■2013年04月04日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ある女性が、同僚との関係で悩んでいました。
愚痴とも思える話を散々聞いた後、私は、 「あなたはどうしたいの?」と尋ねました。 しかし、彼女は黙っています。 自分がどうしたいかわからないのか、それとも、どうしたいかは わかっているけれど、そうするのが厭だから黙っているのか… 私は考えながらも、もう一度尋ねました。 「とても、気になっているようだけど、あなたはどうしたいの?」 すると、彼女は 「そりゃ、いい関係にしたいわよ。でも彼女が…」 と、またしばらく相手の愚痴をこぼします。 彼女の考えでは、悪いのは相手なのだから、 相手が行動を起こすべきで、自分がどうこうできる問題ではない、 というのです。 でも、考えてみてください。 悩みを抱えているのが自分なら、行動を起こすのも自分です。 解決したいのが自分なら、行動を起こすのも、もちろん自分です。 ラポール(心の架け橋)をかけるのは、自分の仕事です。 相手がラポールをかけてくれるのを待っていては、 それが起こる確率はそれほど高くはありません。 よりよいコミュニケーションはすべて、 この「自分から」という意識にかかっているのです。
まゆの感想
親しい人、大切な人と、ちょっとしたことで仲違いすることは
誰もが経験していることではないでしょうか。 そしてそのことは、なかなか頭から離れず気になります。 気になるけれど、 「相手が悪いのだから、相手がどうにかしてくるべき」 と思えてきて、こちらから何かをしようとは思えない… また、こちらから何かをして、もっと悪くしたくない… との思いもあります。 なので、「何かのきっかけ」で、 仲を取り戻したいと、そのきっかけを待ちがちです。 そしてそのきっかけで、元の仲に戻ることも多いものです。 しかし、そのきっかけがうまくやってくるか、 そのきっかけで、仲が戻るかはわかりません。 どちらかが「相手が悪い」と思い込んでいれば、 元通りの仲になるのはむずかしいでしょうしね。 この本では、そんなとき、大切なことは、 「自分はどう考えるか」 「相手の立場で相手はどう考えるか」 「二者の間にある問題は何か」 を考えることで、自分や相手を責めることでなく、 どうしたいかをじっくりと考えてみることだそうです。 そして、「解決したい、仲直りしたい」と思うなら、 「自分から」行動を起こしていくことが必要だということです。 すっきり仲直り、人間関係修復は、なかなかむずかしいものです。 でももし、自分が「解決したい、仲直りしたい」と願っているなら、 勇気を出して自分から、「心の架け橋」をかける行動を 起こしていくことが大切なのですね。 |
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