■2023年11月30日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
昇空館という空手道場を主宰しているのだが、 「腰を落とせ!」と怒鳴りつけると、 小学生たちはイヤな顔をする。 「声をだせ!」とハッパをかけると、 その時だけは声を出すが、 すぐに小さくなっていく。 そこで私は、 「腰を落とせるかな?」 と、疑問形に言い換えてみた。 するとどうだ。 「落とせる!」 元気な声が返ってきたのである。 「よし!じゃ、やってみよう、突き50本」 子供たちは腰を落とし、号令に合わせて 元気一杯突きを始めたという次第。 「飛び込み100件!」 と社員のケツを叩きたいのであれば、 「キミたちなら、飛び込みは 何件できるだろうか?」 と疑問形にして言い換え、部下の口から 答えを出させれば士気はあがる。 「契約が取れるまで帰ってくるな!」 とプレッシャーをかけたいのであれば、 「契約が取れるまで粘れるだろうか?」 と疑問形に言い換え、これまた、 返事を口にさせればいいのだ。 人間は大人も子供もプライドがあるため、 「やれ」と命じられれば反発するが、 「できるか?」と問われて「できない」と、 返事するのは屈辱的な気持ちになる。 だから、前向きの返事が返ってくる というわけだ。
まゆの感想
また、こんな言い換えもよいそうです。
例えば、レストランなどで、 「恐れ入りますが、ご順にお並びください」 と言うより、 「ご順にお並びいただけますでしょうか?」 映画館などで、 「恐れ入りますが、もう少し席を詰めてください」 と言うより、 「席を詰めていただけますか?」 というふうに疑問形にするのです。 このような疑問形にすると、 自分の意思で決断したように錯覚するために、 待たされても、席を詰めても不満がでにくい、 ということだそうです。 また、 「右に行くべきだ」と命令口調で言われると、 「何でだ」と反発したくなるけれど、 「右はどうだろうか?」と やんわりと疑問形で提案されると、 「そうかな」と再考もしてくれやすいとか。 これも、命令されるとカチンとくるけど、 疑問形に対する回答は「自分の意思」であり、 自分が決めたという主体性が保てるからとか。 そうか、疑問形使ってみようと思いました。 相手の反応を楽しみにして(笑) |
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