。 八起会の倒産社長が、 「人生には上り坂もあれば下り坂もある。 おまけに「まさか」という坂まであるから 難しい」と言っていたが、 人間だってその通り。 十分に理解していたつもりの人が、突然に 「まさか」と思うようなことをしでかしたりする。 何とも不可解なものだとつくづく私は思う。 |