■2020年08月03日の「今日のことば」■
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![]() 恐怖はときに、人間から考えることを奪う。 現代人は、情報を手に入れると安心する。 分かったと思い込む。 だが、情報に心を領された者は、 考えることを止めてしまう。 考えるとは、情報の奥にあることを 見極めようとする営みでもあるからだ。 このことがいかに重要かは、 自分が知られる対象になったことを 想像すればすぐに分かる。 言葉を発することを赦(ゆる)されず、 噂や履歴書だけで人格まで判断されるのを、 誰も好ましいとは思わないだろう。 考えるとは、安易な答えに甘んじることなく、 揺れ動く心で、問いを生きてみることだ。 真に考えるために人は、勇気を必要とする。 考えることを奪われた人間はしばしば、 内なる勇気を見失う。 私たちは今、武力を誇示するような 勇ましさとはまったく異なる、内に秘めた 叡智の働きを呼び覚まさなくてはならない。
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ときどき新聞やネットの情報をうのみにして、
分かったようになっている自分を感じる。 けれどもすぐにまた、逆の情報が出てくる。 また、あの食べ物が体によい、と情報がでても、 すぐにまた、違う食べ物が方がよい、 こうした方がよい、などという情報にとって変わる。 そんなとき、 どんな情報を自分が受け入れるか、 どんな情報に傾くのか、また、排除するか。 はやりや新しい情報なのか、 マスコミが流す大量の情報なのか、 情報量が少ない反対情報なのか 裏付けに基づいた情報なのか、 その混合なのか… これだけ情報が多いと精査するのも面倒で、 表面上の情報だけをそのまま受け止める。 その奥に何があるのか、なんて考えもしない。 情報とは流れるもので、その奥にあるものを 見極めるもの、考えるもの、 だなんて思ったりもしない… どのような情報を選択するにしても、 自分の中にしっかりとした基準がないと、 情報に振り回されたり、ただ流れていってしまう。 情報社会で生きることの戸惑いや迷いを、 この頃、とても感じている。 考えなくていけないのだろうな、 自分の頭で、心で。 |
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