■2012年07月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
スポーツの世界では、選手の中には、監督やコーチがいくら
丁寧に指導しても、アドバイスを生かせない人間がいます。 それが面白いように監督やコーチを小バカにし、 「くだらない」「うるさい」「おれのやり方が正しい」 「いわれなくてもわかっているよ」と、 心でつぶやくタイプなのです。 素直さがないというだけで、せっかくの才能をしまったまま、 年齢だけを重ねてしまう選手を私はたくさん見てきました。 負けず嫌いが悪いわけではありません。 スポーツの世界で成功する人間は、間違いなく負けず嫌いです。 それも単なる負けず嫌いではなく、素直な負けず嫌いなのです。 一方、素直さのない、ひねくれた負けず嫌いの場合は、 努力だけは超えられない限界に必ずぶつかり、 上に行くほど伸び悩んできます。(略) なぜ素直でない人間が成功できないかといえば、自分の考えや やり方に固執し、それ以外のものを受け入れようとしないからです。 彼らが受け入れないのは、コーチの言葉だけではありません。 こうすればいいというアドバイス以前の、 「フォームの悪さ」とか「握り方の間違い」とか、あるいは、 「能力が劣っているから、もっともっと練習しなければならない」 というような、自分の現実を受け入れようとしないのです。 誤解している人がたくさんいますが、 私たちがより高いレベルへ昇るために、最初に必要となるのは、 目標の実現計画でも、願望のイメージングでもありません。 自分にとって都合のいいものも悪いものも含めて、 現実を素直に受け入れることです。
まゆの感想
西田さんは、さらにこう言っています。
「現実を受け入れる、まず、そこから出発するのでなければ、 本気になって現実と取り組み、それを乗り越え、変革して いくことはできません。(略) 今の現実を「よし!」「よっしゃ!」と肯定し、 素直に受け入れない人間が、その現実を変革し、 それ以上の現実をつくれるはずがないのです」 現実を受け入れるのはなかなか辛く、正直なところ、 見たくない、受け入れたくない現実も多いものです。 けれど、目をそらしていると、いつかそのしっぺ返しがきて、 その現実をいやというほど見せつけられることになる… 私自身が、何度かこんな経験をして、 現実から目をそらしてはいけない、現実は、現実として 受け止めようと思うようになり、受け入れるようになりました。 すると、不思議なことに楽になったのです。 肩の荷がおりたというか、腹がすわるというか、そのせいか、 「よし、それならこうしよう、やってやろう」 と、やる気が起きてきたのです。 その時、これが、現実を受け入れるということの意味で、 強さなのだと実感しました。 まずは、いいものも悪いもの含めて、腹を決めて、 現実を受け入れる、それが始まりだと私も思います。 |
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