■2024年07月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
一般的に、 給料を1万円上げてもらった喜びよりも、 1万円下げられたときの心理的ダメージのほうが インパクトは大きいものです。 たとえば、最近はアベノミクスの効果か、 多くの人の給料が上がり始めてますが、 なかなか消費のほうにまわりません。 これは、多少の昇給では、 「お金をたくさん使おう」という 気になるほどのインパクトがないからだと 考えることができます。 かなり大幅に給料を上げてもらわないと、 お金をどんどん使うようにはならないのです。 逆に、損の場合はすぐに反応してしまいます。 カーネマン(「行動経済学の祖」と称される研究者) の研究では、損は得の2.5倍の 心理的インパクトがあるとされています。 つまり、1万円の減給の心理的影響は、 2万2千5百円の昇給と同じということです。 このように人間は、 損をしたくないという心理のほうが 強く働きます。 景気が悪くなるとすぐに 「財布のひもが堅くなる」のも、 そのためです。
まゆの感想
こんなことも言えるそうです。
例えば、パソコンやスマホが古くなって、 替えたほうがよいとわかっていても、 データの差し替えが面倒くさいとか、 また使い方がわからなくなるとか、 損をしたくない気持ちが方が強くなり、 新しいものに替えた方が得をするという ところになかなか目がいかない、とか、 やっと、 パソコンやスマホを買い換えたのに、 「前よりも使いづらくなった」などと 新しい機種になり、良くなった点は たくさんあるはずなのに、前と比べて 悪くなったほうが、気になってしまう、 とかとか… うんうん、思いあたります。 また、ついつい行けつけの店に行ってしまうのは、 行ってみて、良くなかったら損というダメージの ほうが気になっていつも同じ店に行き、 同じ料理を頼んでしまう、という心理です。 新しい店に行き、新しい料理を頼んでみたら、 思っていたより雰囲気やサービス、料理もおいしい、 という可能性があるにもかからわず、ね。 確かにいつもの店にいけば、 得はともかく、損はしないと言えます。 しかし、こうして損することばかりを恐れている、 新しいことにチャレンジしないのは、逆に、 得を得る機会は減るということになる、そうです。 うんうん、確かにそうだ、そうだ。 ダメージや損、リスクを気にするより、 新しい発見があるほうが、私はいいな、 得だなと思ったしだいです。 みなさまは、どうですか? |
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