■2017年05月22日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
あるとき、一人の学生が「卒論の作成が手につかない」 と相談にやってきたことがあります。 彼女は、「不安でたまらない」と訴えるのです。 心の中では 「卒論を書けたとしても、不合格の点がつくかもしれない」 という気持ちが渦巻いているというのです。 しかし、卒論をまだ出してもいないのに、 そのあとのことまで先回りして考えてしまうのは、 おかしな話です。 私は、こうアドバイスをしました。 「卒論は、提出しなければ、点もつきません。 こう口にだして言ってみたらどうでしょう。 『提出して、不合格になったら、それはそのとき考える。 出さなかったときと同じ結果でしかない』」 彼女は何度もこの言葉を繰り返しました。 そして無事に卒業し、今は 社会人として充実した日々を送っています。 心の中の声を言葉にして、それをプラスの文章に 変えてみるだけで、気持ちはふっと楽になるものです。
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