■2022年07月11日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
![]() 私がチタンを多くの素材に使ったとき、 日本にはまだ一トンくらいしかない時代でした。 なんでそんなに高価なものを使うかと あちこちから非難されましたが、 私は開発段階から、 「回収できないものは使わない」 と決めていたのです。 これからのエネルギーは 「いかに捨てないか」を重視し、 最初からリユースを視野に入れた 再処理型エネルギーでないとダメだ。 それは時代の要請であるということが、 私には下積み時代の経験から わかっていたからです。 それが正しかったことは、若い頃の私が あこがれた核融合の研究から、いまだに これといった成果が出ていないことからも、 容易に推測できます。また、 原子力発電や火力発電といった人工エネルギーも その技術は行き詰まりをみせています。 押すエネルギーはいやま限界にきているのです。 だからこそ川下から発想された、 無駄を出さない再利用型の「商品」でないと、 21世紀は社会では生き残っていけない。 このことは電力エネルギーであっても、 豆乳をはじめさまざまな製品であっても、 変わりないと思います。
![]()
この本が出版されたのは、2005年。
17年前のことですが、その頃から、 上原さんは、捨てたり、押す商品ではなく、 「無駄を出さない再利用型の商品 ではないとダメだ。 いかに捨てないかを考えて 商品をつくらないとダメだ」 と言い続けてきたのです。 2017年8月、77歳で逝去されましたが、 この本を読み返すたび、時代の先読みを 的確にしておられたのだと感嘆いたします。 すごい方だなあと。 そして、今のこのエネルギー状況をみたら、 どんな提言をなさるかなと思ったりします。 いつ読んでも、何度読んでも、 発見がある本です。 |
![]() |
|