■2020年11月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
私は元気なときには、 「老齢だからいつ死んでもよい」と 威勢よく話しています。 でも、 「長生きなんてしなくていい」 「死ぬことなんか怖くない」 などと言いながら、血圧の薬を きちんと飲んだりはしているの ですから矛盾していますね。 やはり、私にも 「できるだけ死を遠ざけたい」 という気持ちは 無意識下では強くあるようです。 「私にも生きることへの執着があるのだな」 と実感するのは、体調を崩したときです。 たとえば、風邪や発熱に見舞われたときは、 「大丈夫かしら」と不安になります。 歳を重ねるにつれ、そのような時間は おのずと増えるようになりました。 そして、 「生きることとは、 不安と共存しているようなものだ」 とつくづく思うようになりました。 私は「不安」という気持ちが出てきたとき、 それがまるで生き物であるかのように感じます。 そして、 「不安をうまく飼いならし、 手なずけていければいいなあ ととらえています。
まゆの感想
高橋さんは、2020年1月に享年103歳で
逝去されましたが、100歳まで精神科医として、 元気に働いておられたそうです。 心から、すごいなあ…… どうしたら仕事もしつつ、健やかな日々を 過ごせていけるのだろう、と思いました。 その高橋さんにして、 いつも不安はあり、その不安との 付き合い方を模索してきたそうです。 本当に、私たちも、 不安を飼い慣らせればいいですね~ 元気でいるため、 不安と上手につき合うために 「頑張りすぎず、 自分を甘かせすぎず、 我慢しすぎず、 他人を頼りにしすぎず」 の、こころの匙加減(さじかげん)が、 大切なのではないかと言っておられます。 |
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