■2019年07月11日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「自慢」のネタがどれほどの偉業であったとしても、 自慢というスタイルで語られたとたん、 その価値は、大幅に落ちてしまうのではないだろうか。 ポイントはやはり、 「いかに自分を客観視できるか」 ということに尽きるだろう。 例えば、何かいい仕事をして人から感謝され、 自分でも満足できるとすれば、おおいに自惚れの対象になる。 それが自信になり、次の仕事へのパワーになり、また いい仕事をしてますます自惚れる、という好循環が実現する。 しかし自慢は、自信のなさの裏返しであり、 人に認めてもらいたいという主観から始まる。 相手の都合は二の次になるから、自然と人は離れていく。 それを挽回しようと自慢に拍車をかけるから、 ますます人は遠ざかる。 おおよそ自信がみなぎっている人は、 たとえひと言も発せずともその雰囲気が周囲に伝わるものだ。 自慢のネタを探すより、自画自賛できるようなワザを 身につけるほうが、よほど建設的である。
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