■2023年12月14日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「千里の道も一歩から始まる」 と言われて、これを否定する人はいない。 千里という距離が一歩の積み重ねであることは 厳然たる事実であるからだ。 だが、一歩を踏み出したからといって、 誰もが千里に達するとは限らない。(略) ここに、言い換えのヒントがある。 すなわち、「千里」や「大河も一滴から」 など、最初にとてつもないビッグなものを 引き合いに出し、後から 「千里→一歩」「大河→一滴」と 言い換えることによって相手の錯覚を誘い、 説き伏せるのだ。 子供に勉強させようとするなら、 「やればできる」 とストレートに励ますより、 「ノーベル物理学賞をもらった××先生だって 算数は1+1=2から勉強したんだよ」 と話して聞かせたほうが説得力がある。 「全日本で優勝した○○選手だって、 白帯から始めたんだ」 と、私は主宰する空手道場で子供たちに言う。 あるいは、 「社長だって、入社したときは、 一介の新人に過ぎなかった」 と言って励ませば、 「よし、俺だって!」 と新入社員はファイトを燃やすだろう。
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