■2021年05月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
居心地のいい巣に住みたければ、 社会がよき方向に変わっていくように、 「蟷螂の斧(とうろうのおの)」でも いいから一生懸命に振るって、自分で かかわっていくことが大事だと思います。 与謝野晶子は、 社会は大きな殿堂のようなものだけど、 そこに自分が黄金のクギを1本でも打てれば 私の人生はよしとしよう、というような 歌を詠んだんですよ。 「劫初(ごうしょ)より作りいとなむ 殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ」 だったかな。 そういう、社会に対する謙虚だけど 確かな取り組みの意欲みたいなものは、 とても大事です。 子どもや愛する人、 後にくる若い世代に対して ネガティブな負債ではなく、 ポジティブなギフトを残していきたい、 という思いは、その人を 健全な方向に導いていきますよ。
まゆの感想
「蟷螂の斧」とは、力のない者が、
自分の実力もかえりみずに強い者に 立ち向かうことのたとえですが、 それでもいいから、自分からかかわっていく、 そういうことが大切だということです。 日本人は、心配症なので、 かかわったりすると面倒、やっかい、 リスクを負うなどと思ってしまい、 かかわったり、チャレンジすることに 抵抗が強いと言われています。 どうやらこれには、民族的な 遺伝子も関係しているようです。 「セロトニントランスポーターSS型」 という、セロトニン(幸せホルモン)の 分泌量が少なく、心配症になる因子を 持っている、のだそうです。 けれども、心配ばかりしていては、 前にも進まず、小さく縮こまり、 新しいチャレンジもできず…などなど、 心配することばかりを後輩たちに 植え付けてしまいます。 これでは、後輩たちは明るい展望など とても持てない、と思います。 遺伝子的な要素は持っていてそれに 影響はされているかもしれませんが、 後輩たちのために、心配にとらわれず、 いろいろなことにかかわったり、 チャレンジしたりして できるだけポジティブなギフトを 残していくぞ、と決め実行しています。 |
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