■「今日のことば」カレンダー 2021年2月■
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2001年 : 11 12
2021-02-26 |
本格的な選挙活動に入り、 協力をお願いするときには、 相手の反応や国の規模、経済力などに関係なく、 ミツは常に同じ問いかけをした。 「あなたのお国について、直面している課題、 抱えている問題、国連のなかでのポジショニング、 日本との関係での問題点などについて お話をお聞かせいただけますか?」 すると、どの国の外交官も、 喜んでとうとうと語り始める。 自分の国のことを気かれて、 嬉しくない外交官はいない。 すると、30分後には、例外なく ミツに話を向けてくる。 「私は、すべてをお話いたしました。 次は、日本の立場について木全公使の ご意見をお聞かせください」 今度は乾いた海綿が水を求めるように、 ミツの話に耳を傾けようとしてくれる。 ここで、それ来たとばかりに、こちらの主張を 浴びせかけるようなことはしない。 落ち着いて静かな声で、簡潔に、 日本の立場、何故に日本が立候補したのか、 この分野で日本は国際社会でどのように力を発揮し、 貢献をしていこうと考えているかなどをについて、 5分か10分で具体的に説明する。 これに耳を傾けてくれる相手国は、 120%こちらの意向を正確に理解し、 投票を約束してくれた。 |
2021-02-24 |
「なぜ、すべてのプロジェクトを 成功に導くことができたのか?」 「なぜ、60年近く、 素晴らしい仕事を続けられるのか」 長期間に及ぶインタビューで見えてきた 成功の理由は、あっと驚く裏ワザや 小手先のテクニックではなかった。 一貫していたのは、 徹底的に行動するということだ。 そして、 「仕事はやったことがすべて」 という考え方である。 「実行力100%」 を60年続けてきた人なのだ。 「できるか、できないかではない。 やるか、やらないか、です」 この言葉を、何度聞いただろうか。 行動するときの信条は、スピード、持続性。 やるべき時を逃さずスピーディに行動すること。 単発で終わらせず、結果が見えるまで 行動し続けること。 |
2021-02-22 |
ネット上の自粛警察について。 「○○店は、自粛要請に応じていない」 とSNSに書くことは、それが事実なら 法的に問題になりません。 ただし、 自分が見たこともない店に関するこういった 情報をリツイートして拡散するのは危険です。 すでにその店は休業しているかもしれないのに、 あなたのリツイートによって、誤った情報が 拡散していく可能性があるからです。 また「あの店から感染者がでたらしい」 などの書き込みも危険です。 ウソの情報であった場合、あなたがそれを SNSに上げたことで、店にクレームが殺到し、 消毒作業を行わざるを得なくなった、客足が 激減し、閉店に追い込まれた、などという 事態になれば、偽計営業妨害に問われる 可能性があります。 さらに 「○○さんはコロナで入院していた」などの 書き込みは、たとえ事実であったとしても、 名誉毀損に該当する可能性が高い行為です。 |
2021-02-19 |
嘆いたり、不満を言ったり、 批判したりするのは簡単なことだ。 それに比べて、 いい点を見つけるほうがはるかに難しい。 それを自分の大きな課題とするべきだ。 ものごとのいい点や前向きなことを なかなか口に出せないのは、 人間は本来ものごとを 悲観的に見てしまう性質があるからだ。 「週末のキャンプはどうだった?」 と訪ねられたら、好きな人といっしょに 素晴らしい環境で過ごせた喜びより、 悪天候、キャンプ場の問題、隣の トレーラーハウスの人間の迷惑行為が まず口をついて出てくる。 上司のとの関係はどうかと訪ねられたら、 上司のいいところよりも、悪い癖が 心に思い浮かぶものなのである。 パリの地下鉄の大ストライキのときの エピソードを紹介したい。 混乱した状況で人々は押し合いへし合いだった。 そこに小さな子ども連れの母親がいた。 この混乱状態はきっと、 子どもにとって恐ろしかったに違いない。 しかし、 母親は子どものほうに身をかがめ、 「冒険ってこういうことなのよ」 と語りかけた。 危機的状況や、困難な状況に立たされたとき、 私はいつもこの母親の言葉を 思い出すことにしている。 |
2021-02-17 |
本当の選択とは、 常に痛みが伴うものなのです。 夕食に鶏肉を食べようか、魚にしようかと 迷うことなどは、選択とは呼べません。 それは、そのときのムードや新鮮な魚が 手に入るかどうか、または誰と食事をするか ということで決められるものだからです。 選択は真剣なもので、 時にはそれによって ひどく失敗をします。 誰でも選択をすることによって 苦しむのです。 そんなことで苦しまない、と思っている人は、 いい加減な選択をしているのです。 真剣に選び、より大きな可能性にかけようと 思ったら、自分の弱みを認めて、よりよい けれど困難な道を歩もうとするものです。 |
2021-02-15 |
○○さんの個人的なアドバイスがほしい、 と言おう。 「~について、立場もあるので答えにくいかも しれませんが、○○さんの個人的な見解で 結構ですので、アドバイスいただけませんか?」 このような質問や相談をする人は、 相手から悪い印象を持たれません。(略) 言われた人は自尊心がくすぐられ、 喜んで助けてあげよう、という 気持ちになる人が多いはずです。 体験や体験から得られた知見は、 あくまでその人だけのもので、 その人にしか聞くことができません。 その価値を認めることによって、 同じように相手からも 尊重されやすくなるのかもしれません。 |
2021-02-12 |
気づかないうちに心のしこりを 大きくしていませんか? 批判をされたり、傷つくことを言われたとき、 自分の気持ちに蓋をしてしまうことありませんか? 感情的になるのは大人げないような気がするし、 口に出したら相手との関係が悪くなるような 気がして、蓋をしてしまう… これを何度か繰り返していると、 溜まった感情が心の中で大きく渦をまいて、 しこりのように残ってしまうのです。 心のしこりを大きくしないためには、 くどくど言わずに、短い言葉で、 「私はショックです」 「悲しいです」 「つらいです」 と、そのときに自分の気持ちにあった 言葉を伝えましょう。 また、あなた自身が言われたくないことは どういうものなのかを知っておくのも、 批判に対処するときのために大切です。 |
2021-02-10 |
「怒りすぎて失敗する人」が 多いのがアメリカなのです。 マイルドな言い方をすれば「競争心が強い」 といえばいいでしょうか。 ひるがえって日本人は、 「怒りを抑える」傾向にある、 ように気がします。 上司に怒られたり、 友人からイヤなことをされたり、 配偶者から責められても、比較的 「耐える」「我慢する」「こらえる」 のです。 心の中でわきあがった怒りを一生懸命 消そうとするといってもいいでしょう。(略) こうした日本人の傾向が 「いい」「悪い」とは一概に言えません。 ただ、ますますグローバル化が進む中で、 これからの日本人にとって大きな課題の一つに なるのではないか、という気はしています。 だから日本では、セミナーや講習会でも、 まずは「アンガーマネジメント」とは、 「怒ってはダメ」という話ではありません」 ときっぱり話すようにしています。 そのうえで、 「怒ってもいい。怒りを上手に出しましょう」 という方が日本人の性質にあってると感じます。 |
2021-02-08 |
フェデラー選手といえば、 男子シングルスの最多優勝、世界ランキング1位 歴代最長など数々の記録を塗り替えてきたことで 有名な最高峰の選手。 そのフェデラー選手ですが、若い頃試合中に イライラして、大事な一戦を落とすことが続き、 自分自身の怒りをもてあまし、ふりまわされ、 「怒りの奴隷」状態になっていたということです。 フェデラー選手のような天才でさえ、 「怒りの奴隷」になっている間は、 自分の力を発揮できないのです。 そう考えると、せっかく才能があるのに、 人とささいなことでぶつかってばかりいる 若手社員や、ものすごい能力があるのに、 すぐにイライラしては、毎日のように酒を 飲んでくだをまいている知人の顔などが 浮かんできました。 せっかくの才能がもったいないことです。 ムダに怒っていることは、才能を つぶすこともでもあるのだな、と思います。 一方で、自分の怒りを自由自在に操れている人は、 効率よく健全に、安定して、 自分の力を出せているなと感じます。 |
2021-02-05 |
公園の松に巻いてあるワラは、 防寒のためではない? 皇居前広場、公園、神社などの松には、 冬を迎える頃、ワラが巻き付けられる。 「大切な松だから防寒対策をしている」 のだろうか? が、よく見ると巻いてあるのは幹の一部だけ。 寒さよけにはもの足りないように思える。 その通り、あれは防寒対策ではない。 松の葉を食い荒らす害虫マツカレハの幼虫 マツケムシを捕まえる仕掛けなのである。 マツケムシは温かい間は葉の間にいるが、 寒くなると下に降り、枯れ葉に潜んで冬を越す。 その習性を利用し、幹の途中に ワラを巻いて、すべり込ませる。 これを春先に燃やして一網打尽にするのである。 |
2021-02-03 |
「売れないものを持つのが専門店です。 売れるものを持っているのは量販店です」 専門店としての矜恃が 垣間見えた気がした。 集めに集めたボタン100万個のうち、 7から80万個は独立後に集めたものだと言う。 数字から強い意思が伝わってくる。(略) 今、エクランには全国から人が訪ねてくる。 演劇やアイドルの衣装をつくる人、 自作の衣装でコスプレを楽しむ人、 最近はアクセサリーに加工する人が多い。 アクセサリー作家や日本の トップデザイナーもやってくる。 紅白歌合戦に出場していたアイドルの衣装には うちのボタンがついてました、と本間さん。 もくろみ通り、エクランはボタン専門店として 多くの人に知られ、愛される店となった。 「今はあんまり儲かりませんな。 家族3人食べて行けたらいいんです」 〝宝石〟に囲まれた店で、本間さんは にっこりと笑った。 |
2021-02-01 |
「とくダネ!」のお天気キャスターに 抜擢されたのは、日本気象協会に就職して すぐの頃でした。 あがり症で本番に弱い僕ですから、 最初はもうボロボロ。 でも、当時のプロデューサーが 言ってくださったひと言が、 僕を救ってくれました。 「失敗してもいい。 〝普通になるな〟」 暗記したことをアナウンサーのように スラスラしゃべれなくても、 それでは人の心に残らない。 それより失敗してもカッコ悪くてもいいから、 自分の言葉で誠実に伝えることの 大切さを教えてくださったのです。(略) お天気キャスターになって15年、 不器用な僕でも少しずつ仕事になれました。 慣れた今だからこそ、 〝普通になるな〟の言葉が身にしみます。 うまくいっても慢心せず、今日が はじめての日のように一生懸命伝えたい。 |