■2021年08月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ある町に、パン屋さんが2軒ありました。 一軒目の店は、パンだけでなく、 文房具や本、トイレットペーパーなどの 雑貨品も扱っています。 一方、もう一軒は、 「日本で一番おいしいあんパンの店」 というキャッチフレーズを掲げ、 あんパンだけに特化して 営業しています。 これらの2つの店を比べた場合、 どちからのほうが「パン屋」として お客さんを集めることができるでしょうか。 マーケティングの観点からすると、 「日本一のあんパン屋」であると 主張しているお店のほうが、確実に、 お客さんを集めることができます。 この例のように、 何をしているのかをしっかりと 定義付けすることによって 周りの人たちからの注目を 集めやすくなるのです。 ジャンルのいうのは、いわば 屋号のようなものです。 一度「自分は○○屋です」と宣言すると、 周囲の関心を引きつけられると同時に、 自分自身もそれに近づくような 行動を起こすようになっていきます(略) つまり、これほど人間にとって役割 (つまり「○○屋さん」)を 思い込む力というのは絶大なのです。
まゆの感想
以前、昔の武将たちが、
自分たちの陣営の旗を掲げるのは、 自分の立ち位置や自分の考えを表すことで、 これがとにかく勇気がいった、 という話を聞いたことがあります。 自分の夢や目的を掲げるというのは、 周囲に自分を知らせしめるのには、 最適ですが、達成できないときには、 面目がつぶれてしまうことにも なりかねません。 武将たちなら、自分の国を 滅ぼすことにも直結しますから、 なおのこと、勇気がいったことでしょう。 しかし、これらを曖昧にしていると、 情報も半端なものしか入ってきませんし、 こちらの肝もすわならないので、 半端な対応になります。 そして、周囲からも、 半端に扱われがちになります。 自分の夢や目的を周囲に示すかどうかは、 個人差があると思いますが、 自分自身の中で、定義付けや 旗をしっかりと掲げることは、 大事だなと思ったしだいです。 |
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