■2024年11月09日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
意見の対立といっても、相手と意見が 100%違うことはまずありません。 たとえば、8割は考えが根本的に違うが、 2割の部分は自分の考えと共通している、 ということも少なくないでしょう。 そういう場合に、 「あなたが言っていることは間違っている」 と、自分の意見を押し付けようとすると、 衝突を避けられなくなります。 頭ごなしに100%否定されると、相手は自分の 存在を否定されたように感じてしまうからです。 そんなときには「同時」を思い出してください。 「あなたの意見のこの部分については私も理解し、 共感しています。しかし、こちらの部分については 私の考え方と違うところですね」 と、相手の意見にしっかり耳を傾けてから 自分の考えを説明すると相手も感情的になりません。 こうして、 お互いの意見の違う部分を歩み寄っていけば 落としどころを見つけやすくなります。また、 相手の意見に耳を傾けることは、自分がこれまで 持っていなかった知識や知恵、情報など、 新たな気づきを得るチャンスでもあります。
まゆの感想
「この人とは考え方も意見も全然合わないな。
これだと、話してもムダだし、平行線だな、 やれやれ、どうでもいい話ばかりだなあ…」 と、感じてしまう人とは、正直話を聞く気には なかなかなれません、少なくても私は…(汗) どうせ、こちらが一生懸命話しても、おそらく 「伝わらないだろうな」と思ってしまうし。 ただ、先日こんなことがありました。 その方の話は一歩的で、自分の周辺の話が多く、 私にとっては、どうでもいい話の範疇だったのですが、 場の雰囲気を壊すのも悪いなと思い、 「うんうん、へえ、そうですか」 とさらさらと流して聞いていたら、その方が、 「そういえば、あなた先日、○○のことを言ってたな。 実は、それ、自分も思っていたことだった」 と、言い出して、とてもびっくりしたのです。 「へえ、この人、私の話し聞いていたんだ」 なんてね。 それから、その方と○○の話になって少し話し、 「ああ、こんな考え方も持っていたんだ」 と発見したのでした。 もちろん、その話はそれで終わりで、何かに つながったり、続いていくでもなかったですが、 全部が全部伝わらないわけではなく、ときに、 伝わっていることもあるし、 どこか同じところもあるんだな、 と禅語の「同時」の話を思い出しました。 ちなみに禅語でいう「同時(どうじ)」とは、 「相手と同じ立場に自分も立つ」 「相手の側に心を傾けること」 だそうです。 そう思っても、なかなかできませんけど…ね(苦笑) |
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