■2018年05月08日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ストレスは一般的に「悪者」のように言われることが多いのですが、 私の持論は、「ストレスはある程度必要だ」という考え方です。 よく「ストレスを解消する」という言い方がされますが、 これは誤解を招く表現です。というのも、 もし、ストレスが「解消」されて「ゼロ」になったら、 人は生きていけないと思われるからです。 ストレス学説の創始者であるハンス・セリエ博士は、 「適度なストレスがなければ人間は滅びてしまう。 人はストレスを全部取り去ったら、その人はダメになる」 とまで言っています。 もちろん過度のストレスは精神的、肉体的に負担になり、 病気の原因になりますが、日常的なストレスは、それがないと、 かえって人間としての感情、感覚が機能しなくなるのです。 「喜怒哀楽(きどあいらく)」という言葉があります。 これが適度なストレスのあり方を示しています。 人はだれも「怒り」たくないし、「哀しみ」たくもありません。 けれども「怒り」や「哀しみ」があるからこそ、その対局としての 「喜び」や「楽しみ」の意味がわかることもあるのです。 つまり、ストレスもそれがあることによって、人間が 自分の存在を感じていられるという部分があるのだと思います。
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