■2013年02月25日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
私たちは困った状況に直面すると、それについて考えをめぐらせす。
考えはすぐに思い込みとなって固まる。 この思い込みはあまりに習慣的になっていて、 自分では気づかないことも多い。 思い込みは結果を生む。 どのような思い込みをするかで、落胆してあきらめるか、 または満足して建設的な行動が獲れるかどうかが決まる。(略) いちばん大事なのは、自分の信念は思い込みであって、 事実ではないかもしれないと気づくことだ。(略) 誰も自分を雇ってくれない、愛してくれない、 自分には能力がない、と思い込んでいるからといって、 それが事実だということにはならない。 一歩後ろに下がってこの思い込みを一時保留し、 自分の考えが正しいかどうか確かめる間だけでも、 悲観的な説明から少し距離をおいてみることが必要だ。
まゆの感想
この本によると、人は、無意識のうちに、何かあったとき、
自分のいつもの思考パターンや思い込みに走りがちだといいます。 例えば、こんな事例が書いてありました。 ■困った状況…ジュディは最近博士号を取るために、勤めのあと、 夜学に通いだした。最初のテストが何枚か 戻ってきたが、思っていたのとはほど遠い結果だった ■思い込み…ひどい点数だわ。クラスの最低に違いない。 それに私はこんな若い人たちといっしょにやっていくには 年を取り過ぎているのよ。たとえ、がんばってやり とおしたとしても、23歳の女性を雇えるときに、 誰が40女を雇うかしら。自分はいったいどういう気で、 クラスに入ったんだろう、もう私には遅すぎるわ。 ■結果… 私は、落胆し、無職感におちいる。やってみようと 思ったことさえ恥ずかしくなり、夜学をやめて、 今の仕事で満足しようと決心した。 こうして、ジュディは、学校をやめてしまいました。 考え方、思い込み一つで、結果が決まってきてしまいます。 しかし、以下のように考える変えることができれば、 結果が大きく、違ってくるといいます。 ■反論…私は大げさに騒ぎすぎている。全部Aを取りたいと 思っていたけれど、BとB+だった。 そんなにひどい点数じゃない。クラスで一番ではないけど ビリでもないわ。隣に座っていた男性はCが二つと Dだったのを見たんだから。 期待して程、成績がよくなかったのは年のせいではない。 ほかにもすることが、勉強する時間があまり取れなかった せいだわ。フルタイムで働いているし、家庭もある。 それを考えれば、よい成績だったと思う。 これで、将来もっとよい点を取るにはどれくらい勉強に 力を入れなければならないかがわかった。 雇ってくれる人がいるかどうか今心配しても仕方がない。 この修士過程を卒業した人は、ほとんど全員が立派な 仕事を得ているのだから、今は、勉強して学位を 取ることだけを考えて、卒業したら、いい仕事を 見つけることに集中すればいいんだわ。 このように、すぐにでてきてしまう、自分の思考パターンや 思い込みに一歩引いて冷静になり、反論していけば、 結果が大きくちがってくるといいます。 そして、人には、このような力があるということです。 |
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