■2021年02月26日の「今日のことば」■
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![]() 本格的な選挙活動に入り、 協力をお願いするときには、 相手の反応や国の規模、経済力などに関係なく、 ミツは常に同じ問いかけをした。 「あなたのお国について、直面している課題、 抱えている問題、国連のなかでのポジショニング、 日本との関係での問題点などについて お話をお聞かせいただけますか?」 すると、どの国の外交官も、 喜んでとうとうと語り始める。 自分の国のことを気かれて、 嬉しくない外交官はいない。 すると、30分後には、例外なく ミツに話を向けてくる。 「私は、すべてをお話いたしました。 次は、日本の立場について木全公使の ご意見をお聞かせください」 今度は乾いた海綿が水を求めるように、 ミツの話に耳を傾けようとしてくれる。 ここで、それ来たとばかりに、こちらの主張を 浴びせかけるようなことはしない。 落ち着いて静かな声で、簡潔に、 日本の立場、何故に日本が立候補したのか、 この分野で日本は国際社会でどのように力を発揮し、 貢献をしていこうと考えているかなどをについて、 5分か10分で具体的に説明する。 これに耳を傾けてくれる相手国は、 120%こちらの意向を正確に理解し、 投票を約束してくれた。
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国連大使に任命されたミツさんは、
臆することなくどんな国ともコンタクトをとり、 偏見を持たず、相手国の事情に耳を傾け、 利害関係や資金援助を越えた、 打算のない友情を築いていったそうです。 その結果すごいことに、3年間の赴任で、 選挙は4回程度の当選が常識とされるなか、 関わった11回の選挙のすべてで 当選をはたしたそうです。 (そんなに選挙があるのですね…) ミツさんが公使として赴任した当時、 「え、日本がアジアのリーダー国ですって? 我々アジアの国々でそう思っている者はいない」 「日本人は外国人の友だちをまったく つくろうしない。自分たちのことしか考えない、 自己中心的な人々だ」 「日本人高官がうちのオフィスを来訪されたのは あなたが初めてだ」 などとと言われたそうですが、 そんな中で、地道に信頼関係を つくっていったということです。 昨今、女性差別蔑視発言などもありましたが、 緒方 貞子さんやミツさんのように、 日本の国際的な立場を高めてくれた たくさんの女性たちが確かにいます。 また、現在も多くの方々が活躍しておられます。 男性の交渉力や決断力もすごいと思いますが、 女性たちの細やかなコミュニケーション力 持続力、しなやかな交渉力、カバー力なども、 相当すごく、魅力的だと思います。 |
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