ことば探し
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■2017年06月27日の「今日のことば」■

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「今日のことば」

古い禅話がある。
ある禅寺の門前に住んでいたお婆さんが、
娘を笠屋とワラジ屋にとつがせた後、
毎日泣きはらしていた。

雨降りの日には、
「ワラジが売れないだろう」と心配し、
晴れた日には、
「傘が売れないだろう」と心配していたからだ。

そこで、寺の坊さんが教えたそうだ。
「雨降りには傘が売れるだろうし、
 晴れればワラジが売れると思いなさい」と。


それからは、お婆さんは、
毎日笑って暮らしたそうな。


出典元 入門 こころの科学
おすすめ度 ★★★★☆  ※おすすめ度について
著者名 小林 司

まゆの感想
このように、心の動かし方や、
ものの見方を違う角度から見ることを知っていると、
心豊かで、楽しい生活に変えていくこともできるということです。

とかく、自分側だけの見方、一方側からだけの見方を
しがちですが、反対側から見てみると
違うことも見えるから、視野が広くなり、
考え方や心の持ち方にも広がりができるから、だそうです。

そういえば、今話題の
将棋の最年少棋士・藤井聡太四段が
昨日の29連勝がかかった一戦で、
対局中に増田康宏四段の後ろに立って、
増田康宏四段側から、将棋盤を見ていましたね。

あれは「ひふみんアイ」などと言われている、
「相手側の位置に立ち、相手側の目線で見ること」
ということで、自分側からだけではなく、
相手の目線で見ることを実践したものだそうです。
(※「ひふみんアイ」の名称は、
  加藤一二三(かとうひふみ)九段がよくやることから
  きているそうです)

なにしろすごい藤井聡太四段ですが、
逆の面から見てみて、何かを感じとり、
自分の戦いに活かしていくのでしょうね。

逆の面からとらえてみる、相手側から見てみる、
そうすると、確かに、違う世界が見えそうです。

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