■「今日のことば」カレンダー 2020年10月■
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2020-10-29 |
幼い頃の私は、家の中では威張っていて、 外へ一歩出れば父や母、四つ上の姉の後ろに 隠れて小さくなっているような子どもでした。 学校へ行く道で、校長先生が 歩いて来られるのによく出会ったんです。 私は校長先生というのはもの凄く偉い人だと 思っていましたから、先生の姿を見ると、 足がすくんで、歩けなくなって 物陰に隠れたりしていました。 「校長先生に会うのがこわいから、 学校に行かない」 なんて言ったりしていたんです。 そうしたら母が、 「何を言ってますねん、 豆腐屋のオッサンかて 校長先生かて、同じ人間ですがな。 何がエラい」 と言いました。 もの凄く偉い方だと思っていましたから、 何がエラいと言われますとね、 「ああ、そうなのか」と、 それも一つの開眼になりました。 人間はみな同じなんだ、偉いもダメもないんだ、 という考え方は、母から与えられました。 そんな風に、 折りに触れ大人の言った言葉を聞いて、 いつとはなしに体の芯になっていく、 体の奥に沁み込んでしまう、 そういうことがあるんですね。 |
2020-10-28 |
ひたすら歩くことで移動するアリは、 「連続性」や「つながり」 つまり論理を重視します。 時に「ジャンプする」キリギリスは 必ずしも論理だけでなく、「論理の飛躍」も 恐れず併せて直感を駆使するのです。 このように、意思決定の判断材料は アリとキリギリスの間では決定的に異なりますが、 川上の意思決定に川下の論理を持ち込んで、 いつでもたっても新しいことが始められないと いう事態は、さまざまな組織で見られる アリとキリギリスの対立構図です。 「周到な準備をすれば必ずよい結果がでる」 とアリが考えるのに対して、キリギリスは 「結局はやってみなきゃわからない」 と考えるのです。 そもそも「成功」と「失敗」を完全に分けて 考えること自体がアリの発想です。 キリギリスにとっては、いずれも、 チャレンジの過程でしかないのです。 |
2020-10-26 |
幹は太く、枝は細く。 幹とは、これだけは譲れないという部分。 しっかりと根を張って、太く強く 絶対に折れてはいけない。 幹さえしっかりしておけばいい。 それ以外の部分は、相手によっては、 時にはたおやかにしなり、 時にはポキポキと折れてもいいように 細くあれ。 相手もきっと、折れた枝の数は多い。 |
2020-10-19 |
もちろん、第一願望が叶えられていたら、 おめでたいことだし、良いことです。 しかしながら、 挫折を経験することは人生にとって 非常に大切なことであって、その時には それなりにしっかり苦しんだらいい。 ただ、それに打ちのめされることなく、 それだけが自分を生かす 唯一の道ではないかもしれないと 考えるゆとりがほしいものです。 所詮、人間が見通せることには限りがあって、 長い目でみると、案外、物事は 異なる評価を持つものですから。 |
2020-10-16 |
「今度のボーナスは楽しみですね」 これに対して、どのような反応を示すでしょうか。 1.口ごもる 2.聞こえないふりをする 3.態度がそわそわする、落ち着かない 4.苦笑いをする 5.話題を変えようとする 6.話しかけた話題とは違う受け答えをする 7.話題を茶化す、バカにして取り合わない このような場合は、 相手にとってボーナスというのは 触れて欲しくない話題であり、 コンプレックスを持っているものといえます。 あたなが相手と話をしていて、 このような反応を示したら、 その話題はすぐにとりやめてください。 相手にとっては触れてほしくないテーマです。 |
2020-10-14 |
普段の人間関係を良好に保っておく、 ここに力を注がないと相手の心に あなたの気持ちは伝わりません。 そこで参考になるのがイギリスの 社会心理学者アージルの 人間関係を良好に保つためのルールです。 このルールを守って日常の人間関係を良好な ものにしておけば、相手に意見を述べたときも あなたの話を前向きに捉えて聞いてくれます。 そのルールは次のようなものです。 1.相手のプライバシーを守る 2.相手の秘密を人に話さない、漏らさない 3.人の前で相手を批判しない 4.話すときは相手の目を見て話す どれも人間関係の維持には必要なことばかりです。 特に注意したいのが1.2です。 これはとても重要です。 プライベートな話は相手の承諾を取らないで、 話すのは厳禁です。 話していいこととそうでないことの 区別をきちんとつけること。 |
2020-10-13 |
実際には、人間に「完璧」はないのです。 それぞれが事情を抱えていますし、 そもそも人間は生き物なのです。 生き物だから、睡眠も休息も必要ですし、 集中力にも寛容さにも限界があります。 実際に多くの人が、あまり難しいことを考えず、 毎日を何となく平凡に生きているものです。 多くの人にとって、それが 「できるギリギリ」だからです。(略) 「自分以外の人も完璧でないのかも… それぞれの事情の中で暮らしているのかも」 という発想を持つことは、他人に対する 優しさにつながります。 そしてそれはひいては、 自分に対する優しさにもつながるのです。 |
2020-10-09 |
相手が明らかに 無理な要求をしていると感じるときは、 「私も、そんなふうにできたらな、と思います。 でも、私にはそんな能力も適性もなくて、 現実的に無理なのです。 そうすると、あなたのことも 失望させてイライラさせてしまうし、 私も落ち込んでしまいます。 もう少し違うやり方を考えてみたいのですが、 どうでしょうか。 結果としてこうなったらよい、ということを 教えていただければ、 私もそれをできるだけ実現できる 別の方法を考えてみたいと思います」 というふうに話してみることもできます。 |
2020-10-07 |
「元気があれば何でもできる」と 考えている人が多いようです。 しかし、脳の働きから考えると、 「何かをすると元気がでてくる」のが正解です。 やる気のもとをつくり出しているのは、 脳の「側座核(そくざかく)」という部分で、 側座核は動くことで活性化されます。 下にまとめたような行動を日々の中で 増やしていけば、自然とネガティブ思考の 暴走から距離をとれるようになるのです。 |
2020-10-05 |
ネガティブ思考は人それぞれですが、 それが暴走していまうプロセスはだいたい同じです。 基本的には、次のような流れが繰り返されています。 これをネガティブ・スパイラルといいます。 1.何か嫌なことが起こる。 2.嫌な気分になる、嫌な気分が続く。 3.嫌なことを考える。頭の中がネガティブ思考で いっぱいになる。 (肩こり、頭痛などの心身反応、遅刻や失言など ささいな失敗がふえる) 4.人の気持ちがわからなくなる。 人に喜ばれない言動がふえる。 5.人に嫌われやすくなる 6.気晴らしの機会が減る。ストレスがふえる。 7.ふたたび嫌なことが起こる。 こうしてネガティブ思考をため込んでいくと、 周りのあらゆるものが嫌に見えてきます。 そうして余裕を失い、人の気持ちを察することが できなくなり、人に嫌われやすくなっていきます。 肩こりや頭痛、ささいな失敗も、周りの人と うまくいかないのも、すべてつながっているんです。 |
2020-10-02 |
一般にアメリカ人は 「働くときは一生懸命に働いて、 思い切り、休暇を楽しむ」 といわれています。 いわば、遊ぶために働いているのです。 一方、日本人は、 「一生懸命に働いて、お金を貯めて残す」 という考え方をします。 この延長上に、 「明日の仕事のために休む」 という考え方があるようです。 ときには明日のためにストックすることも 必要でしょうが、明日のために我慢我慢の 連続では悲しすぎます。 これでは、目前にニンジンをぶら下げられて、 それに向かって走る馬のようなものです。 ここらで、 「楽しい休暇を過ごすために働く」 と考えを逆転させてもいいのではないしょうか。 仕事一色だったあなたの人生に「遊び」という 色を挟んで、メリハリをつけたほうが、 結果的に仕事の能率もグンと上がるのは確実です。 |