■2017年06月28日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
塾で作っている問題集において、誤字や脱字や内容の 間違いをチェックするという校正作業をしたときのこと。 ただ単に、「はい、この問題集を校正してください」と 言って渡すと、慣れていない人は、 おそろしく時間がかかる上に、校正ミスがボロボロ出る。 なぜかというと、あれもこれもといっぺんに チェックしようとするからだ。 それではどうすればよいか。 より効率のよい校正の仕方とは、一つのテーマ、例えば、 「送り仮名の間違いを探す」というテーマで全体を一通り見る。 そして次は、「問題の番号がちゃんと順番になっているか」 というテーマで全体を見る、といった手順で行うことだ。 つまり正確に校正するためには、必要なさまざまな チェック項目をすべて一気にやるのではなく、 それらを細分化して、今集中すべき小さなテーマに分け、 それだけに集中していくのである。 いっぺんにやろうとするのではなく、 やることを細かく分けて、そのテーマを絞り、順に進める 「細分化方式」のほうが、結果として集中でき効率的だ。
まゆの感想
伊藤さんが、警備員のアルバイトをしてときに、
4フロア巡回の仕事があったそうです。 たとえば、窓の鍵は全部しまっているか、扉の鍵はしまっているか、 床に不審なものが落ちていないか、電気のスイッチは切ってあるか、 など何項目かのチェックをしつつを部屋を見回りする仕事です。 見回りのとき一部屋ずつ、全項目チェックしていこうとすると、 どんなに注意を払っても見落としが出てしまうので、 「鍵がしまっているかどうか」という項目だけで、 上から下まですべての階をチェックし、次に、 「床に不審なものが落ちていないか」ということを見て回る、 というふうに一項目だけに決めて集中して見て巡回したとか。 一部屋ずつ、全項目をチェックするやり方より、確実性でも、 時間の早さでも、細分化方式の方が上だったそうです。 なかなか集中できない人は、この細分化方式をしたほうが、 集中できるそうですし、効率化を求める方にもいいそうです。 たとえば、家の掃除でも、キッチンもリビングもいっぺんに 掃除しようとすると、どこから手をつけていいかわからなくなったり、 作業が多くて、途中でイヤになることもありますが、 「今日は風呂場だけ」「今日はキッチン」と決めて、 集中してやると、いいそうです。 そうだ、細分化方式だとできそうだ、と思ったしだいです。 |
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