■2024年07月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
一般的に、 給料を1万円上げてもらった喜びよりも、 1万円下げられたときの心理的ダメージのほうが インパクトは大きいものです。 たとえば、最近はアベノミクスの効果か、 多くの人の給料が上がり始めてますが、 なかなか消費のほうにまわりません。 これは、多少の昇給では、 「お金をたくさん使おう」という 気になるほどのインパクトがないからだと 考えることができます。 かなり大幅に給料を上げてもらわないと、 お金をどんどん使うようにはならないのです。 逆に、損の場合はすぐに反応してしまいます。 カーネマン(「行動経済学の祖」と称される研究者) の研究では、損は得の2.5倍の 心理的インパクトがあるとされています。 つまり、1万円の減給の心理的影響は、 2万2千5百円の昇給と同じということです。 このように人間は、 損をしたくないという心理のほうが 強く働きます。 景気が悪くなるとすぐに 「財布のひもが堅くなる」のも、 そのためです。
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