■2025年10月06日の「今日のことば」■
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![]() 「職場で意地悪をしてくる人がいますが、 何も言い返せません」 「私に嫌なことを言ってくる人に対して、 どう対処すればいいでしょうか」 そう訴える人が、1年間に何百人もやってきます。 こういった人たちは、たいてい相手を責めて非難しています。 そして、どうにかして相手を変える方法を求めています。 しかし、相手は変えられません。それよりも、 「なぜ、自分が相手から粗末に扱われることを 受け入れてしまっているのか」 という視点が必要です。 自分自身が嫌なことを受け入れる選択をしていると 気づけば、自分で受け入れるのをやめられるはずです。 では、どうして嫌な選択を自ら受け入れてしまっているのか。 「言いたいことを言わないでいれば、相手から嫌われない、 攻撃されない、排除もされない」 というメリットが考えられます。 一方で、言いたいことを言わないことには、 大きなデメリットがあります。相手から、 「この人に嫌なことを言っても、全然言い返してこない。 自分の心のゴミをぶつけても全然OKだ」 と思われてしまうデメリットです。(略) 問題解決にあたっては、まず、 メリットに注目する必要があります。
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実は、このメリットとデメリットは、
幼少期の親子関係に由来しているのではないか、 と大鶴さんは言います。例えば、 「親に逆らったら、お前のことを排除するぞ。 いい子でいなければ、お前のことなんか いつでも見捨てるぞ」 親がそういうメッセージを送り続けてきた場合、 子どもは言いたいことが言えなくなります。 言いたいことを言わなければ、 親に見捨てられないというメリットが得られる、 大人になってからも、そのメリットにしがみつき、 デメリットを受け入れるようになるのです」 恐ろしいことですね… 親にそんなことを言い続けられるなんて。 ただ、仮に、自分がそれに近い状態でも、 問題解決ができるそうです。 それには、 「とにかく重要なのは、 「悩んでいる代わりに 自分はどんなメリットを得ているか」 を考えることです。 問題のメリット(利得)に着目すれば、 解決の糸口を見いだせるようになります」 ということです。 デメリットがあれば、裏側に隠れたメリットがあり、 それをしっかりと見つめることが重要なのですね… 思いあたることがある方は、 ぜひ、この本を読んでみてくださいね。 |
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