■2025年02月05日の「今日のことば」■
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![]() たしかに現役時代には、 立派な社名や肩書きがものを言ったでしょう。 しかし、その威光は定年とともに失われるものです。 だから、どんなに出世した人でも、 「定年したらただの人」という 自覚を持たなければ、地域にうまく溶け込めません。 ところが、それを受け入れられない人が 意外に多いようです。 そんな態度をとってしまう理由は 「社会的承認欲求」 という心理によるものでしょう。 わかりやすい言葉にすると、 「他人から一目置かれたい」 「ほめられたい」という気持ちです。 大学教授を退職した方が 「無職と書くことに抵抗がある」と話していましたが、 誰もが知っているような大企業に勤めていたり、 エリート色の強い職業の人は、社会的承認欲求が とくに強くなる傾向があります。 ところが定年後は、どんな一流企業に勤めていた人でも、 「ただの人」。 社会的欲求が強い人は、 それを受け入れることができず、 過去の栄光にすがってしまうわけですね。
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