■2018年11月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「ある店でクレームをつけた客が、店員の態度が悪いと 言ってキレた。騒ぎを聞きつけて揉めているところに 駆けつけた店長が客に丁寧に謝って、店員にきつく注意した。 それに納得できない店員は逆ギレして店長に怒鳴りだし、 クレームをつけた客が仲裁していた」 といった文章を口頭で伝えていく。 するといつの間にか、 「ある店で店員の態度が悪いといって注意した店長に 逆ギレした店員がいて、たまたまそこに居合わせた客が 間に入って仲裁した」 という話になったり、 「ある店で店員の態度が悪くて客が怒り出した。そこに 店長が仲裁に入ったが、客の言い分があまりひどいため、 ついに店長が逆ギレして、店員が店長をなだめていた」 という話になったりする。 同じ話を聞いても、こんな具合に 人によって聞いたつもりの話がまったく違ってくる。 これほどに私たちの記憶というのは揺らぎやすく、 当てにならないのである。 さらに言えば、人づてに耳に入った話というのは、 かなり変容していると思っていた方がよい。
まゆの感想
5~6人で、「伝言ゲーム」をすると、
(数行程度の文章を口頭で聞き、つぎの人物に口頭で伝える。 聞き手はまた次の人に口頭で伝える、というゲーム) 最初の文章とは、全然違う内容になっていることが多いそうです。 人には、正しいことを伝えようとしつつも、実は、 自分が聞きたいように聞き、伝えたいように伝えてしまう、 という傾向があるそうです。 ですから、ちゃんと伝えたいとき、わかってほしいときには、 メモで渡したり、メールで伝えたり、文章に残したりすることが、 大切だそうです。 特に仕事では、口頭だけでは「言った言わない」「聞いてない」 など、曲解や漏れが多くなるそうですから注意が必要だそうです。 それと大切な話は、人づての話をうのみで信じず、 確認が必要のようですね。 少し話がズレますが、先日スーパーで年配の男性が 奥さまに頼まれたメモを片手に、必死で買い物をしていました。 そして、となりで買い物をしていた私に、こう聞いてきました。 「○○って、これでいいんですかね?」 「メモになんて書いてありますか?」(私が確認する) 「ああ、これで大丈夫と思いますよ」 「ありがとうございます」 すると次に、 「トマトスープは、どこで売ってるか知ってますか?」 「おそらくスープ売場と思いますが、あちらの方と思います」 「確か…トマトスープと言っていたと思うんだけど… さっき電話で、買い物の追加を頼まれて、 そう言ってたように思うけど、忘れちゃってさ(苦笑)」 「大丈夫ですか?トマトスープもいろいろありますから、 もう一度確認した方がいいと思いますよ」 ということで、この方は奥さまに電話して確認したところ、 「聞いてよかった。△△の鶏ガラのスープの元だそうです。 間違えるなと言ってました。どこにあるか知ってますか?」 「それならこちらにあり、これですよ」 「ああ、助かりました」 ということで、 無事に△△の鶏ガラスープの元を選んでいかれました(笑) 男性にとって、買い物することは、メモがあっても なかなか大変なのだとわかりました。 正しく伝えること、聞き取ること、なかなか難しいですよね(汗) |
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