■2023年08月07日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
試行錯誤を重ねるうちに、 単純に注意するだけではない秘策も 思いつくようになりました。 それは、おしゃべりをやめない学生の 隣の学生を指名するということです。 不思議なことに、この方法だと ピタリとおしゃべりがやむのです。 おしゃべりを止められない学生でも、 隣の学生が指名されて起立して、 一生懸命に答えようとしていたら、さすがに 口をつぐんで授業に参加するものです。 これは、隣の人への「配慮の気持ち」が 残っていることの表れです。 つまり、全面的に空気が読めないと いうわけではないのです。 「最初から、 おしゃべりをしている学生を 指名すればよいのでは」 と思われる人もいるかもしれませんね。 けれども、本人を指名した場合、 「わざと当てた」と、 気分を害してしまうかもしれません。 だから「隣の学生を指名する」 のがちょうどよいのです。
まゆの感想
これは、
おしゃべりが止まらない学生に対しての おしゃべりを止める方法のひとつですが、 「おしゃべりをやめさせること」に 焦点を合わせず、どうしたら 「真剣に学んでくれるか」 という真の目的をはたすために 考え抜いた方法だそうです。 鈴木さんは、この方法を思いつくまでは、 授業中におしゃべりされると不機嫌になり、 そんな学生たちを一方的に注意するだけ だったそうですが、 「自分と違う人間のすることで、 価値観の違いがあるのは当たりまえ」 とよい意味で諦め、引いてみるようにしたら、 寛容に接することができるようになり、 余裕ができ、上記のようなやり方も できるようになったそうです。 ただダメダメ、それはしてはいけない、 やめてください、と一方的に注意しても、 耳を貸してくれない人はいますよね。 そんなときには、 その行為をやめさせることを目的とせず、 真の目的達成のための方向から どうしたらよいかを考えてみると 新しい方法が見つかるかもしれませんね。 |
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