■2019年01月07日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
心理療法の基本は「承認」にあると、私は考えています。 その人の苦労を認める。 まじめにがんばってきたのであれば、 「よくがんばりましたね」と言ってほしいのが人間の常です。 第三者に言われること、とくに一定の資格を持ち、 社会的発言力のある人間から認められると その効果は大きいのです。 人間はいつでも、自分を必要な人間だと 認めてほしい生き物なのです。 だから、あなたがもし、 会社の上司や、学校の先輩の立場にあるなら、 あるいは年上で相談を受ける側なら、話の終わりに、 きちんと「たいへんだったんだね」と言うことです。 相手のことをきちんと承認しておくだけで、 ずいぶん違いが出るものです。
まゆの感想
梅谷さんは、こう言います。
「だれでも、ひどく落ち込むことがあります。 そのとき、心に響くのは「無条件の肯定」です。 「あなたはそのままでよい」 今のあなたを私は無条件で受け容れる、 そういうメッセージのことです。 いちばんつらいとき、一人だけ無条件に承認してくれる人がいる。 人は、それだけで生きていけます。 そして、たまにでもよいから、 その「一言」を相手に言える人になる。 友人として、あるいは家族として、そのようにして生きることが、 自分自身の評価を高めるいちばんの近道ではないか、 と思うのです」 誰かを肯定する言葉、承認する言葉、たとえば、 話を聞き終わったあとに、 「よくがんばったね」 「たいへんだったね」 「だれにもいえなかったんだね、つからったね」 というような言葉は、その誰かを肯定し承認するだけでなく、 自分自身にとっても同様の効果がある、ということです。 そのような「一言」を言えるような余裕と大きな心を 今年は持っていきたいな、と思ったしだいです。 |
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